「夏すぎる前に」

GM:ぺん
メイン / 見学室
キャラシート
PC1:花家九門(キャラシート) PL:森田
PC2:道明寺七華(キャラシート) PL:すきゃっと
PC3:赤月明里(キャラシート) PL:馴染
PC4:及川深風(キャラシート) PL:いちま
目次

・プリプレイ

プリプレイ

・オープニング

導入

・ミドルフェイズ

マスターシーン
サイクル1:道明寺七華
サイクル1:赤月明里
サイクル1:花家九門
サイクル1:及川深風
マスターシーン
サイクル2:赤月明里
サイクル2:及川深風
サイクル2:花家九門
サイクル2:道明寺七華
マスターシーン
サイクル3:道明寺七華
サイクル3:花家九門
サイクル3:及川深風
サイクル3:赤月明里

・クライマックス

クライマックス

・エンディング

エンディング:道明寺七華、及川深風
エンディング:赤月明里
エンディング:花家九門
アフタープレイ
プリプレイ
GM:デデドンデデドン
GM:今日は皆さんお集まりいただきありがとうございます
花家九門:絶望の音色が聞こえてくる
花家九門:いえー!
道明寺七華:ワーワー
赤月明里:えいえい
GM:時間になったので、突発ぺんびがみこと「夏すぎる前に」を初めていきたいと思うよ~
GM:まず最初に自己紹介を軽くしてもらおうか
及川深風:ワオワオワオ
GM:PC1の花家くんは今自己紹介を書くので大変な気がするので
GM:PC逆順、PC4の方からやってもらっていいかな
及川深風:私!
GM:URLを貼って、どんな性格なのか、シノビとしての力はどういったものなのか
GM:教えてくれると嬉しいぜ
及川深風:はあい
及川深風:http://character-sheets.appspot.com/shinobigami/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYtpqkrgQM
及川深風:及川深風です。一年の美術部生徒。
GM:顔がメチャメチャ綺麗
及川深風:真面目で教師受けがいい一方で割とマイペースなとこのある女だと思います
GM:吸血鬼なのに日光が好きなんだ
及川深風:その正体は始皇帝復活と吸血鬼一族による世界統一を目論む「血社」クランの一員であり
及川深風:学校に通いながら、家族になってくれそうな有望な人を探していたりします。
GM:危険思想の持ち主
及川深風:自分の血を与えた相手を徐々に傀儡化する忍法「朱染操式」の使い手であり
及川深風:戦闘では血の刃を作ったり、銃から血の弾丸を撃ち込んだりして
及川深風:相手の身体の自由を徐々に侵蝕していったりします。
GM:めちゃくちゃ怖い
GM:でも一部の性癖持ちに刺さりそう
及川深風:あとは……自分よりも優秀な双子のお姉ちゃんがいましたが、なんか里抜けしようとして失敗したので
及川深風:罰として自我のないお人形にされてしまいました。
及川深風:今は深風の手元にあってなんでも言うことを聞いてくれるそうです。戦闘時には姉妹の絆パワーでがんばるぞ
GM:そのお姉ちゃんはやっぱり学校に通っているんですか?
及川深風:悩みましたが、やっぱり日常生活は送れないレベルかな~と思うので
及川深風:しばらく前から病気で長期入院してることになってる感じかな?と思います
GM:シノビに関わるときだけ出てくる感じなわけね
及川深風:データ的にも戦闘の時以外にできることもなさげだしね
及川深風:ですです
GM:ラッジャ!ではハンドアウトを貼ってみよう
及川深風:はあい
PC4
推奨流派:隠鬼の血統

君はシノビであることを隠し、PC1の後輩として学園に通う生徒の一人だ。
君はシノビとして卓越した力を持つPC1を仲間に引き入れるか、
それが不可能なら殺害するよう、隠鬼の血統から命じられている。

君の【使命】はPC1に愛情の感情を結ばせるか、殺害することだ。

及川深風:仲間になってほしいな~
GM:PC1に自分に愛情の感情を結ばせるか殺すかしてください
及川深風:先輩のこと死なせたくないな~
花家九門:争いはやめましょう
花家九門:ラブアンドピース
GM:死なせたくなければ頑張って落としナ!
及川深風:平和的にお持ち帰りできるように頑張ります
GM:という感じでお次
GM:PC3の赤月さんお願いできるかな?
赤月明里:はあい
赤月明里:https://character-sheets.appspot.com/shinobigami/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYrrelrgQM
赤月明里:赤月明里です。三年生です。
GM:先輩~
赤月明里:女子剣道部副将兼副部長を務めています。大柄で存在感のある身体の女子。
GM:メチャメチャ人を襲いそうな評定してる
赤月明里:のんびり穏やかな性格で、同級生からも後輩からも気安く可愛がられたり慕われたりしています。
赤月明里:穏やか草食系だよお。
赤月明里:してその正体は鞍馬神流が一派、魔王流のシノビ。西洋の半人魔獣の遺伝子を取り入れた一族の嫡女です。
GM:パンダ
赤月明里:竹は消化するの大変……
赤月明里:そのせいで身体がデカイし、普段はのんびりしてるし、怪力だし、赤色を見ると大興奮するし、斧が好き。
GM:剣じゃないんだ
赤月明里:斧道、ないんだもん。
GM:あったらギャグっぽいからね……w
赤月明里:いいのにね、斧……
赤月明里:シノビとしては結構思想に忠実ではありますが、自分は強い体をしているので、おつとめ以外も人生色々楽しみたいなあと思っています。
赤月明里:恋愛とかね……こっそり集めてるマンガみたいな……へへへ。
GM:強者の余裕!
赤月明里:性能面も鞍馬らしく、斧を振り回し斧を投げすべてを破壊します。それ以外なーんも書いてない。
赤月明里:いや、なんも書いてなくはないけど……大体そんな感じ!
GM:イイデショウ
GM:ではそんな赤月さんのハンドアウトはこちらだよ
PC3
推奨流派:鞍馬神流
君はシノビであることを隠し学園に通う学生の一人だ。
君はシノビとしてではなく一人の学生として、この学園で学び、遊び、何より恋をしたいと思っている。
中でも君は、後輩であるPC1のことが気になってしょうがない。
君の【使命】はPC1と相互に愛情の感情を結ぶことだ。

赤月明里:かわいいよね、花家くん。名字とか。
花家九門:かわいくないが…
GM:名前で選んだのかよ!
GM:まあそんな感じです。頑張って相思相愛を目指すんだよ~
赤月明里:相思相愛になってね。
花家九門:まけないが…
赤月明里:ふふ……
GM:では次!PC2の道明寺さん頼もう!
道明寺七華:はい!
道明寺七華:https://character-sheets.appspot.com/shinobigami/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYpbTdtAQM
道明寺七華:道明寺七華(どうみょうじ・ななか)です。斜歯忍軍は指矩班所属の中忍。
道明寺七華:新進気鋭の技術者として忍びの世界で有名な少女。表の世界でも中堅Youtuberとして活動している他、学校でも転校早々変人として知られています。
GM:有名人だ!
道明寺七華:傲岸不遜な性格で自信満々な女ですが、実際に発明品の特許や企業への技術供与により、若くしてかなりの資産を築いています。
GM:転校早々人気ものになってそうですね
道明寺七華:妙な発明を学校に持ち込んでよく騒ぎを起こしていますが、それを少しも悪びれません。
道明寺七華:実験に失敗はつきもの
道明寺七華:戦闘はあまり好きでなく、極力避けたがりますが、いざという時は自分の造った忍器を駆使して戦います。
道明寺七華:性能的には【末裔】で持ってきた【吹火】をせっせと当てたりしてファンブル値を上げたりします
道明寺七華:忍者にしてはかなり控えめで邪悪ではない方なので、みんな優しくしてください。
GM:ファイア!
GM:火達磨つよいよな~
道明寺七華:全然強くないです 殴らないで
道明寺七華:そんな感じです。よろしくお願いします!
GM:ではPC2のハンドアウトはこんな感じ
PC2
推奨流派:斜歯忍軍

君はシノビであることを隠し、学生としてつい先日学園に転向してきた転校生だ。
君はシノビとしてではなく一人の学生として、この学園で学び、遊び、何より恋をしたいと思っている。
中でも、クラスメイトのPC1は君の興味を引く非常に面白い存在だ。
君の【使命】はPC1と相互に愛情の感情を結ぶことだ。

道明寺七華:おもしれー男……
GM:因みに転校してからどれくらいがいいとかありますか?
GM:一年前とかじゃなければある程度自由に設定していいですよ
道明寺七華:う~ん 1ヶ月以上は経ってるイメージですかね?
GM:じゃあそのくらいで
道明寺七華:は~い
GM:結構今回のメンツとは顔見知りという感じでね
GM:では最後にPC1
GM:花家くん自己紹介を頼むぜ
花家九門:はいさい!
花家九門:https://character-sheets.appspot.com/shinobigami/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY2-XarAQM
花家九門:女!女はどこだ!
花家九門:女が大好きPC1の花家くんです。
GM:女は星の数ほどいるよ
花家九門:とにかく夏休みまでに誰かと相互に愛情の感情を結ぶことだけがアイデンティテイであり
花家九門:それしか考えていません
GM:ハンドアウトに忠実すぎるだろ
花家九門:PLはよりどりみどりの美少女に欲情しまくるつもりでここにきています
花家九門:よろしくお願いします
GM:性欲に忠実すぎるだろ
GM:もしかして自己紹介終わり!?
花家九門:終わりですね
花家九門:女を出してください
花家九門:はやく
GM:なんか話すことないの?部活動とか……
道明寺七華:本当に大丈夫なのかこいつ……?
花家九門:全くやっていません
花家九門:女を追いかけることに忙しいので
GM:ある意味男らしい気がしてきた
花家九門:女を出してください
花家九門:ハリー
GM:ではそんな女の子大好き、花家くんのハンドアウトはこちら
PC1
推奨流派:ハグレモノ

君はシノビであることを隠し学園に通う学生の一人だ。
君はシノビとしてではなく一人の学生として、この学園で学び、遊び、何より恋をしたいと思っている。

学期終わりまであとわずか。夏休みを楽しく過ごすためには、それまでに彼女を作るしかないぜ。
君の【使命】は「夏休みまでに、誰かと相互に愛情の感情を結ぶ」ことだ。

花家九門:女ぁあああああああ~~~!!
花家九門:ぎひ ぎひ
GM:馴染みさん今からPC1やる?
道明寺七華:こいつ殺した方がよくないか?
花家九門:やめて!!
赤月明里:え~ かわいいじゃん
及川深風:うしおととらで見た
花家九門:真面目にがんばるから!
花家九門:おねがいします!やるきじゅうぶんです!
及川深風:そこまで言うなら……
GM:しくじったら次はないぞ!いいな!
GM:というわけで、そんな愉快な4人で初めていくよ!
花家九門:いえーい!
花家九門:よろしくお願いします!
GM:あと一応このセッションにはNPCもいるのでその人のハンドアウトだけ貼っておくね
赤月明里:よろしくお願いしま~す
道明寺七華:よろしくお願いします!
GM:NPC
担任教師

流派:なし、一般人

ハンドアウト
PC1の担任教師。
優しい物腰で生徒たちからも程々に慕われていたり空気のように扱われたりしている。

及川深風:よろしくお願いしまっす!
GM:一応彼にも秘密があるので暇だったら調べな
GM:あと男です。
花家九門:女になりませんか?
GM:仕方ないなあ
花家九門:やったぜ
GM:じゃあ女です
花家九門:うおおおおおお
道明寺七華:嘘やろ……
道明寺七華:こんな事が許されていいのか!?
赤月明里:斬る対象が増えちゃった
及川深風:こんな横暴が許されるのかよ
GM:では最後にトレーラーを貼って導入フェイズに移りましょう
GM
『夏すぎる前に』

X市立石神学園。
人知を超えたシノビの力を隠しながら、学生生活を送るPC1。
学生として青春を送りたい。そんな思いも裏腹に、PC1のもとに集まって来るのは3人のシノビ達。
先輩に後輩、転校生。
PC1に興味を持っているというが、はてさて信用できるものか。
なにせ彼女たちは全員がシノビの力を持ち、全員が彼と同じように秘密を抱えているのだ。

近づいてくるのは使命のため?それとも本当の気持ち?
果たしてPC1は彼女を作り楽しい夏を過ごすことが出来るのか。
疑心暗鬼の中、夏休み前最後の戦いが始まるぜ。

GM:というわけで夏すぎる前に、初めて生きまーす
導入
GM:◆導入フェイズ
GM:まずは導入フェイズから!シノビガミは導入フェイズ、ミドルフェイズ、クライマックスフェイズに分かれていて
GM:最初に導入フェイズ、ダブルクロスで言うOPを行い、PCの手番をぐるぐる回すミドルフェイズをやって、決着を付けるクライマックスフェイズに移るみたいな感じだよ
GM:ミドルフェイズじゃなくてメインフェイズだったわ
花家九門:よくわかるシノビガミ
花家九門:チュートリアルたすかる
GM:今回の導入フェイズは放課後、花家くんの学校生活を軽く描いて
GM:そこに3人が絡んでくる形にしようと思うよ
花家九門:はーい
GM:教室から始めようと思っているけど花家くんは他にここがいいとかある?
花家九門:そうですね
花家九門:とりあえず廊下を歩く女の子に手当たり次第に声をかけていると思うので
花家九門:それがひと段落ついたところでお三方に出てきていただければと思います
及川深風:理解しました
道明寺七華:出ます
赤月明里:は~い
GM:じゃあ放課後すぐの廊下から初めましょう。
GM:描写を開始していくね~

---

GM:X市立石神学園。山岳部に位置する、平凡な中堅公立校だったが。
GM:ここ1年ほどで、この学園にはちょっとした名物?のようなものが出来つつあった。
GM:それは放課後、生徒たちが帰宅するタイミングでちょっとした変人が現れるようになったのだ。
花家九門:「おい、そこの女」
花家九門:青い瞳に異国の気配を感じさせる、仏頂面の少年が
花家九門:廊下を歩く女生徒の前に仁王立ちで立ち塞がる
花家九門:「お前の歩き姿が気に入った」
花家九門:「俺を愛せ!」
クール系女子:「もしかして私……って、……げっ、で、出たっ!」
花家九門:「引き換えにお前を愛してやる、答えはイエスか?」
花家九門:「イエスだな!!」
花家九門:女の子の肩をつかんでがくがく揺する
クール系女子:「妖怪女たらし!ノーに決まってるでしょ!あんた今すごい噂になってるんだからね!」
花家九門:「噂なんて知らん!これは俺とお前の間の交換条件だ!」
花家九門:「イエスと言え!」
クール系女子:「目があった女子に片っ端から告白して、皆を困らせてるって……きゃあっ!ちょっと触らないでよ!」
クール系女子:腕を振りほどいて距離を取るよ
花家九門:「ふごぁっ!」
花家九門:腕を顔にぶつけて鼻血を流し蹲る
クール系女子:「お前の童貞と私の処女じゃ釣り合わねーっての!二度と話しかけないでよね!」
クール系女子:「次やったらケーサツ呼ぶから、ケーサツ!わかった!」
クール系女子:女の子は汚いものを見る目で君を一瞥してからその場から去っていくよ
花家九門:「な、なぜだ」
花家九門:「人間は平等なはずではないのか」
花家九門:「こんな世の中は間違っている……!」
花家九門:「誰でもいいから俺を愛せ!!!!」
及川深風:「……」足音もなく、いつの間にか傍にいて君を見下ろしている。
及川深風:夏も近い日差しの射す中に、くっきりと浮かび上がった影のような少女だ。
花家九門:「及川後輩か……」
花家九門:「お前も俺を笑いに来たのか?」
花家九門:「ぐすぐす」
花家九門:ハンカチで鼻血をぬぐっている
及川深風:顔を上げた君と視線が合う。にこりと愛想笑い。
及川深風:「どちらかと言えば、止めに来たつもりだったのですが」
及川深風:「聞き慣れた大声がしたものですから」
花家九門:「前も言っていたな……無駄な努力だ」
及川深風:「無駄……と言いますと?」
花家九門:「俺は俺を愛する女を見つけるまで絶対にやめない」
花家九門:「よく考えろ、もうすぐ夏休みが迫っている」
花家九門:「夏休みだぞ!」
花家九門:「独りぼっちなのは俺だけだ!お前は先輩が孤独死してもいいのか!」
花家九門:「この冷血人間!」
及川深風:「ええ、前にも伺いましたよ」ふう、と溜息をついて。
及川深風:「……冷血」
及川深風:少し近づいて、じいと君に目を合わせる。
及川深風:「先輩の目には、そう見えているんですか?私って」
アホなクラスメイト:「おいおい、またやってんのかよ花家~」
アホなクラスメイト:「夏休み前だからって気合い入れ過ぎだって。停学食らったばかりなんだからいい加減懲りろって」
花家九門:「停学されたところで禁止されているのは登校だけだ」
アホなクラスメイト:「及川さんも、こんな奴に関わらないほうがいいって!及川さんまで変人だと思われちゃうよ?」通りかかったクラスメイトが二人の様子を見て言うよ
花家九門:「敷地の外で女に声をかけることは禁止されていない」
花家九門:「応援、ありがとう!」
花家九門:サムズアップしている
及川深風:「この人は……」
アホなクラスメイト:「次は逮捕だな……」
花家九門:「で、何の話だったか」
花家九門:向き直り
花家九門:「……なんでこっちを睨む」
及川深風:「……はあ、もういいです」
及川深風:ふいと顔を背けながら、君の手を取る。
花家九門:「よくない!気になるだろ!」
花家九門:「ど、どこに連れていく!」
花家九門:「警察署はやめろ!この間ヨンパチくらったばっかりなんだぞ!」
花家九門:※四十八時間拘留。
及川深風:「どこって……保健室に決まってるでしょう?血を流しているんですから」
及川深風:「私、貴方が思ってるよりは人並みに優しさとかあるので」
及川深風:「……やっぱり警察署にしましょうか?」じっとり。
アホなクラスメイト:「及川さん!ほんと、面倒見なくていいからなこんなやつ!関わるだけ損だって!」
アホなクラスメイト:「ねえ、道明寺姉さんもそう思いますよねえ?」
アホなクラスメイト:横に居たもうひとりのクラスメイトに声をかけるよ
道明寺七華:「ふっふっふ……」いつの間にか横に立っている。
道明寺七華:「情けない姿だねえ花家くん」不敵な笑み。
道明寺七華:「その様子じゃあ今日もお得意のナンパは芳しくないと見えるねえ」クククと口に手をやる
花家九門:「うわっ」
花家九門:「道明寺七華!」
道明寺七華:「いかにも道明寺七華だとも」
花家九門:「ナンパなどと人聞きの悪いことを言うな」
花家九門:「れっきとした対等なネゴシエーションだ」
花家九門:「俺は俺の持ちうる最大限の交渉材料を惜しみなく相手に差し出している」
及川深風:「……道明寺先輩。どういった御用ですか?」
及川深風:「今からこちらのおばかさんを保健室に連行しようと思っていたのですが」
道明寺七華:「まあ待ちたまえ及川くん、彼に必要なのは保健室などではないよ」
及川深風:「と、言いますと?」
道明寺七華:「ふむ……」急に手を伸ばし、花家くんの身体をぺたぺたと触る。
花家九門:「……?」
花家九門:「急になんだ」
道明寺七華:「なるほどなるほど……」触診のようにあちこちを無遠慮にまさぐる。
花家九門:「くすぐったいぞ」
花家九門:ジト目でそれを見ている
道明寺七華:「フン……やはりね!僕の思った通りだ!」
花家九門:「何が」
道明寺七華:「花家くん!君の言うネゴシエーションには、現状では絶対的に足りないものがひとつある!」
花家九門:「……!」
花家九門:「それはなんだ!」
花家九門:「教えてくれ道明寺!」
道明寺七華:「ふふん……そうだろう、知りたいだろう!」
花家九門:「お前はクラスの人気者で、人心掌握に長けている」
花家九門:「参考になるに違いない!」
道明寺七華:「フ……事実を言うのはよしたまえ、照れるじゃないか」
道明寺七華:「君に足りないもの……それは……筋肉だよ!」びしりと指を差す。
花家九門:「筋肉!」
花家九門:「そ、そうだったのか」
及川深風:「デリカシーだと思いますけど……」
花家九門:「全然考えつかなかった……」
花家九門:「道明寺は頭がいいな……」
道明寺七華:「そう!全身から溢れる男性としての魅力!抗えぬ雄としての力強さ!」
道明寺七華:「おおかた君のことだ、いつも女の子のことばかり考えて、筋トレなどこれっぽっちもしていないのだろう?」
花家九門:「た、たしかに」
道明寺七華:「筋肉さえあればナンパの成功率は実に150%上昇!今の君のように多少蹴られたところでみっともなく鼻血を垂れ流すこともない!」
花家九門:「断れた時のダメージコントロールにもなる」
花家九門:「まさに一石二鳥だ」
道明寺七華:「どうだい、欲しくなってきただろう!鋼の肉体が!」
花家九門:「ほしい!」
道明寺七華:「そんな君にうってつけのものがある!」
花家九門:「本当ですか!」
道明寺七華:「ほしいだろう!」
花家九門:「でもお高いんでしょう!」
道明寺七華:「いいや!今ならなんと手数料込みで100%オフ!」
花家九門:「お、お得!」
及川深風:(もう帰っていいかな……)
道明寺七華:「それが……これだ!」言うなりそそくさと花家くんの全身に、バネの仕込まれたギプスのようなものを装着していく。
花家九門:「これは……?」
道明寺七華:「この僕の新発明!きたえるくん1号!」
道明寺七華:「これを付けて日常生活を送るだけで……自然と筋肉が増量される優れもの!」
花家九門:「ぐ、ぎぎぎぎぎ」
及川深風:「ええ、ちょっと……何をしているんですか」
及川深風:「怪我人の身体にそんな見るからに負荷の高そうなものを……」
道明寺七華:「大丈夫だ及川くん。安全は今から実証するから!」
道明寺七華:「1週間後には超人ハルクもかくやという鋼の肉体が手に入っていることだろう!」
及川深風:「事前に実証してくださいよ……!」
花家九門:「確かにこれは……効いている……気がする」
花家九門:「効きすぎている……気も」
花家九門:ごきん!
花家九門:「あばぎゃ!」
及川深風:「ああっ」
アホなクラスメイト:「う、腕が逆方向にー!?」
道明寺七華:「ん?まだスイッチは入れてないぞ?」
道明寺七華:「というわけでポチっとな」
道明寺七華:メキメキメキメキ!!!!
花家九門:べきべきぼぎごぎ!
花家九門:「ち……ちにゃーー!!」
花家九門:北斗神拳を食らったみたいになっている
及川深風:「……道明寺先輩、これって本当にトレーニング器具なんですか?」
及川深風:「拷問器具と間違えていませんか?」
道明寺七華:「う~む……何か間違えたかな?」
道明寺七華:「あっダメだこれ、僕の力じゃ外せないぞ」
道明寺七華:ぐいぐいと引っ張っているがびくともしない。
花家九門:「……」
花家九門:死ーん
及川深風:「き、緊急停止装置とかないんですか……?」
及川深風:一緒に外そうとしているが、常人の範囲の力ではどうにもならない。
道明寺七華:「うむ……」
及川深風:「うむじゃないですが!」
アホなクラスメイト:「花家!口から魂が出てるぞ!頑張って啜れ!」
花家九門:「ぽへ~~~」
道明寺七華:「科学の進歩に犠牲は付き物……」
道明寺七華:「花家くん、君の尊い犠牲は無駄にはしないよ」ぐっと拳を握る。
アホなクラスメイト:「花家ー!」
及川深風:「うぐぐ……て、手伝ってください!誰か力のある人!」
赤月明里:「あっ」
赤月明里:「いたー。九門く~ん」
赤月明里:廊下の向こうから、存在感のある長身の女子が(比較的)とことことやってくる。
及川深風:「あっ適役」
道明寺七華:「むっ……あの存在感のある長身の先輩は!」
赤月明里:到着すると、ゆっくりみんなを見る 「九門くん、どうしたの?」
赤月明里:「体操?」
道明寺七華:「現代アートに見えるかもしれませんが、花家くんです」
及川深風:「赤月先輩!手を貸していただけますか」
及川深風:「花家先輩が、こちらの殺人拷問器具の犠牲になりそうなんですっ」
赤月明里:「手?」 及川ちゃんの頭に手を置く。大きくて温かい
花家九門:前衛芸術めいて全身が折りたたまれている
赤月明里:「あ~」
赤月明里:「それでかあ。自分でやってたんじゃないんだね」
赤月明里:「分かりました。助けましょう」
及川深風:「お願いしますっ」
赤月明里:そう言うと、きたえるくんの要所要所に手をかけ、ガキン! バキ! と音を立てながら
赤月明里:順々に解体し、九門くんの身体の自由を取り戻していきます。
道明寺七華:「す……すごい!イリエワニのデスロールにも耐えるきたえるくんがいとも簡単に……!」
赤月明里:「良い運動になるね~」 最後のパーツを外して
花家九門:「お、おごごご……ハッ」
花家九門:「死ぬかと思った……!」
花家九門:ぐぎぐぎ首を鳴らしながら起き上がり
花家九門:「赤月先輩……助けてくれたのか」
赤月明里:「こんにちは、九門くん。大丈夫だった?」
赤月明里:「はなぢも出てる」 草花柄の白いハンカチで鼻元を拭いてあげる
花家九門:「見事な剛力無双だ……恩に着るぞ」
赤月明里:「もう、だめだよ、私だって女子なんだから、剛力なんて言っちゃ」
及川深風:「た、立ち上がれるんですか。あんなことになってたのに……」
道明寺七華:「赤月先輩!是非とも今度データを取らせていただきたい!」
赤月明里:「もちろん、協力できることならなんでもするよ~。別に普通だと思うけど……」
花家九門:「道明寺に体を鍛えるように言われたのだが」
花家九門:「俺の筋力がひ弱すぎたようだ」
及川深風:「虐められていたのは筋肉というより骨だった気がしますが……」
花家九門:「もう少し手近なトレーニングからはじめた方がよさそうだ」
道明寺七華:「何、これからだよ花家くん!」バシバシと背中を叩く
花家九門:「結果的に器具を壊してしまったのに……!」
花家九門:「なんといい奴なんだ!」
道明寺七華:「今後きたえるくん2号、3号と改良していけば、君の身体もいずれはハルクバスターもかくやという風になっていくだろう!」
道明寺七華:「心配せずにこの道明寺七華についてくるといい!はっはっは!」
及川深風:「いやいや、駄目ですよ!繰り返さないでください!」
及川深風:「赤月先輩が助けてくれなかったら道明寺先輩は犯罪者になってたんですからね?」
道明寺七華:「大丈夫だよ及川くん!僕は社会的地位があるからね!」
及川深風:「より邪悪じゃないですかっ」
花家九門:「そうだ、筋力トレーニングというのなら」
花家九門:「赤月先輩こそが適任ではないだろうか」
花家九門:「先輩!俺を鍛えてくれませんか!」
赤月明里:「え~?」 話の流れがあんまり分かっていない
赤月明里:「いいけど……なんで鍛えてほしいの?」
花家九門:「筋肉のある男に女性は惹かれると」
花家九門:「道明寺から教えてもらいました」
花家九門:「交渉の優位に働くかもしれません」
赤月明里:「うーん、そうかな……? 私はあんまり、そういうの気にならないよ」 自分より純粋な筋力で強い男を見たことがないのである
赤月明里:「そんなことしなくても、九門くんには十分良いところがあると思うけどなあ」
花家九門:「ええっ」
花家九門:「い、意見が割れてしまった」
花家九門:「俺はどっちを信じればいいんだ……」
花家九門:「及川後輩!」
花家九門:「お前はどう思う!」
花家九門:「筋肉は必要なのか否か!」
及川深風:「ですから、先輩に不足しているのは筋肉以前にデリカシーです」
赤月明里:「あ~」 同調のニュアンスを含む声
花家九門:「デリカシー……」
及川深風:「それに。女の子って、特別扱いされたいものなんですから」
及川深風:「女性であれば誰でも見境なく口説こうとするような人にときめくことは、中々ないと思いますよ」
赤月明里:「へえ~」 あんまり同調しない声
花家九門:「ときめき……」
花家九門:「む、難しいことをいうな!」
花家九門:「お前はいっつも難しいことばかりいってくる!もっと先輩に分かるように説明しろ!」
道明寺七華:「なに、大丈夫だよ花家くん!心配は無用だとも!」
道明寺七華:「僕がきたえるくんとセットで、筋肉が何よりのアピールポイントだと人間の認識を書き換える道具を作ってあげよう!」
道明寺七華:「それさえあれば十代そこらの小娘などイチコロだ!」
花家九門:「流石は道明寺だ……!」
道明寺七華:「フ……ようやく君もこの僕の偉大さが理解できてきたようだね」
花家九門:「お前の有能さ、必ず将来大物になって独裁国家とか立ち上げると思っているぞ」
道明寺七華:「人聞きが悪い……僕は世界平和のために活動しているというのに……」
及川深風:「ですから……この人は他の人に目移りしないで、自分だけを見てくれるだろうと」
及川深風:「そう思ってもらえなければ、『この人とは長く続かないだろうな~』と判断されてしまうわけです」
及川深風:「私が以前、先輩を袖にしたのも」
及川深風:「"今の"先輩と交際しても、長く続くとは思えなかったからです」
赤月明里:「深風ちゃんはフクザツだねえ」
花家九門:「……」
花家九門:「何故だ……わからない……」
花家九門:「俺は一度捧げると決めた愛を」
花家九門:「絶対に翻したりはしない、そういう約束が交わされているんだから」
及川深風:「日頃の行動に説得力がないんですってば……」
花家九門:「約束で決められたのなら、それは、ずっとそのまま残るはずだ」
及川深風:「……まあ、確かに」
及川深風:「先輩の愚かしいくらいの正直さを見ていると」
及川深風:「そういう事もあるのかな、と思えなくもなくもなくないですが……」
GM:ではその辺りで、君達の所にバタバタとクラスメイトと先生が駆け寄ってくるよ
アホなクラスメイト:「せ、先生こっちです!花家が肉団子三兄弟になりかけてるんです!」
担任教師:「はあ……あ、あの~……花家くんがまた大変なことになってるって聞いて来たんだけど~……」
赤月明里:「あ、九門くんの先生~」 頭を下げる
花家九門:「体を鍛えていただけです」
道明寺七華:「その通りです!」胸を張る
担任教師:「もう大丈夫……なのかな?」
赤月明里:「こんにちは。もう大丈夫みたいです」
花家九門:「先生、俺を愛してみませんか?」
花家九門:「俺も先生を愛しますよ」
及川深風:「こんにちは、先生」肘で花家くんを小突く。
担任教師:「あ、どうも赤月さんに及川さん。うちのクラスの花家と道明寺が迷惑をかけてるみたいで……ありがとうね」
担任教師:「ごめんね……私生徒には興味ないから……」
花家九門:「なぜだ……」
花家九門:「やはり筋肉なのか……?」
赤月明里:「いえー。私は九門くん、可愛いですから~」 口元を手で隠して笑っている
担任教師:「ありがとうね赤月さん。得に花家はこの通りとんでもない馬鹿だけど、生徒には変わりないから」
担任教師:「面倒見てくれると助かるよ。よろしくね」
赤月明里:「ね、九門くん。これから女子剣道部に遊びに来ませんか? 私のかっこいい所、見てほしいし……」
赤月明里:「女の子もいっぱいいるよ? 九門くんいると、賑やかになるから嬉しいなあ」
花家九門:「おお」
花家九門:「願ってもない!俺は女のいるところにならどこにでも行く!」
及川深風:「それ、部活動の迷惑になりませんか……?」何が起きるかを想像して。
赤月明里:「集中力を鍛える訓練にもなるから。部長に見つかったら、大変なことになっちゃうと思うけど……」
担任教師:「花家、見学もナンパもいいけどあまり遅くならないように気をつけるんだよ。最近はこのへんで花家以外の不審者が出てるらしいから」
担任教師:「あと私がまた頭を下げなきゃいけなくなるから、本当に剣道部の子に迷惑はかけないでね。お願いね」
花家九門:「迷惑はかけません!対等な交渉を持ち掛けるだけです!」
道明寺七華:「だ、駄目だ駄目だ!花家くんはこれから僕の実験だ……遊び相手になるのだから!」慌てて遮る
道明寺七華:「こちらにも僕がいるぞ花家くん!この道明寺七華が!」
花家九門:「道明寺もついてこい!認識の書き換え?とかについて話が聞きたい」
赤月明里:「深風ちゃんはどうします?」 にこにこしている
及川深風:「……。いえ、別に」
及川深風:「普通に帰ります。先輩も、どうやら元気そうなので」どこか少し拗ねた様子で。
赤月明里:「そう~? ふふ……」
花家九門:「なんだ、一緒に来ないのか」
及川深風:「なんで来ると思ったんですか」
花家九門:「……まあ、それならそれで……俺もかまわないが」
花家九門:「気をつけて帰れよ」
及川深風:「はいはい、言われなくても」
及川深風:「先輩みたいに愚かなことはしませんから」
道明寺七華:「及川くん、一人では危ないだろう。僕の『ふしんしゃぜんいんころすくん5号』に送らせようか」
及川深風:「絶対に絶対に嫌です」
担任教師:「あの、道明寺くん、また私が頭を下げなきゃいけなくなるから、そういうのは……」
担任教師:「動画はいいけどね、過激なのはちょっとね、控えてくれるとね……」
及川深風:「というか1号から4号は何をしでかしたんですか」
道明寺七華:「そうか……不審者らしき人物を全員半殺しにしてくれて便利なのだがな……」
道明寺七華:「心配しなくとも、ちゃんと改良で半殺しに抑えるようになったのだよ?」
及川深風:「なんで法はこの人を野放しにしているんでしょうか。……先生、本当に気をつけてくださいね?」
及川深風:そう言って。花家くんの方を一瞥してから、背を向けて帰っていきます。
担任教師:「国家も資本主義には勝てないみたいだねえ……ありがとう。及川さんも気をつけてねえ」
花家九門:(……また邪魔をしにくると思ったんだが)
花家九門:(いや、邪魔をしにくるならなおのことそのまま帰ってもらった方がいい)
花家九門:(いい、はず……?)
花家九門:首をかしげている。
担任教師:「花家、大人しくね。よろしくね」先生も職員室に戻っていきます
赤月明里:「九門くん~? 行きましょうー」
赤月明里:「七華ちゃんにも、体験入部用の道着を貸してあげますからね」
道明寺七華:「ぼ、僕はスポーツは……」
花家九門:「お、おう」
花家九門:「わかった」
花家九門:2人とともに剣道場に向かう。
マスターシーン
GM:同時刻。校舎から数百m離れた山中にて。
???:ザザッ
???:『こちらβ1、ターゲットを確認』
???:『α3はターゲットと接触中。ターゲットに未だ覚醒の兆しはなし』
???:『他二体のシノビの目的は不明。引き続きターゲットの監視を続ける』
???:『α3には造反の疑いがある。我々のことは悟られるな』
???:『報告を終了する』
???:ザザッ
サイクル1:道明寺七華
GM:ではこれにて導入フェイズは終了
GM:続いてメインフェイズにはいっていくよ~
GM:メインフェイズではドラマシーンとか戦闘シーンとかを行うことが出来ます
GM:今回のメインフェイズは3サイクル、1サイクルごとにPC1人ずつシーンを作って
GM:秘密の調査とか感情を結んだり出来るよ
GM:これは順番とか特に決まってないんだけど
GM:誰からやりたいとかそういうのはあるかな
赤月明里:みんなで仲良くなりたいねえ
及川深風:どうしようかなあ
道明寺七華:希望無いなら最初に行きたいです
及川深風:裏コード女!
道明寺七華:?
GM:可愛い女に裏がある!
赤月明里:悪逆だぜ
GM:では他に希望者が居なければ道明寺さんからやってもらおうか
及川深風:OKだよ~
GM:戦闘シーンは今出来ないような気がするから、ドラマシーンかな?
赤月明里:よかろうかな~
道明寺七華:そうですね ドラマシーン!
花家九門:おおッ
花家九門:どうぞどうぞ
GM:ではまず、シーン表を振ってくださいね
道明寺七華:ST
ShinobiGami : シーン表(9) → 強い雨が降り出す。人々は、軒を求めて、大慌てて駆けだしていく。

GM:これを使って大雑把なシーンの雰囲気を決めるよ
道明寺七華:こうかな?
GM:大雨のシーンのようだな!
GM:気に食わなかったり、こういう雰囲気のシーンがいい!というイメージが明確に有るなら
GM:別にシーン表に従わなくてもいいから、なんかあったら遠慮なく言ってね
道明寺七華:大丈夫です!
GM:では後は、誰をシーンに出すか決めるのだ
GM:エキストラやNPCは無限に出せるし
道明寺七華:無論花家くんです
GM:PCも相手の同意があれば出てこれるよ
花家九門:でまーす
GM:他のPCはいいかな?
道明寺七華:一人だけ!
GM:了解!ではどんなシーンにするか決まったら描写を開始し給え!
GM:大体30分~1時間位を目処にやってくれると嬉しい
道明寺七華:は~い
GM:30分、45分、50分辺りにアナウンス流すね

---

道明寺七華:喫茶店の窓ガラスを、降りしきる雨が垂れ落ちている。
道明寺七華:下校途中で俄か雨に降られ、花家くんと共にこの喫茶店に逃げ込んできた。
道明寺七華:静かなジャズが流れる店内に人影は少なく、午後のゆったりとした時間が流れている。
道明寺七華:「全く、気象庁も信用できたものじゃないね」
道明寺七華:濡れた髪をハンドタオルで拭いている。
花家九門:「店員さん、俺を愛さないか?」
花家九門:「ダメか、そうか……」
花家九門:「むむ、このケーキうまいぞ」
花家九門:「道明寺も食べるか?」
道明寺七華:「ほう、いいのかい?」
道明寺七華:「あーん」口を開く
花家九門:「交換だ」
花家九門:「そっちのパフェもくれ」
道明寺七華:「何?さっそくネゴシエーションを発揮してきたな」
道明寺七華:「まあいいだろう。シェアリングといこうじゃないか」
花家九門:フォークで切り取った一切れを道明寺の口元に運ぶ
花家九門:「当然だ、この世の物事はすべて等価交換で成り立っている」
道明寺七華:「んむ……。うん、確かに……生地がいいな、これは」ぺろりと唇のクリームを舐め取って
道明寺七華:「じゃ、等価だ。謹んで受け取り給えよ」
道明寺七華:パフェをスプーンですくって差し出す。
花家九門:「おう」
花家九門:特にためらいなくスプーンを手で受け取り口元に運ぶ
花家九門:「うーむ、まろやかだ」
道明寺七華:「うむ。こんな機会でもなければ入ることもなかっただろうから、ラッキーだったかもしれないね」
道明寺七華:「む、君、まだ濡れているじゃないか。ハンカチは?」
道明寺七華:「タオルを使うかい?」
花家九門:「じっとしていれば乾く」
道明寺七華:「それはいかん。いかに君が地上で最も雑な男子高校生という生き物であってもだな……」
道明寺七華:「風邪を引くぞ。使いたまえ」
花家九門:「……そうか、助かる」
道明寺七華:ハンドタオルを放る。すこし湿っていて、道明寺の髪を拭いた甘い匂いがする。
花家九門:「道明寺はいいやつだな」
花家九門:「俺はいつもお前の世話になっている」
道明寺七華:「今更気付いたのかい?そうとも、僕ほどのいいやつは中々いないぞ」ふふん、と笑う
花家九門:「交換できるものがあればいいんだが、今一つ思いつかない」
花家九門:「たまには要求してもらえないか?」
道明寺七華:「……。……君、そういうことはあまり気軽に言うものじゃないぜ」目を細める
道明寺七華:「何を要求されるか分かったものじゃあないぞ」
花家九門:「そういうものか……?」
花家九門:「じゃあ一方的に何かしてくれる相手がいたとして」
花家九門:「相手が何を求めているのか分からないときに、道明寺だったらどうするんだ?」
道明寺七華:「ふむ、そうだな……」
道明寺七華:掌を頭に、こめかみを指で軽く叩いて
道明寺七華:「僕なら、何が欲しいか直接聞くね」
花家九門:「??」
道明寺七華:「そして、それを用意してやる。この僕なら大抵のものは作れるからね」
花家九門:「それは要求とは違うのか」
道明寺七華:「む…………」
道明寺七華:「言われてみれば、そうか……?」
花家九門:「そうだろ」
花家九門:「だから要求してくれと言っている」
花家九門:「世の中は等価交換だ」
道明寺七華:「なるほどな。君にしては珍しく納得できる理屈だ」頷く
道明寺七華:「では、そうだな……」
花家九門:「おう、なんだなんだ」
道明寺七華:「……僕は何もいらないよ。君が実験に付き合ってくれるだけで十分……」
道明寺七華:「……フン!などとは言わんぞ!要求ならあるとも!」
花家九門:「おお」
花家九門:「どんな要求だ!」
道明寺七華:「君ィ、今日の僕を見て、何か変わったとは思わないかい?」誇らしげに胸を張り、不敵な笑みを浮かべる。
花家九門:「……」
花家九門:「しけっている」
道明寺七華:「違う!」
花家九門:「ええっ」
花家九門:「しけってるだろ!」
道明寺七華:「ま、花家くんのような蒙昧の輩には分からぬだろうね……」
花家九門:「お、俺は蒙昧」
花家九門:「じゃあなんなんだ!」
道明寺七華:「ふふん……これを見たまえ!」
道明寺七華:ゴテゴテと装飾されたスクールバッグから、何かを取り出す。
花家九門:「?」
花家九門:目を細めて見つめる
道明寺七華:それは一冊の本程度の大きさの、銀色に輝く鉄製の板だ。
道明寺七華:表面には、長方形の真ん中に三角が刻まれたロゴマークが入っている。
道明寺七華:「何だか分かるかね」
花家九門:「銀色に輝く鉄製の板だ」
道明寺七華:「その通りだが……違う!」
花家九門:「ええっ」
花家九門:「板だろ!」
道明寺七華:「教えてやろう!これはYoutubeが登録者10万人を越えたチャンネルに贈る記念品……銀の盾だ!」
道明寺七華:「この僕のチャンネル登録者が先日ついに10万人を越えたのだよ!」
花家九門:「チャンネル登録者数……10万人!?」
花家九門:「それは……」
花家九門:「すごいのか???」
道明寺七華:「何ぃ!?」
道明寺七華:「花家くん!君は何を言っているんだい!!」
花家九門:「いやだって……基準が分からん」
花家九門:「普通は何人くらいなんだ」
花家九門:「そこから説明してくれ」
道明寺七華:「あのデカキンですら登録者は99万人なんだぞ!」
花家九門:「誰だよ!」
道明寺七華:「くっ……まさかこんなところの認識からつまずくとは思わなかった……」
花家九門:「しかも比較対象の10分の1だから」
花家九門:「むしろ道明寺がしょぼく見えるぞ」
花家九門:「そんなにすごくないんじゃないか……?」
道明寺七華:「ええい、やかましいぞ花家くん!」
道明寺七華:「とにかくとてもすごいということだ!褒め称えたまえ!」
花家九門:「お、おお」
花家九門:「よくがんばりました……?」
花家九門:釈然としない表情のまま拍手している
道明寺七華:「うむ。それでいいんだ」ニコニコと笑う
道明寺七華:「さて花家くん」
花家九門:「なんだ」
道明寺七華:「この僕に、君が今後めちゃめちゃモテまくる秘策があると言ったら……」
道明寺七華:「どうだい?気にならないかい?」
花家九門:「気になる!」
道明寺七華:「そうだろうそうだろう」ウンウン頷き「教えてほしいかい?」
花家九門:「俺はモテたい!なんとしてでも!俺を愛してくれる女を見つけなければ……夏までに!」
花家九門:「教えてほしい!」
道明寺七華:「花家くんは仕方がないなァ~」満足げ
花家九門:「道明寺~~頼むよォ~~!」
花家九門:机に頭をこすりつけている
道明寺七華:「フ……そう慌てるものじゃない。今教えてやるとも」
道明寺七華:「その秘策というのは……僕のすごいチャンネルに君を出演させることだ!」びしりと指を差す
花家九門:「おお!」
花家九門:「……お?」
道明寺七華:「僕のチャンネルでは普段、色々な発明や実験の様子を動画にしているのだがね……。一人ではどうしても限界があるのだよ」
道明寺七華:「そこで実験だ…… アシスタントの君の出番というわけだ!」
花家九門:「それをやるとモテるのか?」
道明寺七華:「無論だとも!」
道明寺七華:「君に様々な人体実験を施し、その結果を動画にする……」
道明寺七華:「バズること間違いなし!そうすれば君も有名人だ!」
道明寺七華:「知っているかい花家くん?有名人は……モテる!」
花家九門:「うーん……だがそれだと問題が残るな」
花家九門:渋い表情
道明寺七華:「む……何が問題だというのかな」
花家九門:「また俺が得をすることになる」
花家九門:「道明寺の要求だったはずなのに、それだとまた差し引きでそっちのマイナスだ」
花家九門:「いつまでたっても等価交換にならない」
道明寺七華:「ふむ……僕も得をするわけだから、別にいいんじゃないかい?」
花家九門:「いいやよくない」
花家九門:「与えられたら与えないと、それは……」
花家九門:「……」
花家九門:「とにかくよくない」
道明寺七華:「?」首を傾げる
道明寺七華:「君はやけにそこに拘るね。何か理由でもあるのかい?」
花家九門:「理由……」
花家九門:「俺に理由があるんじゃない」
花家九門:「ただ世の中はそう出来てるんだから、俺はそれに従うだけだ」
道明寺七華:「そうかい?世の中、不平等だらけだと思うがね」
花家九門:「それが人間として生きていくって事じゃないのか」
道明寺七華:「まあ、なるべくそうあろうとする態度は美徳と言えよう」
道明寺七華:「僕は評価するよ。君がそう言うなら尊重するとも」
花家九門:「……ああ」
花家九門:「だから要求してくれ」
花家九門:「もっと俺だけが損をして」
花家九門:「道明寺だけが得をするような、そういう要求がいいんだ」
道明寺七華:不可解な顔。「それじゃあ等価交換じゃあ無い気がするが?」
花家九門:「今までの分がある」
道明寺七華:「僕としては、君と一緒にいられ……」
道明寺七華:「……んん」咳き込んで顔を隠す。
道明寺七華:「……そうだな。じゃあ、一つ要求しようか」
花家九門:「!」
花家九門:目を輝かせて身を乗り出す
道明寺七華:「花家くん。君はいつも、夏までに恋人を作ろうと必死になっているね」
花家九門:「必死だ!」
道明寺七華:「まるで強迫観念じみたものがあるようにすら見える。その理由は何だい?僕に教えてくれ」
花家九門:「それは……」
道明寺七華:いつになく真剣な目で、じっと見つめる。
花家九門:「……」
花家九門:ちょっと目をそらし
花家九門:「寂しいからだ」
道明寺七華:「寂しい……?」きょとんとした顔
花家九門:「みんな誰かに愛されている」
花家九門:「俺はそうじゃない……だから」
花家九門:「俺を愛してくれる人間を探さないといけない、なんとしてでも」
道明寺七華:「……」眉根を寄せ、ムッとした顔。「花家くん……」

道明寺七華:ここで感情判定お願いします
道明寺七華:対象は花家くん
GM:イイデショウ
GM:特技は何を使うのかな?
道明寺七華:そうですね……《調査術》かな
道明寺七華:調べます 花家くんを
GM:ストーカーしちゃうのか
花家九門:かかってこい!!
GM:まあたしかに今の状況は調査が有効かも。いいよ!振るのだ!
道明寺七華:2D6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

GM:ギリギリ成功!
道明寺七華:成功……ですね!?
GM:では感情表を振ってもらおう
GM:このシノビガミ、どの感情を結べるかはランダム
道明寺七華:うおお行くぞ~~ッ
GM:おたがいETと入力してみた前
道明寺七華:ET
ShinobiGami : 感情表(3) → 愛情(プラス)/妬み(マイナス)

花家九門:ET
ShinobiGami : 感情表(1) → 共感(プラス)/不信(マイナス)

道明寺七華:はっはっは
GM:愛情じゃん
花家九門:まじでか
花家九門:一発自摸!?
道明寺七華:愛情にします。
GM:後は花家くんをぶん殴って自分に愛情を結ばせるだけですよ
花家九門:www
花家九門:そうなんだよね!
花家九門:きょ、共感にします
GM:では演出の続きをどうぞ

道明寺七華:「ばかもの!!」
花家九門:「っ!?」
道明寺七華:どこからともなく飛んできたドローンが、花家くんの後頭部を強打する。
花家九門:「お、俺は馬鹿者……痛いッ!」
花家九門:「店内でドローンを飛ばすな!」
道明寺七華:「やかましいぞ!」二機目が腹に激突する
花家九門:「痛い!?」
道明寺七華:「寂しいだって?この僕を目の前にして、何て言い草だね!」
道明寺七華:「この僕がいるだろう!この道明寺七華が!」
道明寺七華:「こうして今君と一緒にいる!」
花家九門:「だッ」
花家九門:「だから借りを作りたくないと言ってるんだろ!」
花家九門:「お前がいいやつなのはよくわかってる……!」
花家九門:「いつまでも甘えたくもないし、迷惑をかけたくもない!」
道明寺七華:「迷惑だと!?何が迷惑なんだ!言ってみろ!」
花家九門:「お、俺が……」
花家九門:「何にも返せてないことが……」
道明寺七華:「そんなこと、迷惑に思ったことなんて一度もない」
道明寺七華:「花家くん、君は……この僕が損得勘定だけで君と一緒にいると思っているのかい?」
道明寺七華:「だとすれば、これ以上の侮辱はないぞ」
花家九門:「でも、だって」
花家九門:「こ、交換しないと……」
道明寺七華:「僕は君といると楽しいよ、花家くん」
道明寺七華:「友達というのは、そういうものじゃないのかい」
道明寺七華:「君もそう思ってくれていると、思っていたのだがね」
花家九門:「友達……」
道明寺七華:「こ~~んな美少女と雨宿りをして一緒に喫茶店でお茶をしばいて!美味しいケーキまで食べているのだぞ!」
道明寺七華:ずいと顔を寄せて
道明寺七華:「君は楽しくないのか!ずっと僕と、借りを返すためだけに付き合っていたのか!?」
花家九門:「お、俺は」
道明寺七華:「……どうなんだ、花家くん!」
花家九門:「俺は……!」
花家九門:ぎゅむ!
花家九門:道成寺の頬を掌で挟み込む
道明寺七華:「むぎゅ」
花家九門:「難しいことを言うな!」
道明寺七華:「にゃんだと!?」
花家九門:「及川も、道明寺も!」
花家九門:「なんで俺に難しいことばかり言うんだ!」
道明寺七華:「難しくしているのは君だろう、花家くん!」
花家九門:「俺はもっと単純な交換条件の話をしてるのに!」
道明寺七華:「僕はもっと……」
花家九門:「ううう……」
喫茶店の店員:「あの~……すみませ~ん」店員が困った顔で割り込んでくるよ
花家九門:「うわっ!」
花家九門:手を放す。
道明寺七華:「……っ……。……失礼」
喫茶店の店員:「雨やんでますけど~……まだ続きますか……?」
GM:周りを見ると、他のお客も迷惑そうな顔で君達を見てるよ。
花家九門:「……ご、ごめんなさい」
道明寺七華:「いえ、もう出ます。お騒がせして申し訳ない」
道明寺七華:紙幣を何枚かまとめて店員に手渡す。
道明寺七華:「……花家くん。先に行くよ」つい先程までの様子が嘘のように、静かに店を出ていく。
花家九門:「あっ」
花家九門:店から出ていく姿を立ち尽くして見送り
花家九門:カウンターの上、置き去りにされた紙幣を見つめる

GM:では……1シーン目を終了するよ。
GM:これで道明寺さんの手番は終わり。
サイクル1:赤月明里
GM:次のシーン、誰かやりたい人いますか?
及川深風:他にいないなら行こうかしら
赤月明里:じゃあ、やろうかなー
赤月明里:おっと
及川深風:あっいた
GM:ダチョウ倶楽部
GM:じゃあ強い主張がないならPC番号順で赤月さんお願いしますか
及川深風:じゃあそのあとで行こうかな
花家九門:どうぞ!
赤月明里:あい了解です
GM:シーン表を振るとイイデショウ
赤月明里:ST
ShinobiGami : シーン表(6) → 優しい時間が過ぎていく。影の世界のことを忘れてしまいそうだ。

赤月明里:フ……
赤月明里:まあ……九門くんをお呼びします
GM:慰めるのには最適そうですね
花家九門:はい!
GM:他の人は良さそうなので
赤月明里:そうですね。今回は九門くんだけ!
GM:九門くん、赤月さん二人のシーンだね
GM:描写とかは任せてもいいのかな?
赤月明里:剣道部を見てもらったあと二人きりでのつもりですが、大丈夫かな?
花家九門:オッケイです!
GM:先程のシーン同様、30分~リミット1時間位でお願いしたいぜ
赤月明里:じゃやりまーす

---

赤月明里:石神学園女子剣道部は――
赤月明里:目覚ましいほどの強豪ではないが、さりとてゆるい部活というわけでもない。
赤月明里:顧問に全国大会主将経験の女講師を迎え、週に三度は厳しい練習。それ以外の日も、部員たちは自主トレをするのが普通だ。
赤月明里:赤月が九門くんを誘うのは、その中でもまだ比較的ゆるさがある、自主トレの日である。
花家九門:「……」
赤月明里:顧問や部長に九門くんが見つかり、竹刀でぼこぼこに追い回されるのは可哀相だからだ。
花家九門:体育館の隅に体育座りして
花家九門:部員たちにぼーっとしている。
赤月明里:「……九門くん」
赤月明里:「……九門くん?」
花家九門:「……ハッ」
赤月明里:面を小脇に抱えて、小首をかしげて九門くんを覗き込む。
GM:剣道部の他の女子たちも今日は大人しいな~とちらちら花家くんの様子をうかがっているよ
花家九門:「ど、どうした赤月先輩!」
花家九門:「スズメバチかッ!?」
赤月明里:「スズメバチはいないよ~。いてもやっつけちゃう」
花家九門:「さすがだ……」
赤月明里:「そうじゃなくて、見ててくれた? さっきの面」
赤月明里:「すぱーん、って、綺麗に決まったから。褒めてほしかったのに」
花家九門:「……見ていなかった」
赤月明里:「ええ~」
花家九門:「ごめんなさい」
赤月明里:「…………」
花家九門:「声をかけてもらって、誘ってもらったのに」
花家九門:「俺は……」
花家九門:がっくりと項垂れている
赤月明里:またも首を傾げると、ずいと顔を近づける。汗ばんだ額には黒髪が張り付き、不快でない、どこか甘さすらある汗の匂いがする。
赤月明里:「九門くん」
花家九門:「?」
赤月明里:優しい笑み 「……お外、行きましょうか?」
赤月明里:「運動したばっかりだから、私、ちょっとくさいかもしれないし……」
花家九門:「お、おう」
花家九門:「赤月先輩の行きたい場所についていくぞ」
赤月明里:「うん、ありがとう」
花家九門:「臭くはない、むしろいい匂いがする」
花家九門:「不思議な仕組みだ」
赤月明里:「あらまあ」
花家九門:「赤月先輩ほどになると、体臭さえも意のままにコントロールできるんだろうか」
赤月明里:……話しながら赤月が歩いていったのは、体育館の裏手だ。
赤月明里:グラウンドや、背後の体育館からは、運動系部活に勤しむ生徒の声が聞こえてくるが
赤月明里:人目はない。暑くなり始めた日光も木々が遮り、穏やかな風が吹いている。
花家九門:「何もない場所だな」
花家九門:「ここでどういう練習をするんだ」
赤月明里:「あんまり体臭体臭なんて言っちゃダメだよ、九門くん」
赤月明里:「確かにデリカシーがない……練習?」
花家九門:「だ、ダメなのか」
花家九門:「いい匂いだからいいと思ったんだけど……」
花家九門:「?違うのか」
赤月明里:話しながら、防具を脱ぎ、メガネを着け直す。背の方に手を回して何かすると、目に見えて胸のボリュームが増す。
赤月明里:運動時は押さえつけているさらしを少しだけゆるめたのだ。 「ふう」 安堵したような息を漏らす。
赤月明里:「練習はー、体育館でします」
赤月明里:「剣道は相手と向き合う競技だからね。みんながいなきゃ」
赤月明里:「だから今は練習じゃなくて、おはなし」
赤月明里:「……何かあったの? 九門くん」
花家九門:「……」
花家九門:しばし視線を落とし、ぽつぽつと語りだす。
赤月明里:身長差のためか、首を傾げるような格好になって、じっと間近からその顔を覗き込む。
花家九門:「及川は、俺にはデリカシーがないからダメだと言っていた」
花家九門:「道明寺は、俺のことを友達で」
花家九門:「一緒にいれば楽しいと、そういう風に言っていた」
赤月明里:「うん、うん」 ゆっくりと頷く
花家九門:「……難しいんだ」
花家九門:「二人の言ってることが、俺には難しい」
赤月明里:「ふうん……?」
花家九門:「単純な交換にならないことを言われても」
花家九門:「俺はどうすればいいのか分からない」
赤月明里:「単純な交換……」
花家九門:「こちらが1を差し出して、向こうも1を差し出す」
花家九門:「それだけが俺の望みなのに」
赤月明里:「……」 少し、困ったような笑み 「私は、九門くんも難しい話をしてる気がするなあ」
花家九門:「どうしてだ!?」
赤月明里:「だって、それって……同じものを交換するってことだよね?」
花家九門:「俺は女を愛す、俺も女を愛す!取引に応じてくれればいいんだ!」
花家九門:「……うん」
花家九門:こくりと頷く
赤月明里:「私もね、恋愛なんてしたことないから……全然わかんないけど」
赤月明里:「同じものなんてあるのかな。100円玉と、100円のジュースを交換するような」
赤月明里:「そういうものなのかな? 恋愛って……」
花家九門:「……違う、のか?」
赤月明里:「なんか、九門くんの話してるそれは……」 んー、と指を頬に当てて考えて
赤月明里:「『契約』みたい。お仕事とか、義務みたいな……」
花家九門:「……」
赤月明里:「あっ、でも、結婚も契約のうち、っていうのは聞いたことあるから」
赤月明里:「間違ってないのかな~?」 ほわりと笑う 「わかんないね」
花家九門:「分からない」
花家九門:「もしも愛し合うことが契約とは別の概念なら」
花家九門:「そんな不確かなものを」
花家九門:「どうして誰も当たり前のものとして受け入れられるんだ」
赤月明里:「うーん……どうなんだろうねえ」
赤月明里:「受け入れるとか、受け入れない、とか、やっぱりそれは、難しい話なんじゃないかな」
赤月明里:「だって、私は……九門くんの言っているようなことは全然考えたことないけど」
赤月明里:少し頬を赤くして 「恋、したいよ?」
花家九門:「……俺は」
花家九門:「先輩が羨ましい」
赤月明里:長身を、なんだか申し訳無さそうに少しだけ縮こまらせる 「そうなの?」
花家九門:「俺はただ、寂しいだけなんだ」
花家九門:「だからそれを解決する方法が欲しくて」
花家九門:「見当違いのことをやっているのかもしれない」
赤月明里:「……」
花家九門:「恋してみたいなんて」
花家九門:「俺は、本当は」
花家九門:「多分……思っていない……」
赤月明里:相槌も打たず、少し黙る。何か考えるような素振り
赤月明里:だが、やがていつもと変わらぬ、柔和な笑みを浮かべる 「九門くん」
赤月明里:「私も、分からないよ。恋なんてしたことないから……恋してみたいって、今は思っていても」
赤月明里:「こんなの全然違う、いらない、ってなるかもしれない。……そうじゃなくて、想像通り、幸せにもなるかもしれない」
赤月明里:「九門くんも、同じなんじゃないかな。寂しいのを、寂しくなくするために、恋をすれば、って今は思っていて」
赤月明里:「それが正しいか、正しくないかなんて」
赤月明里:九門くんの手に、そっと大きな手が添えられる。大きいのに、柔らかい指が、九門くんの指に絡む
赤月明里:「『やってみないと』……分からないんじゃないかな」
花家九門:「……赤月先輩」
花家九門:「でも、俺は」
花家九門:「デリカシーもないし、友達を怒らせるし」
花家九門:「全然、どうすればいいのか……」
花家九門:「皆目見当もつかない……万事休すなんだ」
赤月明里:二つの動作を取る。第一に、繋いだ手で九門くんを引き寄せて……
赤月明里:第二に、身体を押し付け、被さるようにして、九門くんの身体を壁際に追いやる。
赤月明里:「あるよ」
赤月明里:「『やってみよう』よ」
赤月明里:「私と……」
赤月明里:眼鏡の奥、君を見る穏やかな瞳が、妖しい色を帯びている。汗。甘い香り。鼻孔から脳を痺れさせるような。
赤月明里:「恋」

赤月明里:感情判定を行います。
赤月明里:九ノ一の術かなー
花家九門:ひえぇええ
GM:これは間違いなくくのいち
GM:判定をどうぞ
赤月明里:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

赤月明里:成功!
花家九門:あわわわわ
赤月明里:ET
ShinobiGami : 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)

花家九門:ET
ShinobiGami : 感情表(1) → 共感(プラス)/不信(マイナス)

花家九門:共感ばっかじゃねーかお前んち!
赤月明里:ふ~ん
GM:どっちでもいいんですよ
GM:取るのはね
赤月明里:とりあえず憧憬にしましょう
花家九門:共感で~
赤月明里:では
赤月明里:《魔血》により取得した《邪視》を使用。
GM:ヒエ~
赤月明里:消費する生命力は、裏コード野郎がいるので器術にします。
GM:何をしようと言うのかね
赤月明里:共感なんてぬるい感情許すわけないだろ
花家九門:こわすぎ
GM:では判定をどうぞ
赤月明里:2D6>=5 (判定:瞳術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[5,5] → 10 → 成功

赤月明里:九門くんの感情を愛情に書き換えます。
花家九門:はい愛情になります…
GM:花家くんは感情を愛情に変更してください
赤月明里:そして
赤月明里:ハンドアウトにより隠し持っていた特殊忍具:変心丸 を使用し
赤月明里:自分の九門くんへの感情を、愛情へ変更します。これは判定不要のはず。
花家九門:?????
GM:そうですね。判定はいりません
赤月明里:ちょろと演出するので
赤月明里:その後に起きる事象はそれに合わせてもらおうかな
GM:はーい

赤月明里:……全てを押し付ける。
赤月明里:五感により与えることのできる情報全てを、自らの『女』で。そして相手を……恋に落とす。
赤月明里:赤月は別に、優れた九ノ一ではない。だが、優れた体躯と才能と……憧れがあった。
赤月明里:「九門くん……」 耳元でその名前を呼ぶ。甘い湿度と、体温で、相手を包みながら
赤月明里:「本当にね……私も、知りたいの」
赤月明里:「恋……」
花家九門:「先輩……」
花家九門:「そうか……」
花家九門:「先輩も……寂しかったんだ……」
花家九門:靄のかかった意識の中で、相手を見上げる
赤月明里:柔らかで心地よい重みが、君に押し付けられる。どく、どく、という拍動。
赤月明里:「……いいでしょう……?」
赤月明里:「君の恋を……見せて」
赤月明里:「私に」
花家九門:「……俺は、赤月先輩を愛する」
花家九門:「赤月先輩が……寂しくないように……」
花家九門:「する……」
花家九門:虚ろな目で頷く。
GM:では、君達二人が、互いに愛情を結んだ瞬間……
GM:特に何も起きません。
赤月明里:「…………」
赤月明里:「……あ、ら……?」
GM:ただひとつ、君は目の前の少年のことを本気で好きになっているという事はわかるよ。
赤月明里:……演技はしていない。赤月は……
赤月明里:『本当に』、彼へ恋に落ちた。彼からも、そのはずだ。確かな感触がある。
赤月明里:「……っ、駄目、そんな……あ……」
赤月明里:心拍数が上がり続ける。体温が。欲望が。……恋が。
赤月明里:「こんなの、駄目……こんなはずじゃなくて、ああ……」
赤月明里:上気した声はこちらも虚ろである。九門くんの、可愛い身体を掻き抱く。
花家九門:「んぎゅ」
花家九門:「先輩……?」
赤月明里:可愛い、可愛い、可愛い……そう、その心に嘘偽りはない。赤月は、自らの感情を偽ることはない。ただ……
赤月明里:「……ごっ、ごめんなさい、九門くん」
赤月明里:謝りながらも、抱きしめる手を緩めることはない。ただ、耳元で囁かれる声は、先程よりもよっぽど上ずっている。
赤月明里:(駄目、落ち着かないと……私、あきらかにおかしい)
赤月明里:震える指で、懐からハンカチを取る。慣れ親しんだ匂いを嗅いで落ち着きを取り戻すという、緊急用のルーチン。
赤月明里:だが、そこには
赤月明里:「……あ」
赤月明里:血。花家九門の、鼻血。
赤月明里:赤い血が、付いている。
赤月明里:「……あ、は、あっ」
赤月明里:君の耳元で、熱っぽい吐息が漏れる。抱きしめる腕は振るえ、大きく豊満な身体をもぞつかせる。
赤月明里:ぱたりとハンカチが落ちる。抱きしめる腕を……緩めて。ずっと胸元に押し付けていた、九門くんの顔を覗き込む。
赤月明里:「……九門くん」
花家九門:「あ……う……」
赤月明里:意味のある言葉は、発させない。その唇に、唇を押し付ける。
花家九門:こちらも息を荒くして、赤子のように口を開いて見上げている。
花家九門:「んむ……ふ……!?」
赤月明里:ファーストキスなんて、甘い青春の言葉には到底似つかわない。力ずくで、苦しく、貪るような接吻。
赤月明里:「九門くん……九門くん、九門くん……」
赤月明里:「好き……」
赤月明里:「好き、好き……好きっ……」
赤月明里:「……九門くんっ……」
花家九門:「……」
花家九門:もはや抵抗の兆しさえ見せず
花家九門:腕をだらりと脱力し、快楽の波濤に飲み込まれる。
赤月明里:(……こんな、はずじゃ、なかったのに……)
赤月明里:(…………なかったけど…………)
赤月明里:遠くから、運動部の声が聞こえてくる。遠くから。遠く、遠くからだ。
赤月明里:それよりも、聞いて、触れて、感じなければいけない熱が、どうしようもなく脈打っている。
赤月明里:「……九門くん……」
赤月明里:「好きっ……」

GM:2シーン目を終了します。

---

GM:次のシーンに参りましょう。後は及川さんと花家くんの手番が残ってますね
GM:と、その前にこの辺りで休憩にしましょうか
及川深風:はあい
GM:続きは21時からでいいかな?
赤月明里:21時再開オッケーでーす
GM:待ちきれねえ!って人がいるなら20時からでもGMは平気だけど
道明寺七華:大丈夫です~
及川深風:どっちでもいけます~
花家九門:あいあいさー!
花家九門:どっちでも!
GM:じゃあ、4コマという制限もあるので
GM:早めに20時からお願いしましょう
道明寺七華:了解!
及川深風:はーい!
赤月明里:20時了解!
GM:よろしくおねがいします!GMはご飯を食べたりしてきます
花家九門:了解!
サイクル1:花家九門
GM:では20時につき再開!で、次のシーンなんですが
GM:花家くんも及川さんもやりたがっているので
GM:1d100!ダイスバトルで順番を決めましょう
花家九門:うおおお
及川深風:いくぜ~~
GM:出目のデカかった方の勝ち!
花家九門:恨みっこなしだぜ
及川深風:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 16

GM:じゃんけんぽい
花家九門:ちぇりゃ!
及川深風:しょんぼり
花家九門:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 100

及川深風:つよ
花家九門:www
GM:圧倒的格差
花家九門:意味ねええええ
及川深風:何だこの人!?
花家九門:嫌な予感がしてきた
及川深風:童貞捨てたからって元気になりやがってよ~
GM:では……花家さんのシーンからどうぞ
赤月明里:気が大きくなってる なぜかは分かりませんが……
花家九門:いわないで
GM:シーン表を振ってくださいね
花家九門:はーい
花家九門:ST
ShinobiGami : シーン表(5) → 世界の終わりのような暗黒。暗闇の中、お前達は密やかに囁く。

花家九門:暗闇…
GM:誰を出しますか?
GM:それとも一人のシーンだったりするのかな
花家九門:道明寺さんに出てもらいます
GM:夜中に呼び出した感じになるのかなー
道明寺七華:道明寺って誰だろ……
道明寺七華:私か……
花家九門:おまえじゃい!
GM:どうやら一時的に記憶を失っているようだな
花家九門:そうですね、夜道でばったりという感じで
GM:どうやら道明寺さんは出たくないようですねえ~
道明寺七華:拒否
花家九門:ふざけんな~~!
GM:他の人を呼びますか?
GM:一人のシーンはそれはそれで寂しい気もするが……
花家九門:及川さんに来てほしい…
GM:だ、そうですが……
道明寺七華:恥を知れ!
花家九門:直接伝えられなかったのは悲しいが…
及川深風:なるほどね
花家九門:じゃあ出てこい!
及川深風:出ます
花家九門:銃なんか捨ててかかってこい!
花家九門:後輩…お前だけが光…
GM:では及川さんと花家さんのシーンになります
GM:描写は任せていい?
及川深風:(ここで断ったら赤月先輩にお鉢が回るから……)
花家九門:了解!
GM:では30分から1時間位で収めてくれると助かります。よろしくね
花家九門:あーい

---

花家九門:深夜。
花家九門:住宅街の静まり返った夜闇の中。
花家九門:君の部屋の窓をたたく音がする。
及川深風:「……」一瞬、ひどく警戒する。
及川深風:任務用に与えられた一人暮らしのアパート。そこを訪れる、このような形での来客は、大抵あまり良いものではない。
花家九門:「及川」
花家九門:「起きてるな」
及川深風:が、すぐにそれを緩めて。
及川深風:「……なんだ。先輩ですか」
及川深風:がらり、と窓を開ける。
及川深風:しっとりと濡れた黒髪が夜風に揺れる。既に風呂に入った後なのだろう。
花家九門:「……」
花家九門:窓の外、アパートの廊下に立っている。
及川深風:「……夜這いとか、そういう巫山戯た事を仰るなら警察を呼ぼうかと思いましたけど」じいと目を見て。
及川深風:「そういうのじゃなさそうですね。……どうしました?」
花家九門:「……俺は今日」
花家九門:「赤月先輩と話した、それで聞いた」
及川深風:「何をでしょう」
花家九門:「お前と道明寺は」
花家九門:「忍者なんだって、ことを」
花家九門:「……俺の言ってることがわかるか」
花家九門:「及川」
及川深風:「……はあ」
及川深風:少し疲れたように、溜息を吐いて。
及川深風:「中、入ってください」部屋の奥へと手招きする。
及川深風:「こんな所で話すことでもないでしょう」
花家九門:「……」
花家九門:少しショックを受けたように目を見開いて
花家九門:そのまま部屋の中に入る
及川深風:特に不審な動きをするでもなく、居間へと招き入れる。
及川深風:「はい、どうぞ」グラスに注いだ麦茶を、机に置く。
及川深風:「別に、飲まなくてもいいですよ」
花家九門:「……あ」
花家九門:言われた時にはもう飲んでいる
及川深風:「忍びの差し出したものなんて、易易と口に含むべきじゃありませんから……って」
及川深風:「……もう」呆れたように、くすりと笑う。
花家九門:「わ、笑うな!」
花家九門:「情報は知ってるんだろ、俺はハグレなんだ、そういうことは」
花家九門:「教えられてない」
花家九門:「くそっ」
花家九門:口元を拭い
及川深風:「ふふ。なら、なってあげましょうか?先生役」
及川深風:「……軽口ですよ。適当に聞き流していただいて構いません」
花家九門:「なってくれるのか?いや、でも」
花家九門:「お前たちの任務も分からないんだからきっとリスクが……代償は……」
花家九門:「おい!」
及川深風:くすくすと笑う。
花家九門:「俺は真剣に検討していたんだぞ!」
及川深風:「素直なお人好し。どうやって生き延びて来たのか、不思議でなりません」
花家九門:「……俺にだって奥の手くらいある」
花家九門:「今はそんなことはいい、そんな話じゃない」
及川深風:「奥の手があることを、あっさりと教えてしまうのが素直だと言っているんですよ」
花家九門:「いいから!」
及川深風:「ええ、何でしょう?」
花家九門:「……お前たちがどんな任務でこの学校にいて」
花家九門:「何を目的にしているのかは知らない」
花家九門:「はっきり言っておきたいのは」
花家九門:「赤月先輩には手を出すな」
及川深風:「……」じっと正座したまま、君の眼を見る。
及川深風:「それだけですか?」
花家九門:「……」見つめ返す。今度はまっすぐに。
花家九門:「それだけだ」
及川深風:「ご自分の身が、勘定に入っていないようですが」
花家九門:「俺のことはいい」
花家九門:「こんなハグレの首一つ取ることに価値があるとも思えないし」
花家九門:「それに」
花家九門:「道明寺にも、及川にも世話になってきた」
花家九門:「お前らが俺の命でそれを贖うなら、それもいい」
花家九門:「でもあの人は、赤月先輩は」
花家九門:「俺の命に代えても守らなくちゃいけない」
及川深風:「……それは、つまり」
及川深風:ふわり、と風が吹いた。甘やかな血の芳香が、君の鼻孔をついて。目の前に座っていた少女の姿が消えている。
及川深風:……すぐ後ろにいる。背後から、抱き締めるようにして白い腕が君の胸へと回されて。
花家九門:「ッ!」
及川深風:「私に奪われていただける、と」
及川深風:湿った吐息が、きみの耳元をくすぐる。
及川深風:「そういうことでしょうか?」
花家九門:「それも」
花家九門:「軽口なのか……?」
及川深風:「さあ」
及川深風:抱き締める腕の力が強まる。ぎしり、とにわかに骨が痛むほど。
及川深風:「本気だとしたら、どうなさいます?」
及川深風:幽霊の居所を知らせるような、静かに囁きかける声。その顔色は、見えない。
花家九門:「……」
花家九門:ぐ、と及川の腕を掴み、諫める。
花家九門:「俺は」
花家九門:「お前のものにはなれない」
及川深風:「……それは」諫めるその力に従い、緩める。
花家九門:「赤月先輩は俺を好きだと言ってくれた」
花家九門:「愛していると言ってくれた」
花家九門:「……あの人は孤独だ、俺と同じだった」
花家九門:「だから、俺が守る。守ってやらなければいけない」
花家九門:「……お前のものにはなれない」
及川深風:「……そう、ですか」息を吐く。するりと腕を解く。
及川深風:「あの人、貴方に守られなければいけないほど、弱いひとには見えませんけど」
花家九門:「だと、しても……」
花家九門:「俺は……」
及川深風:「ええ、そうしたいんですよね」
及川深風:「あの人に、恋をしたから」
花家九門:「……ああ」
花家九門:「これが俺のしなきゃいけないことだ」
及川深風:「……なんだ、できるんじゃないですか」
花家九門:「?」
及川深風:「よそに浮ついたりせずに。ちゃんと、一人のひとを想い続けることが」
及川深風:「分かっていたら、フッたりしなかったのにな」
花家九門:「……軽口はやめろ」
花家九門:「もう友達じゃない」
花家九門:「忍者と忍者」
花家九門:「殺しあうかもしれないんだ」
及川深風:「……」
花家九門:「特に道明寺は斜歯だ」
花家九門:「鞍馬の赤月先輩を狙うなら」
花家九門:「その時は俺が」
花家九門:「俺が……」
花家九門:「……」
花家九門:続く言葉は出てこない。
及川深風:「……先輩と、初めて会った日に」
及川深風:忍びらしく、顔色から感情は伺えない。ただ、じいと君を見つめている。
及川深風:「私の眼が好きだ、と仰いましたよね」
及川深風:「恋仲になって、毎日でもこうして見つめ合いたいと」
花家九門:「ああ」
花家九門:「そう言った」
花家九門:「……よく覚えてたな」
及川深風:「……これでも、本気にしていたので」
及川深風:「でも、軽口ではなかったんでしょう?」
及川深風:「私も同じですよ」
花家九門:「当たり前だ」
花家九門:「お前の眼は今だって美しい」
及川深風:「先輩をフッたこと、本気ですごく後悔してるって言ってるんです」
及川深風:「軽口なんかじゃありません」
及川深風:深く吸った息を吐き出すように、そう言って。
及川深風:「……道明寺先輩には」
及川深風:「そんな風に、言わないであげてくださいね」
花家九門:「……本当に」
花家九門:「どうしてそんな、難しい事ばかり言うんだ」
花家九門:「殺し合いになるかもしれない相手のことを考えろなんて」
及川深風:「どうしてでしょうね」
及川深風:視線を逸らす。遠く、窓の外を見上げる。
及川深風:「私も、貴方みたいに」
及川深風:「簡単にものを考えられる人だったら、よかったのに」
花家九門:「俺はそうしたくないから、こうしてお前たちに伝えに来たのに」
及川深風:「……知りませんよ」顔を背けたまま、言う。
及川深風:「そういう、愚かなくらい優しいところ。きっと一生治らないと思いますから」
及川深風:「せいぜい、痛みに耐える練習でもしてればいいんじゃないですか」
花家九門:「……そうか」
花家九門:「この痛みも、交換なんだな」
花家九門:沈黙、時間が流れる。

花家九門:というとこで
花家九門:判定を行いたいです。
花家九門:道明寺さんの秘密を探ります。
GM:どの技能を使うんだい!
花家九門:対人術!
GM:まあ思いっきり対人してるからな……
GM:イイデショウ。判定をどうぞ!
花家九門:2D6>=5 (判定:対人術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

花家九門:おらーー!
道明寺七華:最悪
花家九門:笑わば笑え!!
GM:では道明寺さんの秘密を渡すね
GM:感情共有が発生するのは
GM:赤月さんだね。ツイッターのDMで送ります
赤月明里:お願いしまーす
道明寺七華:Twitterのサーバー破壊してきます
GM:イーロン・マスクが黙っていないぞ
GM:渡しました。確認お願いします
赤月明里:確認しました
GM:なにか質問があったら個別にお願いするぜ
花家九門:確認しました…………
GM:では残りの演出を頼むぜ

花家九門:目の前の及川から発せられる声色の一つ一つ
花家九門:僅かに揺らぐ微表情。
花家九門:そこから感じ取れる、ひとつの事実。
花家九門:「そうか、そうだったのか」
花家九門:「そうか……」
及川深風:「……何がですか」
花家九門:「悪い、もう行く」
及川深風:「むしろ長居しすぎです」
及川深風:「見送りはいりませんよね」
花家九門:「及川」
花家九門:「悪かった」
及川深風:「……何が悪いんですか」
及川深風:「言葉にしないと分かりませんけど」
花家九門:「俺はずっと」
花家九門:「お前たちのことを無視してきた」
花家九門:「分からなかったんじゃない、分かろうとしてなかった」
花家九門:「他人の中にある複雑な物事を考えるのを、怖がっていただけだ」
及川深風:「……でも。これからも、そうするんでしょう?」
及川深風:「殺し合う相手のことを分かってしまうのは、怖いから」
花家九門:「本当は、そう出来たはずなのにな」
花家九門:「もっと早くに」
花家九門:「ああ」
花家九門:「もう逃げない」
花家九門:「俺はお前たちを知って」
花家九門:「あの人を守る」
及川深風:「……ふん」
及川深風:「惚気はもう十分伺いました」
及川深風:「お腹いっぱいです」
花家九門:「……」
花家九門:「それじゃあな、及川」
及川深風:「ええ、お元気で」
及川深風:……そうして、傍に人気のなくなったあと。
及川深風:「……っ!」
及川深風: ごぶっ
及川深風:及川の口元から、赤い血が噴き溢れる。
及川深風:心臓を締め付ける痛苦に耐え難く項垂れ、あるいは詫びるように頭を下げる。
及川深風:「ぐっ……うう」
及川深風:「えうっ……すみません、お父様」
及川深風:誰にも届かぬほどの小声で、呟く。
及川深風:「紛れもなく……私の、落ち度で、えほっ」
及川深風:白い指が、辺りに溢れた血を掬い取り、口の中へと戻していく。
及川深風:「……不出来な娘で、申し訳……ありません」
及川深風:「朱染操式」……相手に己の血を溶け込ませる事で、肉体の機能を掌握する、一族秘伝の忍法。
及川深風:当然、及川の父もまたその術の使い手であり。
及川深風:この少女は既に。体内の血液のおよそ8割を、父のものへと入れ替えられている。
及川深風:僅かでも失敗をすれば、気まぐれに痛めつけられる。
及川深風:意に沿わぬ事をすれば、死ぬよりも酷い目に遭う……姉のように。
及川深風:そんな恐怖に縛られて、這いずりながら生きている。
及川深風:それが、及川深風という人間。
及川深風:(ああ……なんて、みっともないのでしょう)
及川深風:……数十秒の後。己の謝罪と弁明にようやく納得を得られたのか
及川深風:ようやく波を引き始めた苦痛に、僅かな安堵を覚えながら。
及川深風:(こんなみっともない女は、きっと)
及川深風:(袖にされて当然なのでしょうね)
及川深風:朦朧とした意識で、そんなことを考えた。

GM:ではシーンを終了します
サイクル1:及川深風
GM:次は1サイクル目最後の手番、及川さんのシーンだね
及川深風:はあい
GM:シーン表を振ってください。誰を呼ぶかな?
及川深風:うーん 道明寺先輩とお話しようかな……
道明寺七華:出ます
及川深風:わあい
及川深風:st
ShinobiGami : シーン表(12) → 太陽の微笑みがあなたを包み込む。影の世界の住人には、あまりにまぶしすぎる。

及川深風:おひさまだ
GM:登校シーンとかかな
及川深風:屋上とか?
道明寺七華:なるほど
GM:これあれにしましょうよ
GM:普段は校門のところで手当たりしだいに声をかけてる花家くんが
GM:今日はいないの
及川深風:ははあ
道明寺七華:なるほどね
及川深風:美術部らしく絵を描いてたりしてようかなと思ってたが そっちのがいいかな
及川深風:いやでも
及川深風:女子のセンチメンタルな話をするなら人気のないロケーションのほうがいいのでは
GM:確かに
GM:あー
GM:屋上から校門見下ろしてるとか?
及川深風:朝の部活動だ そうしましょう
道明寺七華:は~い
GM:描写は任せていいかな

---

及川深風:軋む音と共に、屋上の金属扉が開かれる。
及川深風:朝の陽射しが眩しく照りつける。歩み出たのは、スケッチブックを脇に抱えた黒髪の少女。
及川深風:あたたかな日向が好きだ。父の術の支配が、幾許か弱まるような心地がして。
及川深風:吹き付ける風を浴びていると、自分が自由な鳥になったような夢を抱くことができる。
及川深風:……そんなお気に入りの場所に、今日は先客がいた。
及川深風:普段は誰かと居合わせるような事なんてなかったのだけれど。
道明寺七華:朝の陽を浴びる小さなシルエットが、屋上の柵に凭れて校庭を見下ろしている。
道明寺七華:制服の上から白衣を着込んだ特徴的な姿。二つに結った髪の上から、ヘッドホンを着けている。
GM:屋上からはちょうど、校門から生徒たちが登校してくる様子が見下ろせるが
GM:いつもは手当り次第女子に声をかけている花家君の姿はないよ
及川深風:「おはようございます、道明寺先輩」
及川深風:後ろから声をかける。……聞こえていなさそうだ。
道明寺七華:その声に気付いていないのか、反応はない。随分ぼんやりとしているようで、隙だらけだ。
道明寺七華:忍者としてはあり得ないほどに。今ならば容易に殺せるだろう。
及川深風:『……いいえ、お父様』声が出ないように、唇だけを動かす。『独力で当たれば、数の不利が生まれます。彼女は味方に付けるべきかと』
及川深風:にわかに仕掛けるように唆す感覚があったが、それもすぐに収まった。……改めて、彼女の傍に歩み寄る。
及川深風:視界に入るように、ひらひらと手を振る。「おはようございます、先輩」
道明寺七華:「……おや」そこでようやく気付いたのか、少し驚いたように。
道明寺七華:「おはよう、及川くん。こんなところでどうしたんだい」
道明寺七華:その顔には珍しく眼鏡を掛けている。
及川深風:「何って、スケッチです。私、美術部なので」
及川深風:実際の所、高所から周囲を見渡すためのカヴァーという意味合いが半ばだが。
道明寺七華:「ほう……こんな朝からかい?立派なことだね」普段より幾分か覇気の欠ける様子で笑う。
及川深風:「元気ないですね。何か、ありました?」
及川深風:いたって何も知らないような語調で、そう言ってのける。
道明寺七華:「ん? ……んん」
道明寺七華:視線を彷徨わせた後、少し苦笑してヘッドホンを外し、手渡す。
道明寺七華:「……聞くかい?」
及川深風:にわかに首を傾げて、受け取る。少し警戒しつつ、ヘッドホンを着けてみる。
赤月明里:「九門くん……九門くん、九門くん……」
赤月明里:「好き、好き……好きっ……」
道明寺七華:ヘッドホンからは、睦みあう男女の嬌声が響いてくる。
及川深風:「は…………?」しばらく、唖然としていたが。慌ててヘッドホンを外して。
及川深風:「な、なんてもの聞いてるんですか」
道明寺七華:「別に、わざと盗聴したわけじゃあないよ?」肩を竦めて
及川深風:「というか、え……今の声って」
及川深風:いかにも遅れて気付いたという演技をしながら。「もしかして……赤月先輩、の?」
道明寺七華:「学校内には警戒の為に監視網があるからね。仮にも斜歯としては当然だろう?」
道明寺七華:「隠すつもりもなかったようだけど」
道明寺七華:溜め息を吐き、いつもより静かな校門を見下ろす。
及川深風:「……ああ、なるほど」斜歯、という名が出たことに少し、纏う空気が変わって。
及川深風:「あの人から何か、ありました? 話」
道明寺七華:ゆるゆるとかぶりを振って「いいや、何も」
道明寺七華:「この前、少しばかりくだらない喧嘩をしてね。それ以来会ってない」
及川深風:「……そう、ですか」ふう、と溜息。
及川深風:「伝言を預かってます」
道明寺七華:「うん?」
及川深風:「『赤月先輩には手を出すな』」
及川深風:「『あの人の事は、何があっても俺が守る』……だそうで」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「……っはは」
道明寺七華:吹き出すように、脱力したように。そして少しだけ自嘲の色が混じった笑いを零す。
道明寺七華:「それだけ?」
及川深風:どこか渇いたようなその笑いに、単なる忍びとしての使命以上のものがあるのだろうなと直に感じながら。
及川深風:「……いえ。あと一つ」
及川深風:「『お前たちと向き合うと決めた』とも」
及川深風:「一体、どうするつもりなんでしょうね」
道明寺七華:「……。……向き合う、と来たか」
道明寺七華:(……今更?)
道明寺七華:(……僕からは逃げたくせに)
道明寺七華:錆の浮かぶ鉄柵に背中をつけて天を仰ぎ、白く柔らかな喉元を晒す。
道明寺七華:「……はぁ……」
及川深風:じい、とその姿を見て。
及川深風:「油断……ですか?それとも、自暴自棄?」
及川深風:「私が忍びと分かっていて、そういう隙を晒しているのは」
及川深風:「いえ。別に、何か仕掛けるつもりなんてありませんけど」
道明寺七華:「君の人柄への信用を前者と呼ぶなら、それもあるかな」
道明寺七華:「……君はどうするんだい、及川くん?」
及川深風:「……そうですねえ」
及川深風:「正直、ちょっと諦めのついた気はしていたんですけど」
及川深風:「なんだか、こうして話しているうちに」
及川深風:「仕返ししてやりたい気持ちも出てきました」
道明寺七華:「ははっ」面白そうに笑う
道明寺七華:「ガッツがあるね、君は」
道明寺七華:「忍者らしいと言うべきなのかな。羨ましいよ」
及川深風:「ふふ」合わせるように微笑みを浮かべて。「……違うんですか?先輩は」
道明寺七華:「さて、ね……」
道明寺七華:「正直なところ……僕としたことが、よく分からないのさ」
道明寺七華:「この道明寺七華だよ?信じ難いだろう」
及川深風:「……ええ、そうですね」
道明寺七華:「とりあえず、今のところは……」
道明寺七華:くすり、と寂しげな笑みを見せて
道明寺七華:「……慣れないコンタクトをつける理由が無くなって、ほっとしてるかな」
及川深風:「……わ」
及川深風:「別に、女として甘く見てたつもりはないですけど」
及川深風:「凄いな。そういう努力してたんだ……」
道明寺七華:「おいおい、なんか失礼じゃないかい?それ~」不服げに唇を尖らせる
及川深風:「そんな。かわいい人だなと思っただけですよ」
及川深風:「私が男だったらときめいてたかも。なんて」
道明寺七華:「……そんなんじゃないよ、別に」
道明寺七華:「実験をするなら、可能な限り条件と環境は整えるものだ」
道明寺七華:思い出す。
道明寺七華:評判のいい美容院を調べ、初めて予約したこと。手間も時間もこんなに掛かるのかと思いながら、お風呂上がりのスキンケアを必死にしたこと。
道明寺七華:何が良いのか分からない流行りの曲を聴いて、クラスの女子たちの輪に入って聞き込みをして。
道明寺七華:けれど自分の勇気と不甲斐のなさだけは、計算に入れられなかった。
道明寺七華:「全部、無駄だったけどね」肩を竦める。
道明寺七華:「最初から、ちゃんと見てくれる人を選ぶべきだったな」
道明寺七華:「及川くんみたいなね」
及川深風:「……」にわかの沈黙。その、どこか寂しそうな目を見つめて。
及川深風:「……やめておいた方がいいですよ。私なんて」
及川深風:「ええ。今から、人となりを疑うような事を言いますから」
道明寺七華:「おや、何かな」
及川深風:「それで失望しなかったら、それから検討するべき選択肢かと」軽口のように、そう言って。
及川深風:おもむろに懐からメスのような刃物を取り出す。すい、と腕に刃を滑らせる。
道明寺七華:「……」僅かに瞠目するが、声は上げない。
及川深風:赤く滴る血が、意思を持つ蛇のようにうねって。近くを飛んでいた雀の口へと飛び込んだ。
及川深風:暫し、雀は屋上に落ちて苦しそうにもがいていたが。
及川深風:「おいで」及川の声に従って、再び飛び上がる。よく慣れたペットのように、その肩に止まる。
道明寺七華:「……何のデモンストレーションかな?」
及川深風:「『朱染操式』……自分の血を与えた相手の、心を奪う術です」
及川深風:僅かに真実とは異なる説明を口にする。
及川深風:「一度、普通のやり方で力を尽くして、ダメだったのなら」
及川深風:「奪ってみませんか? 忍者らしく、力尽くで」
及川深風:「私になら、それができます」金色の瞳を細める。
道明寺七華:「……」じっとその目を見つめる。
道明寺七華:「……君らしくない……」
道明寺七華:「あるいは、こちらが『君』かな」
及川深風:「……どうなんでしょうね?」首を傾げる。
及川深風:「心を殺すことに慣れると、分からなくなってきます」
及川深風:「できれば貴方には、そうなって欲しくないな。我儘ですけど」
及川深風:「……それで、どうでしょう」数歩、君の方へ歩み寄る。
及川深風:「失望、しましたか?」

及川深風:という感じで感情判定を行いたいです。特技は傀儡の術。
GM:まさしく今鳥を傀儡にしたというわけだ
GM:いいでしょう!判定をお願いします
及川深風:わあい
及川深風:2D6>=5 (判定:傀儡の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功

及川深風:あっぶね
及川深風:感情表ふります
GM:お願いします
及川深風:et
ShinobiGami : 感情表(4) → 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)

道明寺七華:ET
ShinobiGami : 感情表(2) → 友情(プラス)/怒り(マイナス)

GM:侮蔑してんねえ
及川深風:まあこっちは忠誠かな 怒りを向けられても仕方ない事はしたが……
道明寺七華:まあでも友情かな……
及川深風:わあい
GM:お互い+了解!
GM:では結果を踏まえてロールするのだ

道明寺七華:「……失望、というのとは少し違うね」
道明寺七華:「『ああ、そうなのか』……と思った」
及川深風:「……」
道明寺七華:「君の新たな側面だ。面白い」ニヤリと不敵に笑って
道明寺七華:「まあ、何にせよこうなった以上……」
道明寺七華:「我々は同道するしかないだろう。違うかね?及川くん」
及川深風:「……ふふ」頬を綻ばせる。
及川深風:「正直、安心しました。……ええ」
及川深風:「お供しますよ、先輩」
道明寺七華:「まあ、当面は仲良くしようじゃないか」
道明寺七華:「傷の舐めあいは勘弁だがね」
道明寺七華:「膿むだけだ」
道明寺七華:忌々し気に言って、笑い飛ばす。
及川深風:「……ええ、もちろん」
及川深風:「この傷と痛みを、拭い去る為にするのですから」
及川深風:そうして、互いに笑って別れた後。
及川深風:一人になっても、襲い来る痛苦はない。そのことに安堵しながら。
及川深風:(……いいえ、まだ)
及川深風:(貴方も、私を分かりきってはいません)
及川深風:心の内だけは、父の掌握から逃れることができる。
及川深風:この世界で及川深風が唯一、自由に振る舞うことのできる場所。
及川深風:(貴方の、傷ついた恋心に付け込んで。己が忍務の為に利用しようとしている)
及川深風:(そういう、最低の人間なのに……)

GM:シーンを終了します
マスターシーン
GM:これで1サイクル目は終了
GM:次から2サイクル目にはいります
GM:で、早速1シーン目を始めるのですが
GM:1シーン目はマスターシーンになります。シーン表を振りますね
GM:ST
ShinobiGami : シーン表(7) → 清廉な気配が漂う森の中。鳥の囀りや、そよ風が樹々を通り過ぎる音が聞こえる。

GM:登場するのはNPCと、PC2の道明寺さんでお願いします。
道明寺七華:何~!?
GM:シーンの描写を始めるね。

---

GM:君は斜歯から連絡を受け、学校近くの森の中に呼び出された。そこで待っていたのは、この任務ではβ1と呼ばれている下級戦闘員だ。
β1:「久しぶりだなα3」
道明寺七華:「やれやれ……この僕を呼び出すならもっとアーバンな場所にしてほしいものだね」
道明寺七華:「見たまえ、白衣が泥だらけじゃないか」
道明寺七華:不服げに言いながら足元のぬかるみを踏みつける。
β1:「我々だけで他のシノビ戦力に対抗するのは不可能だ。姿を晒すわけには行かない」
β1:「今日はα3、お前にメッセージを伝えに来た」
道明寺七華:「分かっているとも、天才の愚痴を聞くのも仕事の内だと思い給え…… ……何かな?」
β1:「お前はターゲットと親しくなりすぎた。上層部はお前の造反を疑っている」
β1:「それに加えて、ターゲットに覚醒の徴候が出始めた」
β1:「斜歯への忠誠を見せてもらう。任務遂行の時間だ」
道明寺七華:「……」じっとりとした批難の視線でβ1を見つめる。
β1:そう言って、β1は君に花家くんの【居所】を渡すよ
道明寺七華:受け取って「ふん……」
道明寺七華:「……情報が遅い」
道明寺七華:皮肉気に言って嘆息する。
β1:「報告を怠っていたということか?」
道明寺七華:「いいや。こっちの話だよ」
β1:「そうか。連絡は以上だ」
道明寺七華:「……覚醒の兆候というのは、確かなのかい」
β1:「猶予は一週間程だろう」
β1:あと1サイクルくらいじゃない?ってことです
道明寺七華:「一週間……」
道明寺七華:息を吐き「……任務了解だ」
β1:「それだけの時間があればハグレの一人始末するのに問題はないはずだ」
道明寺七華:「当然だ。僕を誰だと思っている?」
β1:「わかっている。では社への貢献を願う」
GM:β1くんは姿を消します。
GM:ちなみにこの居所は
GM:道明寺さんと感情を結んでいる人にも感情共有されるからね
道明寺七華:うげ~
GM:何もなければマスターシーンは終わります
道明寺七華:「……」
道明寺七華:人気のない森の中、一人立ち尽くす。
道明寺七華:「……本当に……何もかも遅すぎるな」
道明寺七華:「奴らも、……僕も」
道明寺七華:その呟きは、誰に聞かれることなく消えた。

GM:マスターシーン終了
サイクル2:赤月明里
GM:以上を踏まえて
GM:2サイクル目を開始するよ
GM:最初にやりたい人~?
赤月明里:考え中
道明寺七華:あとの方がいいな~
GM:ふ~ん?
及川深風:どうしようかな状態
GM:誰もやりたがる人いないなら
花家九門:後手希望
GM:人質の効果使うね。及川くん
赤月明里:コワ~
花家九門:ひえっ
及川深風:あっなんでしょう
GM:今丁度居所手に入れたよね?
及川深風:はい……
GM:君も任務を遂行する時期が来たんじゃないかな
及川深風:なるほど……
赤月明里:うーんちょっと待って やっぱりやるって言っていい?
GM:しょうがないにゃあ
GM:じゃあ先に赤月さんからでいいよ!
赤月明里:すまないね……
GM:先に及川さんが
及川深風:そのあと人質効果が発動する感じです?
GM:花家くんを殺しに行きたいと言うなら別だがね
及川深風:そこも含めて人質に指示されるのかなとも思ったりもしたが
GM:はんはん
及川深風:選べると言うなら特にそういう希望はないぜ
GM:まあ順番くらいは選べていいんじゃないかな
及川深風:はあい
赤月明里:温情~
赤月明里:じゃあやります 振るね 場面表をよ
GM:抵抗してぼろぼろになってるのもそれはそれで可愛いしね
赤月明里:ET
ShinobiGami : 感情表(3) → 愛情(プラス)/妬み(マイナス)

赤月明里:間違えた
GM:感情だねえそれは
赤月明里:st
ShinobiGami : シーン表(5) → 世界の終わりのような暗黒。暗闇の中、お前達は密やかに囁く。

道明寺七華:セックスすな
赤月明里:暗闇……
赤月明里:やっぱそういうことかァ~
GM:出て欲しい人はいますか?
赤月明里:と言いたい所だが、指名するのは道明寺ちゃんです
赤月明里:会いたいなー
道明寺七華:な……何ぃ!?
道明寺七華:何のつもりだ……
道明寺七華:出ます
GM:では描写を開始してもらおう
GM:45分目安!
赤月明里:ちょうど良いのでさっきのマスターシーンの後……とかで良いかしら
GM:いいよ~
道明寺七華:はーい

---

赤月明里:夕刻。人けのない道行。
赤月明里:静か過ぎる、と七華ちゃんが勘付いたのとほとんど同じ頃、行く手に大きな人影が見える。
赤月明里:凛とした佇まい、だけど柔らかなシルエット。その主を君は知っている……良く知っているだろう。
道明寺七華:「……」ぴたりと足を止める。
道明寺七華:「……赤月先輩」思わず、僅かに表情が強張る。
赤月明里:「こんばんはー。やっと会えました」
道明寺七華:「……こんばんは。やっと、というのは?」
道明寺七華:「何かこの僕に御用でも?発明の相談でしょうか」
赤月明里:柔らかに笑いかける 「だって、九門くんと一緒にいれば、自然に会えるかと思ったのに」
赤月明里:「なかなかお顔が見れませんでしたから。ええと……」
赤月明里:少し言葉を選ぶような素振りをするが、やがて困ったような笑みになる
赤月明里:そして、話題をあからさまに切る 「発明の相談、も良いですけどー……聞きたいことが、あって」
道明寺七華:「……はあ」渋面を作る。このような場で誤魔化そうとする性格でもない。
道明寺七華:「何でしょうか?こう見えて忙しいのですが。天才なもので」
赤月明里:「お忙しい割には、お散歩は遠出みたいでしたけど……」 組んだ手で口元を隠しつつ
赤月明里:「……九門くんのこと」
赤月明里:「やっぱり、その~……」 少しうつむいて 「お好きなんですよね?」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:まさかここまで直截的に来るとは思っていなかった。気まずく思うべきか、怒ってやるべきなのか。よく分からずに微妙な顔をする。
道明寺七華:「……仮にそうだとしたら、何でしょう?」
赤月明里:「……それで、その……」 さらに俯く。長い黒髪の合間、白い耳は紅潮している
赤月明里:「九門くんと、距離を、ね……今、前に比べて、取っているように、見えてしまっているんですが」
赤月明里:「やっぱり、その……『ご存知』になってしまったんでしょうか……?」
赤月明里:「人の気配は……なかったはずなんですけど……」
道明寺七華:「…………」
道明寺七華:苛立ちを隠せず、無意識にぱたぱたと足を動かす。目の前の女の甘ったるい嬌声が、耳の奥に蘇ってくる気がして。
道明寺七華:「……それは、まあ。あれだけ堂々としていたら」
道明寺七華:「嫌でも耳に入ります」
赤月明里:「ああ」 大きな体が幾分か縮こまる。それでも、君よりはよほど大きいままだが
赤月明里:「ごめんなさい、あの……何て言えば良いのかな」
道明寺七華:「……別に、謝ることではないでしょう」
道明寺七華:「距離を取っているところからもお分かりなのでは?」
道明寺七華:「邪魔するつもりはありませんので。どうぞお幸せに」
道明寺七華:こんな台詞を吐かなくてはならない自分の惨めさに、吐き気がする。
道明寺七華:怒りとも羞恥とも憎悪とも悔しさともつかない感情が込み上げてきて、そしてそれに煩わされている自分自身のままならなさに、涙が滲みそうになる。
赤月明里:「……いえ」
赤月明里:「そうですね。何を言ってもしょうがない気はするのですけど。実際、今私は、すごく……本当に幸せだし、これは確かに、欲しかったものなんですけど」
赤月明里:「順序が……ううん……」
赤月明里:ぐずぐずと言葉を漏らすが、いまいち要領を得ないまま、また言葉は止まる。うつむいたままで
赤月明里:「ただ、そのー……私としては、このままではいられないんです」
道明寺七華:「何が」
道明寺七華:子供のように、苛立ちも露わに短く言う。
赤月明里:「鞍馬のシノビとして、私は……手に入れなければいけないものがあって」
赤月明里:「赤月明里として……欲しいものもあって」
赤月明里:「それ以前に、できるだけ多くの……私の知っている人には、穏やかであって欲しくて」
赤月明里:「そういった色々を考えると」
赤月明里:……俯いているはずの赤月明里の眼が、路上の水たまりに反射している。
赤月明里:君を見ている。
道明寺七華:「っ」
赤月明里:「……そこは、"切りたい"」

赤月明里:《魔血》により取得している《邪視》を使用します。
GM:問題ありません。判定をどうぞ
赤月明里:支払う生命力は忍術。
赤月明里:2D6>=5 (判定:瞳術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[3,3] → 6 → 成功

赤月明里:対象は七華ちゃんの九門くんへの感情です。削除してください。
GM:誰のどの感情をどうしますか?
道明寺七華:クソ女~~~~~~~!!!
GM:では道明寺さんは削除しておいてくださいね
道明寺七華:ぎゃ~~~~~~

道明寺七華:ぞくりと全身が総毛立つ。忍者としての感覚が、危険信号を発している。
道明寺七華:だが、気付いた時にはもう遅い。
赤月明里:……風が吹く。
赤月明里:その瞬間には、目の前にあったはずの長身の影は、消えている。
道明寺七華:「……あ」
道明寺七華:「れ……?」
GM:怒りも惨めさも、あるいは君が大切だと思っていた何かも、もうすっかり消えているよ。シノビとして正常な穏やかで凪いだ心が戻ってくる。
道明寺七華:「…………?」
道明寺七華:何をされたのか分からず、自分の身体を触って確かめる。
道明寺七華:……どこにも異常はない。身体には。
道明寺七華:だが、何かが……
道明寺七華:何か、とても大事なものを奪われた感覚はあるのに、自分ではそれが何なのかすら分からない。
道明寺七華:「……赤月先輩?」
道明寺七華:不安に駆られ、先程まではすぐにでも目の前から消えてほしかった女の名を呼んでしまう。
道明寺七華:「どこに行ったんですか、先輩」
赤月明里:呼び声に返す言葉はない。ただ、夜風がそよそよと吹いている。
赤月明里:君を慰めるように。君を笑うように。
道明寺七華:「……何を……」
道明寺七華:「……何をした!僕に……!!」
道明寺七華:己の声の残響だけが耳に響き、何も出来ずに立ち尽くす。ただどこに向けるべきか分からない怒りと不安、恐怖と喪失感だけが胸の内に渦巻いている。

赤月明里:では、あらためて……シーンプレイヤーとして判定をしましょう。
GM:勿論可能です
赤月明里:九門くんの秘密を探ります。使用するのは九ノ一の術。
赤月明里:説明は……いる?
GM:判定をどうぞ
赤月明里:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

赤月明里:わあ
GM:ファンブル表を振ってください
赤月明里:振り直しする場合でも必要なんでしたっけ
GM:その場合は不要!
赤月明里:彼の秘密を探ることは、言うまでもなく任務のために必要……
赤月明里:背景の宿星を使います。
GM:間違いなく忠を尽くしていますね
赤月明里:忠の信念にも合致しているはず。という訳でもういっちょ……行くぜ!
GM:問題ありません
赤月明里:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[3,4] → 7 → 成功

GM:では成功。PC1の秘密を渡すね
赤月明里:よしゃ 感情を結んでいるのは九門くんだけなので他に伝わることはありません
花家九門:ぎゃ~~
GM:渡しました
赤月明里:確認しました~ 教えてくれてありがとう
赤月明里:私のシーンは以上でOKです。
花家九門:す、吸い尽くされる
GM:一応秘密を人に渡したりすることも出来るけど、いいみたいだね
GM:ではシーンを終了
赤月明里:今の所はね
サイクル2:及川深風
GM:次のシーンに参りましょう。誰も希望がなければ
GM:及川さんのシーン。戦闘シーンになりますね
及川深風:はい……及川戦います……
GM:花家くんも道明寺さんも大丈夫かな?
道明寺七華:乱入って今宣言ですか?
GM:いや、これは手番は及川さん先でいいかという質問です
道明寺七華:あっ大丈夫!
花家九門:オーケーです!
GM:イイデショウ
GM:では及川さんの戦闘シーンになります
及川深風:はい
GM:まずは戦闘乱入の処理から。
GM:及川さんが花家くんに戦闘を仕掛けるよ。二人に感情を持っている人はこのタイミングで戦闘乱入ができます
道明寺七華:乱入しようと思いますが そもそも及川さんは普通には呼んでくれないのかな?
及川深風:あ、それもできるんだっけ
GM:実は、シーンプレイヤーは呼ぶことができないんです
道明寺七華:そうだったとはね
GM:戦闘を挑む相手しかね!
道明寺七華:では乱入します
及川深風:わあい
GM:感情を結んでいないとシーンに出ることすらできないのだ
花家九門:赤月先輩は傷ついている
GM:赤月さんはどうする?
赤月明里:どうしようかな 生命結構吐いてるんだよね……
花家九門:ここは俺一人で切り抜けて見せる
赤月明里:九門くん……
花家九門:姫に手出しはさせん!!
及川深風:こいつら~~
GM:もうメロメロだよ
GM:じゃ、一人だけで
道明寺七華:何でこんな男好きだったんだろうな
道明寺七華:分からない
及川深風:感情消えてる……
花家九門:こ、こわい
GM:いいのかな?乱入は
赤月明里:いや、乱入します 戦利品に感情の結び直しがあるのを思い出した。
赤月明里:渡せないわ
GM:ありますねえ
及川深風:ふふ
花家九門:げ、げええ
GM:では軽く演出をしましょうか。
花家九門:あぶないって!
及川深風:従者出す場合もこのタイミングなんでしたっけ
GM:多分そう
及川深風:じゃあ出します お姉ちゃん肉人形を
GM:おいーす
GM:では改めて演出を軽くするね

---

GM:道明寺が花家の居所を手に入れると同時。及川の脳裏に声が響き始めるよ。
GM:お前のするべきことは、もうわかっておるだろう?
及川深風:「っ……ええ、お父様」
GM:脆弱で貧相なお前の体では、もはや奴を籠絡するなど不可能
GM:ならせめて、他のものの手に渡らないようにするのがお前の使命
及川深風:仕掛けるための居所は割れた。彼らに対抗するために必要な同盟も、既に結んだ。
GM:なら何を呆けておる?その足は何のために付いている?
GM:愛しの娘よ。まさかお前まで、私を落胆させはしまいな?
及川深風:「ええ、ええ……流派が悲願成就の道に、尽くすためで御座います」
及川深風:「この深風……お父様のご期待に沿う活躍を、ご覧に入れましょう」
及川深風:誓うように呟いて、顔を上げる。……部屋の奥、物言わず静かに立ち尽くしている、自分と瓜二つの姉の姿。
及川深風:あんな風にはなりたくない。その思いが皮肉にも、忍びとしての彼女の心を支える柱となっていた。
及川深風:「……参りましょう、お姉様」
及川深風:その声と共に、二つの影が動き出して。夜闇を駆けた。

---

GM:下校途中。花家が人気のない道に差し掛かったところで、色の付いた風が君に襲いかかってくる。
花家九門:「……そうか」
花家九門:「俺を狙ってくるのか」
GM:シノビの力を持っている君にはその正体が何かすぐに分かるだろう。
花家九門:「なんであの時手を出さなかった」
花家九門:「及川」
花家九門:風の行く先を見つめる
及川深風:瓜二つの姿をした、二人の少女が君の前に降り立つ。
及川深風:「呑気な質問ですね」
及川深風:その片方。君のよく知った眼差しを持つ少女だけが、口を開く。
及川深風:「貴方の手の内を探るのに、まだ時間が必要だったから」
及川深風:「とでも申し上げれば、ご納得いただけますか?」
花家九門:「そうか……ああ」
花家九門:「忍者っていうのはそういうものだろうな」
GM:……いや、現れたのは二人だけではない。コンマ数秒遅れて、更に二つ。シノビの影が君達の直ぐ側に舞い降りるよ。
GM:という感じで、赤月さん道明寺さんも出てきてくれよな
赤月明里:ギュン、と重い旋回音を立てて、巨大な両刃斧がアスファルトを砕いて突き刺さる。
赤月明里:3mにも及ぶその柄の上に立つのは、黒く長身の影。
及川深風:「……全く、睦まじいことで」轟音に溜息で応じる。
花家九門:「っ」
花家九門:「赤月先輩……」
赤月明里:「……九門くんを狙う理由は、分かっています」
赤月明里:「隠忍の方らしい乱暴さ、です。……何もしなければー、仲良くしてあげられたのに」
花家九門:「ダメだ」
花家九門:「先輩は下がっててくれ」
花家九門:「俺は先輩を守らなくちゃいけない」
花家九門:「及川との話は俺がつける」
道明寺七華:その時、ふわり、と。
道明寺七華:真紅の花を思わせる小型ドローンが、周囲の空中に無数に現れる。
道明寺七華:それを操るのは、制服の上に外骨格を装着した少女。無骨なフレームがべたべたと可愛らしいステッカーで装飾されている。
道明寺七華:「おいおい、この僕を忘れて貰っちゃあ困るなあ」
道明寺七華:「この僕!道明寺七華こそ主役に相応しい!」
道明寺七華:晴れやかな顔で笑う。
花家九門:「道明寺……」
花家九門:「なんで今なんだ」
花家九門:「お前なら、もっと早く……!」
道明寺七華:「そうだね。まったく遅すぎたよ」
道明寺七華:「僕もそう思っていたところさ!全く、僕ともあろうものが、何を手をこまねいていたのやら!」
道明寺七華:この任務を始めてからずっと煩わされていた、身を苛むような不快で不可解な感情は無い。明晰な頭脳は以前と同じように冴え渡っていて、それが何よりも晴れやかで心地良い。
及川深風:「……」以前に言葉を交わした時とは違う、その様子に。僅かに眉をひそめるが。
花家九門:何か、何か違和感がある
花家九門:けれどその正体が掴めないまま
花家九門:戦闘の姿勢へと入る
花家九門:「言ったはずだぞ」
花家九門:「俺はこの人を守る……!」
道明寺七華:「花家くん!君はいい友達だったが……もう知っているだろう!」
道明寺七華:「生憎だが僕は忍者なのでね!」
道明寺七華:「僕の目的の為、君には尊い犠牲になってもらうよ!なに心配するな、君の命は僕がしっかりと世界の為に役立ててやろう!」
及川深風:「……本当に、どこまでも愚かな人」ぶづり、と舌を噛み切る。流れ出た血の滴が、構えた拳銃の銃身へと染み込んでいく。
及川深風:「その言葉の無謀さ、思い知らせて差し上げます」
赤月明里:「……今の私は、九門くんが好きで、好きで……大好き、なんです」
赤月明里:「だからね、私も守ります。この心のままに」 その長身よりも長大な両刃斧を、軽々と構える

GM:では、戦闘を開始します
GM:今回のミドル戦闘は参加者4人なので、4R終了で終わります。
GM:後は勝者一人が決まったらだね。
GM:まずは1ラウンド目、プロット値の決定から
赤月明里:ダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:皆はダイスを皆がわかる所に出現させてね
GM:それから、出目を隠して変更するのだ
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:全員が決定できたらせーので公開するよ
花家九門:設置!
赤月明里:OKぜ
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:OKです
道明寺七華:うーん OK
GM:では……全員揃ったな!
GM:プロット……公開!
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「5」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「5」です。
赤月明里:ダイスを公開しました。出目は「6」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
GM:殺意が高いな~
道明寺七華:なにィ~
花家九門:恐れ知らずの先輩
GM:及川ダイスは両方1というわけね
及川深風:ウス
GM:ではわかりやすいよう、自分の駒をプロットのところまで移動してもらい
GM:プロット値の高い人から順番に行動してもらいましょう
GM:同値の人は処理としては同時になりますが、便宜上手番が来たら1d100を振って
GM:高い方から行動宣言してもらいましょう。
花家九門:ふぉーい
GM:まずは赤月・ダイスから!
花家九門:感情修正ほしかったら言って~
赤月明里:ありがとう♡
花家九門:へへへ…
赤月明里:接近戦攻撃で七華ちゃんをぶん殴ります
道明寺七華:は~~!?
GM:訂正。従者はどうやら戦闘乱入する必要があるようなので消えます
花家九門:お前…消えるのか…?
及川深風:消えちゃった
道明寺七華:待て!
赤月明里:え~ 命乞い……?
道明寺七華:【火遁】!
赤月明里:なにそれ
道明寺七華:成功したらファンブル値+1です
赤月明里:フゥン……?
道明寺七華:特技は火術。
GM:ちょっと一瞬待ってもらっていい?
赤月明里:待ちます
GM:従者は消えませんでした
及川深風:やった~
道明寺七華:火遁振るぜ!
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功

GM:PL達の寛大な心に感謝……処理を続けてください
花家九門:げぇ~~~
赤月明里:ファンブルしなきゃいいだけの話……
道明寺七華:7までファンブルしろ!
花家九門:つよない???
赤月明里:そして攻撃前に陽炎を使用します。
GM:つよいよな~
GM:大丈夫?プロット6だよ?
及川深風:強気だねえ!
花家九門:ガン攻めやんけ
赤月明里:不安はあるんだが、正直これやらんと当たる気がしないのでな……行くぜ
赤月明里:2D6>=5 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

及川深風:つよい
道明寺七華:クソ~~
GM:成功ですねえ。続いて接近戦攻撃どうぞ
GM:8以上出さないと凪だぞい
赤月明里:攻撃の回避判定に-2の修正。そして攻撃!
赤月明里:2D6>=5 (判定:刀術) ファンブル値は7
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[2,2] → 4 → 失敗

及川深風:凪だ
道明寺七華:ハーーッハッハッハ
赤月明里:ウーン
花家九門:せんぱー--い!!
GM:では逆凪して行動終了かな
赤月明里:神通丸を切ります。通さなきゃな
道明寺七華:なんだとぉ……
GM:強気だねえ!
GM:判定をどうぞ!
及川深風:ほおん
花家九門:まじかい
赤月明里:2D6>=5 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

花家九門:うそでしょ
及川深風:つよい
GM:成功しちゃった……
赤月明里:通った
道明寺七華:このクソ女~~~~
GM:では道明寺さんは回避をしてみてくれよな
GM:刀術で回避。でも代用判定結構近いね
道明寺七華:避けたるわい
道明寺七華:2D6-2>=6 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (2D6-2>=6) → 8[3,5]-2 → 6 → 成功

及川深風:修正いる時は言ってね
道明寺七華:あぶね~~~
及川深風:つよい
赤月明里:ちぃ……
花家九門:やりおる…
GM:ではプロット5の二人の手番!
花家九門:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 17

道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 61

花家九門:ひくっ
道明寺七華:行くぞ
GM:行動どうぞ!
道明寺七華:まず花家くんに【裏コード】
GM:イイデショウ
道明寺七華:ここに感情修正ほしいですわ~
及川深風:あげる~
GM:感情判定必要かな?
花家九門:ギャーッ
GM:出目5でファンブルだぜ
及川深風:あ、いらない気はする
及川深風:意味ないので
道明寺七華:あっそうか
道明寺七華:じゃあ普通に振るぜ!死ね!
道明寺七華:2D6>=5 (判定:暗号術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

及川深風:暗号術を直で取ってないのかなと思ったらそんなことはなかった
道明寺七華:フーーー
GM:ファンブルです
花家九門:とおってんじゃねー-!
及川深風:いや
及川深風:ファンブルです……
道明寺七華:あっしまった
GM:5以下でファンブル
花家九門:ほんまやんけ!
赤月明里:あらあら……
道明寺七華:クッ……これは……
道明寺七華:神通丸使います
花家九門:まじでいってんのか!
GM:振り直しは一人だけではない!
GM:判定どうぞ
道明寺七華:通すしかね~~ こんな女にナメられてられっか!
道明寺七華:2D6>=5 (判定:暗号術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功

道明寺七華:ッシャ!!!!!!
及川深風:通った!
花家九門:ちくしょおおおお
道明寺七華:器術削れ!!
GM:ギリギリセーフ!では花家くんは器術の生命力を失ってね。手番終わりに戦闘脱落です。
花家九門:死んだンゴ~~!
道明寺七華:そしてまだ手番があるぜ
花家九門:ヒョ?
GM:一応この手番は同時処理だから、自分の手番までは器術生きてるよ
道明寺七華:【吹火】で攻撃 対象は赤月先輩!
GM:プロットが同じの時はダメージとか全部、同じプロットの人が攻撃し終わってから処理するのだ
花家九門:よくわかるシノビガミ
GM:判定をどうぞ
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

GM:ファンブルです
道明寺七華:くそ~~
赤月明里:あら~
道明寺七華:まあ仕方ない
GM:しかしこの逆凪も同時処理が終わってからなので
GM:道明寺くんの攻撃に対しては回避判定が行えるよ
道明寺七華:やったぜ
花家九門:ここは刺し違えてでも…道明寺を落とす!
GM:というわけで、道明寺さんは終わり
GM:花家くんの手番どうぞ~
花家九門:対空千手砲を道明寺さんに使用!絡繰術!
道明寺七華:もう火遁使えね~
花家九門:2D6>=5 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功

花家九門:ぐええええ
GM:ファンブルです
及川深風:凪……
道明寺七華:と思ったらファンブルしやがったぜ
花家九門:振り直しも…なし!
GM:では花家くんはここで脱落
GM:器術を潰しておいてね
花家九門:ま、まじでなんもできなかった
GM:最後はプロット1の二人
花家九門:いやだー--!
道明寺七華:所詮ハグレモノなどこの程度よ
花家九門:先輩がーーーー!
道明寺七華:ここからは真のニンジャのイクサだ
及川深風:はーい、では
及川深風:本体の方はなにもなしで
及川深月:こっちの従者が【狂骨】で【接近戦攻撃】の間合を伸ばして
及川深月:赤月さんを攻撃します
赤月明里:はえー そんなことできるんだ
GM:判定をどうぞ
道明寺七華:感情いります?
及川深風:従者だからむりかな
GM:従者には感情修正できないはず
道明寺七華:あっそうか
GM:攻撃が成功したら、無条件でヒットですね。逆凪なので……
及川深月:2D6>=5 (判定:拷問術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗

GM:生き残りましたねえ
道明寺七華:そんな……
及川深風:ご、ごめん……
GM:2ラウンド目に移るけど
及川深風:終わりです……
GM:ここで脱落したい人は脱落できるよ。勝ち目がないと見て撤退するもよしだぜ
赤月明里:というか、別にファンブルしてないぜ!
及川深風:そうだった
赤月明里:まあ潮時でしょう。さすがに分が悪い。自主脱落します。
GM:そうだったかも
道明寺七華:じゃあ脱落かな
花家九門:すまねえ先輩…
GM:OK!じゃあ軽く1ラウンド目の演出をしてもらおうか。
赤月明里:いいんだよ~ 後で二人で反省会しようね
花家九門:はい…
道明寺七華:ふざけんな!!
GM:描写は道明寺さんの裏コードとかに絞ったほうがいいのかな
及川深風:あれ……勝った?
及川深風:命中失敗しただけなのに……
GM:いや、まだですよ
道明寺七華:あ、私が及川さんをボコボコにしてもいいのか
GM:もうひとり敵が残ってるじゃないですか
及川深風:あ、道明寺先輩は脱落してないのか 理解
道明寺七華:まあでも脱落でOKです
及川深風:脱落かなって言ってたからあれ!?となってた
及川深風:あっわあい
GM:なる!
GM:じゃあ及川さんに勝者を譲るわけね
GM:ではそんな感じで演出に写っていいかな
道明寺七華:裏コードをぶち込む目的は果たせたのでOKです
及川深風:はあい

GM:―――シノビの戦とは、人が知覚すらできない、ほんの一瞬のうちに行われる。
GM:5人のシノビの影が同時に亜光速まで加速し、交錯した。次の瞬間、立っていたのは……
花家九門:「俺は先輩を守る……」
花家九門:「お前とだって戦える……!」
花家九門:めき めきめきめきめき
花家九門:袖口から蛇のようにうごめく無数の赤いケーブルが飛び出し
花家九門:「行けッ!」
花家九門:ビシュッ!!
花家九門:うねる軌跡で道明寺を追う!
道明寺七華:「ほう!これは面白い!」
道明寺七華:外骨格が駆動し、驚異的な跳躍で夥しいケーブルを身軽に、踊るように避ける。
道明寺七華:「君がこういうタイプだったとは意外だよ。どこで覚えたんだい?天性の才かな?」
道明寺七華:嘲るように飛び回りながら、触手のように襲い来るケーブルを観察する。
花家九門:「忍者は……余計なことをしゃべらない」
花家九門:「俺とお前はもう友達じゃない!」
道明寺七華:「ふぅん……」
道明寺七華:「存外つまらないな、君」
花家九門:「俺が……つまらない……!」
道明寺七華:とん、と。
道明寺七華:花家の眼前に着地し、するりとケーブルを撫でる。
道明寺七華:「こういう仕組みか」
道明寺七華:爆発。
道明寺七華:服の下、ケーブルと肉体との接続部が、金属の悲鳴を上げながら引き千切れる。
花家九門:「が、がががっがっ」
道明寺七華:「……原理も単純だし、分かりやすすぎる。すぐに飽きそうだ」
道明寺七華:破壊されたケーブルと花家九門を、冷めた目で見下ろす。
道明寺七華:「どうしてこんなもの、一瞬でも面白いだなんて思ったのかな」
道明寺七華:「自分でも不思議だよ」肩を竦め、かぶりを振る。
花家九門:「道明寺……!」
花家九門:「先輩に、手出しは……!」
花家九門:片腕を垂らしながら苦無を構える
赤月明里:「九門くん……!」
及川深風:突風めいた急加速から一転、「ふわり」と凪ぐように速度を落とす。(そっちは、決着が付きましたか)
赤月明里:大斧を振るって深風ちゃんたちに向かおうとしていたが、九門くんが攻撃を阻まれたのを認めると
赤月明里:そのまま斧を深風ちゃんたち二人に投げ――牽制である――、地を抉るように蹴り込むと、九門くんの身を抱え寄せる。
及川深月:血によって錬成された大剣を構え、斧を叩き落とす。その瞳に光はないが、動きに淀みはない。
道明寺七華:「ふ……」余裕の表情で赤月を見る。
道明寺七華:「まだやりますか?先輩。僕としては構いませんが──」
道明寺七華:「以前よりも体捌きが鈍い」大柄な体躯に目をやり
道明寺七華:「随分負荷の大きい忍法を使ったと見える。それも連続で」
花家九門:「先、輩」
花家九門:「俺はまだやれます、やらないと」
花家九門:「先輩を守れない……!」
赤月明里:「……いいえ、元より今、七華ちゃんと打ち合うつもりは、ないですよ」
赤月明里:「そんな局面でもない。……九門くん」 そっと笑いかけて
赤月明里:「命を賭けるときは、誰にでも必ず訪れます。でも、それを見誤ったら駄目です」
花家九門:「……」
花家九門:がっくりと項垂れる
花家九門:「俺はなさけない……」
花家九門:「つまらないやつ……」
赤月明里:「……でも、私を守ろうとしてくれた」
赤月明里:「それは嬉しかったです」「……本当にね」
赤月明里:そう言って、再び地を蹴る。アスファルトに放射状に罅が入り、人影が空の影へと跳び、消えていく。
及川深風:「……」構えていた拳銃を、静かに下ろす。
道明寺七華:「……」ドローンを何機か飛ばして追跡させる。恐らくは無意味だろうが。
道明寺七華:「深追いはやめておこう、及川くん。追い詰めると何をするか分からないタイプと見た」
及川深月:こちらもおもむろに得物を下ろすと、直立不動へと戻る。
及川深風:「ええ……そうですね。それに」
及川深風:「毒ならば、既に射通しましたよ」
及川深風:どこか人ではないもののように、艶やかに微笑んで。
道明寺七華:「……ところで、こちらは?」及川と瓜二つの少女に目を向ける。
及川深風:「ああ……」すぐにまた、硬い表情に戻って。
及川深風:「唯の、"姉だったもの"です」
及川深風:なんでもないことのように、そう告げた。
及川深風:「姿がよく似ているから、撹乱に向くんですよ。学校に生徒として潜ませるような真似は、難しいですけどね」
道明寺七華:「お姉さん……」
道明寺七華:無遠慮にじろじろ観察する。
道明寺七華:「確かに。君に似て美人だね」
道明寺七華:「もっとよく見せてもらっても?」
及川深風:「……ご協力頂いた矢先に、申し訳ありませんが」ずいと制止する。
及川深風:「貴方の眼に暴かれては、父にいたく叱られてしまいますから」
道明寺七華:「それは残念」両手を上げる
道明寺七華:「だが、協力の見返りが何もなしというのは──」
道明寺七華:「こちらとしても少々困る。代わりに一ついいかい?」
及川深風:「ん。何でしょう」
道明寺七華:「……『『桔梗聖紋』』」
道明寺七華:ぼそりと口にする
道明寺七華:「知ってるかな?」
及川深風:「……」ぴくりとも顔色を変えず。
及川深風:「いいえ」静かにかぶりを振る。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:じっとその顔を見つめて。
及川深風:「ですが……此度の対価という事であれば、ええ」
及川深風:「何か情報を掴んだ折には、お知らせいたしましょう」
道明寺七華:「ああ、お願いするよ」
及川深風:「これからも……道明寺先輩とは、佳いお付き合いをさせていただきたく思っていますから」
道明寺七華:「僕の方こそ。今後ともよろしく頼むよ」
道明寺七華:くく、と笑んで、ドローンと共にその場から去る。
及川深風:こちらも、にこやかな笑顔を浮かべると。姉の傀儡と共に、夜闇へ消えた。

GM:では及川さんは戦果を選んでね
GM:どうしますか?
及川深風:うす
及川深風:まあ……忍びは使命に従うものなので お父様に喜んでもらうためにも
GM:殺すか~
及川深風:花家くんに私に対して愛情を結んで頂こうかと
花家九門:ぐええええ
及川深風:殺す選択肢はないし……
GM:なるほどね~
道明寺七華:何やってんだお前ェ!!
GM:では花家くんは及川さんのことを好きになってください
及川深風:まあいいんじゃないですか
花家九門:知らん男のために愛情を結ばされる身にもなれ!!
赤月明里:あら~
及川深風:優しい先輩が消してくれるでしょ
及川深風:命を削って
GM:これで浮気も出来るようになったところで
GM:シーン終了だね
花家九門:お義父さん不束者ですがよろしくおねがいします
及川深風:かわいいね
及川深風:はい
GM:と、言うわけで
GM:ちょうど1時になりかかっているので
GM:今日はここまで!でいいかな?
及川深風:OK!
赤月明里:大丈夫でーす
GM:明日は21時から再開する感じにしようと思っています
赤月明里:明日21時了解!
道明寺七華:了解です!
及川深風:いけます~
花家九門:承知!
GM:では明日21時よろしくおねがいします!
サイクル2:花家九門
GM:うぇいっ
GM:ではぺんびがみこと夏すぎる前に、初めて行きましょう!
花家九門:おらー!
GM:今日は2サイクル目3シーン、花家くんがやりたいみたいだね
花家九門:うす!
GM:シーン表を振って登場人物を決めるのだ
花家九門:シーンふりまーす
花家九門:ST
ShinobiGami : シーン表(8) → 凄まじい人混み。喧噪。影の世界のことを知らない無邪気な人々の手柄話や無駄話が騒がしい。

花家九門:人混み!
GM:マックとかかな
花家九門:登場希望は及川さんでお願いします
GM:出てあげますか?
花家九門:きて~~!
及川深風:なるほどね
及川深風:出ます
GM:イイデショウ

---

花家九門:(……)
花家九門:(俺は……)
花家九門
花家九門:道明寺七華:「ふぅん……」
花家九門:道明寺七華:「存外つまらないな、君」
花家九門
花家九門:道明寺七華:「僕は君といると楽しいよ、花家くん」
花家九門
花家九門:赤月明里:「『やってみよう』よ」
花家九門:赤月明里:「私と……」
花家九門:赤月明里:「恋」
花家九門
花家九門:及川深風:「……なんだ、できるんじゃないですか」
花家九門:及川深風:「よそに浮ついたりせずに。ちゃんと、一人のひとを想い続けることが」
花家九門
花家九門:(俺は)
花家九門:(なんなんだ?)
花家九門
花家九門:「……っ」
花家九門:まどろみから目を覚ます。
花家九門:殺風景な自室のベッドの上。
花家九門:傷口に撒かれた包帯から、微かな甘い残り香。
花家九門:(先輩は、無事だ)
花家九門:しばし天井を見つめて、物思いに耽り。
花家九門:「……よし」
花家九門:「行こう」
花家九門:立ち上がり、部屋を出ていく。

---

花家九門:駅前のハンバーガーショップ。下校途中の買い食いで慣れ親しんだ場所で
花家九門:呼び出した相手を待つ。ただ待つ。
及川深風:……人気の少なくなった夕暮れ。見慣れた姿が店に入ってくる。
及川深風:「ああ、お待たせしました。先輩」
及川深風:なんでもない日常のように、小さく手を振って。向かいの席に腰掛ける。
花家九門:「及川」
花家九門:「悪いな、呼び出して」
花家九門:こちらも幾分か落ち着きを取り戻して向かい合う。
及川深風:「いえいえ。私も、先輩とお話したいと思っていた所ですから」
及川深風:またいつものように。じい、と君の顔を見つめて。
花家九門:「……そうか」
花家九門:「俺から話すぞ」
花家九門:「いいか?」
及川深風:「告白ですか?」
及川深風:「だって、先輩は今。私に惚れていますもんね」くすくすと見透かしたように笑って。
花家九門:「……」
花家九門:「俺はまた見当を外していたという話だ」
及川深風:「……ふうん?伺いましょうか」
花家九門:「ああ、そうだ」
花家九門:「俺はお前が好きだ」
花家九門:「愛していると思う」
花家九門:「でもその話じゃない」
及川深風:浮かべていた笑みが凍りつく。「何でしょう?」
花家九門:「同じ学校に四人も忍者がいるこの状況」
花家九門:「本筋にあるのは、斜歯と鞍馬の対立だと思っていた」
花家九門:「でも違った」
及川深風:「……」黙って聞いている。
花家九門:「二対一のあの状況で、及川と道明寺は赤月先輩を狙わなかった」
花家九門:「最初からそうだ、二人が仕掛けてきたのは俺で」
花家九門:「渦中にいるのは、俺だ」
及川深風:静かにかぶりを振る。「いいえ。狙いましたよ?」
及川深風:姉に赤月を攻撃するように仕向けた。それは事実だ。
及川深風:「ですが、そうですね。後半は否定しません」
花家九門:「……そうか」
花家九門:「全く、間抜けだな。どこまでも」
花家九門:自嘲的な笑みを浮かべる
及川深風:「……でも、本当に、仕掛けたのは"二人"だったんですかね」
及川深風:「ねえ。どうして先輩は、私を愛してしまったんだと思います?」
及川深風:「不思議じゃありませんかね。この間まで、もう友達じゃないとさえ言っていたのに」
花家九門:「何が言いたい」
及川深風:「……この前、戦いを仕掛けたのは。先輩の命を奪うためじゃありません」
及川深風:「心を奪うためでした」
及川深風:「直接的な攻撃はしませんでしたが。無警戒なまま、何度も私と目を合わせましたよね」簡単な瞳術です、と笑って。
花家九門:「……心?」
及川深風:「まあ、仕込みはしやすかったですよ」
及川深風:「最初から、貴方の好きなものだったんですからね」
及川深風:口元を釣り上げる。じい、と君に目を合わせたまま。
花家九門:「……」
花家九門:吸い込まれそうなその瞳を見つめる
及川深風:「きっと、赤月先輩も貴方に同じことをしたんでしょう」
及川深風:「あの人は、この道にかけては私以上の使い手のようでしたから」
及川深風:にわかに怒気を込めた声。
及川深風:「……まあ、勿論。単純な色香も使ったんでしょうけれど」
及川深風:道明寺さんに聞かされたヘッドフォンの声を思い出しながら。
及川深風:「ああ。そうすると……これからまた、先輩は私のこと好きじゃなくなるかもしれませんね」
及川深風:「赤月先輩にとっては、貴方が私に惚れているという状況は不都合なことでしょうから」
及川深風:「あの人なら、『消す』方だって簡単にできちゃうみたいですよ」
花家九門:「及川」
及川深風:「どうやら道明寺先輩も、その毒牙に……何です?」
及川深風:「自分の愛を貶められたからって、腹が立ちました?」
花家九門:「いいや」
花家九門:「お前の理屈ではそうなんだろうと、思っただけだ」
及川深風:「何が……」
花家九門:立ち上がり
花家九門:その瞳を自ら覗き込むように顔を寄せる
花家九門:「俺の理屈も教えてやる」
及川深風:「体験、したでしょう。身をもって」
及川深風:「心なんて、忍びの術にかかればいくらでも形を変えられてしまうんだって……」
及川深風:抵抗はしない。見つめ返す。
花家九門:「違う」
花家九門:「俺はやっと気づいたんだ」
花家九門:「愛というのは1を足して1を引くような、綺麗なものじゃない」
花家九門:「むしろひどく身勝手で歪だ」
花家九門:「各々が自分の見たものを、見たいものを基準に」
花家九門:「勝手にやっていることだ」
花家九門:「お前から見れば俺の、他人の心はそういうものなのかもしれない」
花家九門:「でも俺からすれば違う」
及川深風:「……」
花家九門:「俺がお前を愛した理由は」
花家九門:「俺が見当はずれのことをしているときに、手を引いてくれたのがお前だけだったからだ」
及川深風:「それは……っ」
花家九門:「お前が俺の……いい後輩だったからだ」
及川深風:「違います……ただ、貴方を監視するために近付いた」
及川深風:「それだけ、なのに」
花家九門:「そして俺はこれから、俺の勝手な思い込みで動くことにした」
花家九門:「この状況の中心にいるのが俺ならば」
花家九門:「俺には選択の権利があるはずだ」
花家九門:「……もう一つ学習したことがある」
花家九門:「相手に要求を聞き出しては、ダメだ」
花家九門:「なぜならば、人間は自分自身でも、何を求めているのかがわかっていない生き物だからだ」
花家九門:「お前に手を引かれていた俺のように」
花家九門:「だから……無理矢理に引きずり出す」
花家九門:「お前の望みを、俺に寄越せ!」
及川深風:「……そうやって、貴方は」
及川深風:「いつも都合よく、信じたいものを信じて……」

花家九門:及川さんの秘密を探ります。
GM:特技は何にするかな!
花家九門:対人術!
GM:目の前にいるからな……判定をどうぞ
花家九門:2D6>=5 (判定:対人術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[3,3] → 6 → 成功

花家九門:よっしゃ!
GM:ではPC3の秘密を渡すねえ
GM:これはもしかすると、道明寺さんと赤月さんに共有が発生するから
GM:全体公開になるのかな?
赤月明里:そうかも
及川深風:道明寺さんは感情ないのでは
赤月明里:道明寺>九門 はないけど、逆はあるんじゃないかな
GM:PC3じゃない、4だ
GM:そうですね
GM:花家くん側の感情が消えてないので
GM:花家くんから道明寺さんへの共有は発生するはず
及川深風:結んでる相手が情報を手に入れたときだけ共有発生するんじゃないっけ
道明寺七華:そう……なのか??
GM:なにっ
赤月明里:あれ?
道明寺七華:残念ながら発生しない気がする
GM:シンキングタイムください
道明寺七華:61P
及川深風:私も昨日そのページを見たので……
GM:自分が感情を持っているキャラクターが情報を獲得すると
GM:なるほどね
赤月明里:あっ、そうなんだな
道明寺七華:最悪の女
GM:じゃあ道明寺さんから花家くんへの共有は発生するけど
GM:逆はないわけね
道明寺七華:最悪の男
花家九門:はえ~~
GM:じゃあ赤月さんと花家くんに送ります。DMを確認!
花家九門:しゃい!
GM:及川さんの秘密を送るぜ~
GM:送りました
GM:処理でちょっと手間取ったので、ちょっと時間を伸ばして21時50分くらいまでを目安にやってもらいましょう
花家九門:受け取り……ました

及川深風:……本当に。愚かな人だな、と思う。
及川深風:瞳に術を仕掛けていると言って尚、まっすぐに見つめてくるその眼差しを見返して。
及川深風:(……嘘を吐く人ではない。ここで彼に囁けば、きっと。彼は、私の願いを叶えようとしてくれるのだろう)
及川深風:(罠にかけることは、きっと容易い。上手く誘導すれば……)
及川深風:(お父様と……一族の悲願の成就へと、一歩近づく。それで……)
及川深風:にわかに思考が膠着する。
及川深風:(それで……どうなる?)
及川深風:(この人を、人形みたいに作り変えて。言いなりの器にする)
及川深風:(姉の時と、同じように)
及川深風:(それが、一族の望みで。お父様の意思で──つまり、私の)
花家九門:「お前の望みを、俺に寄越せ!」
及川深風:(……私の、望み)
及川深風:身を縛る痛みを恐れて、自分に嘘を吐き続けて。
及川深風:それを繰り返すたびに、また自分を嫌いになって。
及川深風:(……違う。そうじゃない)
及川深風:どれほど身体を縛られても、心の有様だけは自由だった。だから。
及川深風:(そんなことじゃ、なかったはずだ)
及川深風:私が望んだものは。
及川深風:……私が、憧れていた人は。
花家九門:「……」
及川深風:「……自由な姿に、見惚れていたんです」
及川深風:「愚かなくらい素直で、忍びの掟なんて気にもかけなくて」
及川深風:「あるがままに優しくて、望むままに振る舞って」
及川深風:「信じたいものを信じられる……そんな、貴方の生き様が」
及川深風:「決して外れない枷の中で生きる、私には」
及川深風:「とても、眩しかった」
花家九門:「及川」
及川深風:眦を濡らしたその瞳には、既に妖術はかけられていない。
及川深風:「だから、ダメですよ」
及川深風:「こんな悪い女に、騙されてはいけません」
及川深風:「先輩なら……私の、こんなつまらない誑かしにも」
及川深風:「くだらない神器にも、神様にも……お父様の、術にだって」
及川深風:「きっと、負けないんじゃないかって」
及川深風:「貴方なら……貴方と一緒なら」
及川深風:「こんな私でも、お姉様のようにはならないんじゃないかって」
及川深風:「自由に、翔べるんじゃないかって……」
及川深風:「そんな夢を、見て……っ」
及川深風:「……っ!」
及川深風: ご ぶっ
及川深風:不意に、口元を抑える。
花家九門:「及川!!」
及川深風:手が震えている。
及川深風:鮮やかな赤い血が、白いブラウスを染めている。
花家九門:その手を握り、背を支える。
及川深風:……父が、憤っている。
及川深風:あと少しで篭絡できたものを。自ら手放そうとした娘の愚行を前に。
及川深風:彼女の命が敵対する忍びの手に晒される危険さえも顧みず──つまりは、娘が殺されることさえも承知で。罰を与えている。
花家九門:「俺は……」
及川深風:その痛みを堪えながら、かっと目を見開く。君の手を握る。
及川深風:「あなた、はっ……私とは、違う!」
及川深風:父への弁明はない。君へ向けて喋ることをやめない。
及川深風:「枷を付けられてなんてない!」
及川深風:「好きなように振る舞える!どこへだって行ける……!」
及川深風:筋肉があらざる方向に捻じれ、吐血がいっそう激しくなる。
及川深風:「だっ……誰かの顔色を伺って、失敗を恐れる必要なんてない!」
及川深風:両手の指が順に砕ける。左目がどろりと溶け落ちる。
及川深風:それでも、叫ぶことをやめずに。
及川深風:「誰だって、好きな人を、愛せる……だから……っ」
及川深風:残った右目が、君を見つめている。
花家九門:目をそらさず、強く握り返す。
及川深風:「自由に、生きて」
及川深風:「きっと色んな人が、貴方を狙うけど──」
及川深風:「 血社 わたしたち なんかに、負けないで」
及川深風:「貴方の幸せを、掴んで──」
及川深風:その瞳から、輝きが失せる。噴き上がった鮮血の渦が、少女の身体を飲み込んで。
花家九門:「バカ!」
花家九門:「この、バカ野郎……!」
 :『ああ……本当に、不出来な娘だ』
 :『随分と、甘やかしすぎてしまった』
及川深風:そんな声ばかりが響いて、消えた。
花家九門:「お前だって」
花家九門:「俺と一緒だろ」
花家九門:血霞の中を見上げて
花家九門:「信じたいものを信じて、勝手な理屈を捏ねて」
花家九門:「俺だって自由なんかじゃない……」
花家九門:「でも選ばないといけないんだ」
花家九門:「及川!聞こえてるか!」
及川深風:返事はない。どこからも。
花家九門:「俺は……選んでみせる」
花家九門:「この枷の意味を!使い道を!」
花家九門:「及川!」
花家九門:届かない声を、叫び続ける。

---

GM:シーンを終了するよ
サイクル2:道明寺七華
GM:次は最後の道明寺さん頼むぜ
道明寺七華:シーン表じゃなくて希望でもいいんでしたっけ?
GM:やりたい雰囲気が決まっているなら使わなくてもいいぜ!
道明寺七華:じゃあ自宅にします
道明寺七華:で呼ぶのは及川さん
及川深風:なるほど 出ます
道明寺七華:お願いします
道明寺七華

---

道明寺七華:「……及川くん、及川くん」
道明寺七華:どこからか君を呼ぶ声がする。
道明寺七華:「もう起きられるはずだよ。目を覚ましたまえ」
及川深風:……痛み、微睡み。混濁する意識の中、ゆっくりと瞼を開き。
及川深風:「……道明寺、先輩」
道明寺七華:「やあ、良かった。意識はあるね」
及川深風:呆気にとられた様子で、包帯が巻かれた己の身体を見る。
及川深風:「……いったい、どうやって」
道明寺七華:そこは高層マンションの一室のようだった。窓からは遥か眼下の街並みが覗き、室内には所狭しと物が並んでいるが、撮影スペースらしき場所だけは綺麗に片付けられている。
道明寺七華:特に目を引くのは、大規模施設の守衛室と見紛うようなモニターとスピーカーの群れだ。
道明寺七華:学校、街中、様々な場所の映像や音声がリアルタイムで送信されているようで、中には花家と赤月の姿もある。
及川深風:何よりも、忌々しい父の束縛を感じない。生まれて初めてのその感覚が、かえって不気味にすら思えて。
道明寺七華:「ああ、これかい」
道明寺七華:「隠忍のやる結界術の類を再現したものだけれど、中々よく出来てるだろう?」
及川深風:「そちらでは、なく」
及川深風:「……私の身体の事です」
及川深風:「覚悟していました。……ただで死ねれば、マシな方だと」
道明寺七華:「結界と言っただろう?」ニヤリと笑んで「この中なら大抵の術の影響は軽減できるはずだ」
道明寺七華:「悪いが君のことも監視させて貰っていたからね。危うく助けに入ったのさ」
道明寺七華:「どうだい、斜歯の面目躍如だろう?はっはっは」
及川深風:「……ええ。まったく」
及川深風:どこか疲れたように笑う。自分の人生を戒めていたものを、あっさりと解いてしまうこの人の巨きさに。
道明寺七華:「……で、今なら聞かせてくれるかい?」
道明寺七華:椅子に腰を下ろし、掌を組む
道明寺七華:「その身体のこと……もしかしたらお姉さんのことも、かな」
及川深風:「……」僅かに俯いて。
及川深風:「前にも、お見せしましたよね」
及川深風:「私の一族の術は、血を以て相手を支配する」
道明寺七華:「ああ、見た」
及川深風:「であれば……その使い手の『血』を、最も濃く受け継いだ相手は」
及川深風:「つまり、使い手の子は」
及川深風:「文字通り、心臓を握られているに等しいのです」
道明寺七華:「…………」顔を顰める。
及川深風:「……術を脳髄に至らせて、自我まで壊してしまうと、かえって不便なのですがね」
及川深風:道明寺さんが自分と共に回収したのだろう。部屋の片隅で眠る、姉の形をした人形を見やる。
及川深風:「姉のように『更生の余地がない程に反抗的』であれば、そうされることもあります」
道明寺七華:「……何だね、それは」
道明寺七華:「では、つまり……」
道明寺七華:「……君の親が?あんなことを?」
道明寺七華:「……自分の娘にか!?」
及川深風:「おかしいですか?」顔色を変えないまま言う。
及川深風:「私の生まれた世界では、それが普通の事でした」
道明寺七華:「おかしいに決まっているだろう!」
道明寺七華:「死ぬところだったんだぞ、君は……!」
道明寺七華:表情を歪め、声を荒げる。
及川深風:「……ああ」平静を作っていた顔を、崩す。
及川深風:「良かった」
及川深風:「ここには、そう言ってくれる人がいるんだ」
道明寺七華:「…………!」
及川深風:「私、自由になったんだ……」
及川深風:今にも泣き崩れそうな笑顔を浮かべる。
道明寺七華:「……君は……」
道明寺七華:ベッドの上にある細い身体を、痛くないよう抱き締める。
道明寺七華:少女の温かな体温と共に、耳元から、ぎり、と歯を軋ませる音が聞こえる。
及川深風:「……あは」
及川深風:「先輩が知ってる、普通の家族って」
及川深風:「こういう事を、するものなんですか?」
及川深風:力なく君に抱かれたまま、腕の中で訊ねる。
道明寺七華:「……家族じゃない」
道明寺七華:「友達だろ」
及川深風:「……ふふ。そうでした」
及川深風:「……それで、私は」
及川深風:「どんな対価を求められるんでしょう。随分と、大きな借りができてしまったのですが」
道明寺七華:及川の肩に手を置き、じっとその顔を見つめる。決然とした表情で。
道明寺七華:「……及川くん」
及川深風:「はい、先輩」
道明寺七華:「君に、僕の夢を教えよう」
道明寺七華:「世界平和だ」
道明寺七華:そう口にした表情は、至って真剣なものだ。
及川深風:「……へえ」
及川深風:君の眼を見て、感心したような声を漏らす。
道明寺七華:「……子どもらしいと笑うかね?」
及川深風:「無垢で汚れないという意味では、少し当てはまるかもしれませんね」
及川深風:「ですが、ええ」
及川深風:「忍びとして生きながら、その清廉さを抱き続けることのできる強さに」
及川深風:「何より感嘆してしまいました」
道明寺七華:「ふ」不敵に笑う。
道明寺七華:「技術だけが、人の心に平和を齎す」
道明寺七華:「獣を狩り、洞窟の壁に絵を描くのが精いっぱいだった時代から、人類の文化はここまで来た」
道明寺七華:「争いを繰り返しながら、人間は少しずつ前に進んできた」
及川深風:「その力を、貴方は強く信じているという訳ですか」
道明寺七華:「そうだとも」
道明寺七華:「人が争うのは、足りないからだ。領土が、食糧が、幸福が」
道明寺七華:「それを齎すのは唯一つ……技術が生み出す社会と生活の向上による、心の余裕だ。自分のことだけで必死にならず、他者を思い遣るだけのね」
道明寺七華:「そして、自分ならばそれが出来ると、僕は固く信じている」
道明寺七華:「その為ならば、どんな秘伝だろうと、コンビニに並ぶ既製品にしてみせる」
道明寺七華:「僕ほど斜歯らしい忍者もそうはいないだろうよ」
道明寺七華:ふん、と笑い、及川を見る。
及川深風:「……ふふ。そんな風に言われると、私も信じたくなってしまいそう」
及川深風:「今しがた、身をもってその可能性を体験した所ですから」
道明寺七華:「……賛同者は初めてだよ。誰に言っても笑われるから、最近は隠すようにしていたからね」
道明寺七華:「……そしてだからこそ、君を取り巻く全てが、僕は許せない」
道明寺七華:及川の手を取って言う。
及川深風:「……それは」
道明寺七華:「君の一族が、何百、何千年掛けて生み出した秘術か知らないし、この道明寺七華には関係ない」
道明寺七華:「何しろ僕は、天才だからね」
道明寺七華:「君を繋ぐその枷を、僕が必ず解体してやる」
及川深風:揺らぐことのない自信に裏打ちされた声。そこに、自分の知る妖術とは異なる、人に安堵を齎す力を感じる。
及川深風:否定する言葉が、幾つか脳裏をよぎって。それを飲み込んで。
及川深風:「……どう、しましょう」
及川深風:「こんな……私にとって、都合のいい運命が」
及川深風:「存在して、いいものなのでしょうか」
及川深風:やっと吐き出した声が、それだった。
及川深風:困惑の表情を浮かべている。
道明寺七華:「ふふん」自信に満ちた笑みを見せる。
道明寺七華:「最初に会った時に気付くべきだったね」
道明寺七華:「何しろ僕は、1万年にひとりの天才なのだから」
道明寺七華:「人を縛る運命など、この僕には解き甲斐のある玩具でしかないのだよ」
及川深風:「……ああ」
及川深風:とても、眩しい人だと思った。
及川深風:自分には届かない世界で、光を浴び続けて、彼女は。かくも強くなったのだろう。
及川深風:己を肯定する人がどこにもいなくたって、迷わず進み続けられる程に。
及川深風:「ならば、私も……」
及川深風:「貴方を、信じることにします」
及川深風:「この身を暴くことが、貴方の言う世界平和へと近づくのなら」
及川深風:「幾らでもお手伝いさせてくださいな」
道明寺七華:「うむ!」
道明寺七華:晴れやかな笑顔で頷く。
道明寺七華:「安心して付いてくるといい、及川くん!」
道明寺七華:「何しろ僕は、道明寺七華なのだからな!」

道明寺七華:判定します
道明寺七華:街中に張り巡らせた監視網によって秘密を探ります 使用特技は《調査術》
道明寺七華:対象は…… 賭けに出ましょう 担任教師!
GM:教師じゃん
GM:イイデショウ
GM:判定をお願いしますね
道明寺七華:及川くん!感情修正をおくれ!
及川深風:あげます!
道明寺七華:ありがとう!
GM:では+1なのだ
及川深風:先輩ならできますよ!
道明寺七華:2D6+1>=5 (判定:調査術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 11[5,6]+1 → 12 → 成功

道明寺七華:よし!
及川深風:天才
GM:では道明寺さんと及川さん、花家くんに共有発生かな?
道明寺七華:多分そうですね
GM:ではDMで渡すね
GM:送りました
道明寺七華:確認しました
GM:ではこのシーンは終了のようだな
及川深風:大丈夫です
花家九門:オーケー
道明寺七華:OK!
マスターシーン
GM:では2サイクル目が終了し
GM:3サイクル目が始まるよ~
GM:3サイクル目の最初のシーン、やりたい人はいるかな?と言いたいところじゃが
GM:とある条件を満たしたのでマスターシーンが入るよ
GM:ET
ShinobiGami : 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)

GM:ST
ShinobiGami : シーン表(10) → 大きな風が吹き荒ぶ。髪の毛や衣服が大きく揺れる。何かが起こりそうな予感……

GM:登場するNPCは担任教師さん
GM:呼び出すPCは道明寺さんだよ
道明寺七華:なにっ
道明寺七華:出ます
GM:どこがいいかな。人気のない所が良いんだけど
道明寺七華:どこだろう 放課後の教室とか?
GM:じゃあ休日の学校に呼び出そう
GM:では描写を始めるよ。

---

GM:教師の秘密を得てからまもなく。担任教師から連絡が入り、君は休日の学校に呼び出されるよ。
GM:担任は君が教室に入って来ると同時に、古びた本を君に差し出してくる。
担任教師:「来てくれてありがとう。道明寺くん。これは私が持っていても意味のないものだ」
担任教師:「受け取ってくれるかな」
GM:君が同意するなら、担任教師さんは『桔梗聖紋製図』を君に譲渡するよ。
道明寺七華:同意します。
道明寺七華:それを目にして内心で驚くが、表面上はきょとんとした表情を作る。
道明寺七華:本を手に取ってから「……なぜ僕に?」
道明寺七華:「図書室にでも寄贈なさったらいかがですか?」
担任教師:「これを探していたわけではないのか?私を探る理由なんて、それくらいしか無いと思っていたよ」
GM:じゃあプライズの秘密を渡しますね
GM:花家くんと及川さんも情報共有で同じ秘密を手に入れるよ
GM:送りました
担任教師:「……本当は君に渡すべきかも悩んでいたんだ。君も私の生徒だから」
担任教師:「でも君達はシノビなんだろう。シノビの世界のことを私が判断できるとは思えない」
担任教師:「だから一番賢そうな君に渡すことにした」
道明寺七華:「……先生、あなたは……」
担任教師:「私は間違っているかな?」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:古びた本の表紙を見つめて、それから担任へと視線を戻す。
道明寺七華:「……いえ」
道明寺七華:「ありがとうございます、先生」
担任教師:「花家を頼む、道明寺」
担任教師:「……あれは数年前のことだった。あいつが死にかけの花家を連れて私のところへやってきたのは」
担任教師:「花家を人として生かしてほしいと言われてね。断れなかったんだ」
担任教師:「私はあいつのことが好きだったから……もう顔も名前も覚えていないのだけどね」
道明寺七華:「……」少しだけ目を伏せる。
担任教師:「覚えているのはあいつの願いだけだ。全て忘れてしまったが、約束だけは……」
担任教師:「道明寺、お前は恋をした事はあるか?」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:小さく笑む。
道明寺七華:「ええ、多分。ありましたよ」
担任教師:「なら私のこともわかってくれるな」
担任教師:「案外忘れきれないものなんだ」
担任教師:「……少し話しすぎたな。貴重な休日に呼び出してしまって済まなかった」
道明寺七華:「……いえ」かぶりを振って
道明寺七華:「学校など、教師など僕にとっては何の意味も無いと思っていましたが……」
道明寺七華:古びた本の表紙を撫でる。
道明寺七華:「先生の生徒でいられたことは、僕にとって幸運でした。恐らくは、彼にもね」
道明寺七華:「天才の僕にこう言われたのですから、誇りに思ってください」
担任教師:「ああ。その言葉、一生忘れないよ」
道明寺七華:「将来僕がノーベル賞を取った時、ぜひ自慢してください」
道明寺七華:朗らかに笑って、教室を出ていく。

GM:マスターシーンを終了します
サイクル3:道明寺七華
GM:ではおまたせしました。3サイクル目最初のシーン!
GM:一体誰がやりたいかな!
道明寺七華:では僕がやります
GM:方針が決まったようだな
GM:イイデショウ
GM:シーン表は振るかな?
道明寺七華:ふっちゃお~
道明寺七華:ST
ShinobiGami : シーン表(3) → これは……夢か? もう終わったはずの過去。しかし、それを忘れることはできない。

道明寺七華:今はちょっと困るな
道明寺七華:ST
ShinobiGami : シーン表(2) → 血の臭いがあたりに充満している。何者かの戦いがあった気配。 いや?まだ戦いは続いているのだろうか?

道明寺七華:う~ん?
道明寺七華:前に戦った場所でいいかな
GM:あいよっ!
GM:描写は任せていいかな
道明寺七華:はーい

---

道明寺七華:陽の傾いた夕刻。部活帰りの生徒たちが、肩を並べて帰っていく通学路。
道明寺七華:そこに道明寺七華の姿があった。スマートフォンを操作しながら、ゆっくりと歩いていく。
道明寺七華:前方の信号が赤なのを確認し、足を止める。
道明寺七華:その隣に、同じく信号待ちをする、一人の男子生徒が立っていた。
花家九門:「……」
花家九門:「おう」
道明寺七華:「やあ、花家くんじゃないか」
道明寺七華:「今帰りかい?ニョロニョロの具合はどうかね」
道明寺七華:腕をニョロニョロさせ、自分が破壊したコードのモノマネをする。
花家九門:「さっぱりダメだ。お前にあんなのをけしかけるのは」
花家九門:「正直しくじったな」
花家九門:「でもしょうがない」
花家九門:「我を忘れてた」
道明寺七華:「ふふん。風車に挑むドン・キホーテのようなものだな」
花家九門:「お前たちと向き合うと言ったはずなのに」
花家九門:「目の前に現れたとき、俺は二人を敵だと思おうとしていた」
花家九門:「……その方が、楽だから」
道明寺七華:「そうだったね」
道明寺七華:自分に挑みかかる彼の姿を思い出す。
花家九門:「つまらないやつだ」
道明寺七華:「……」ふ、と少しだけ寂しげな笑みを零す。
道明寺七華:「花家くん。少しだけ昔話をしようか」
花家九門:「なんだ」
道明寺七華:「僕はね、君のことが好きだったんだよ」
道明寺七華:信号に目を向けたまま言う。
花家九門:「……知っている」
花家九門:「あの時」
花家九門:「なんでもっと早く、と俺は言ったが」
花家九門:「本当は理由を分かっていた」
花家九門:「お前が俺を愛してくれていたからだ」
花家九門:「それがお前とのこれまでを真剣に考えた、俺の答えだ」
道明寺七華:「うん」
道明寺七華:信号が緑になり、人々が進み始める。道明寺も同じく歩き出す。
道明寺七華:「これでも結構努力してたんだぜ」
花家九門:その隣に続いていく
道明寺七華:「髪を整えたり、初めてコンタクトにしてみたり……知ってるかい?コンタクトってめちゃめちゃ怖いんだぞ」
道明寺七華:「まあ、君はちっとも気付かなかったようだけれど」やれやれと肩を竦める。
花家九門:「お前はいつでも綺麗だった」
道明寺七華:「はあ?そう思ってたなら態度に出せよな」
花家九門:「……当たり前のことだったからだ」
花家九門:「俺にとって道明寺七華はいつも輝いていて、人気者で」
花家九門:「当然のようにそうあって」
花家九門:「それに何か意図があってそうしているなんて、考えたこともなかった」
道明寺七華:「当たり前なわけがあるか。こんな天才美少女をもっとありがたがるべきだったぞ」笑いながら怒って見せる。
花家九門:「……そうだな」
道明寺七華:「この前まで童貞だったくせに、いちいち反応が鈍いんだよ、花家くんは」
花家九門:「下品だぞ」
花家九門:ちょっと顔を赤くしている
道明寺七華:「天才に人の感性を当てはめるのはナンセンスだな」
道明寺七華:「もう上品な女の子らしく振舞う必要も無いしな」
花家九門:「……」
道明寺七華:「ただな、花家くん」
道明寺七華:「謝るべきなのは僕の方なんだよ」
花家九門:「ん?」
花家九門:「何を謝るんだ、お前が」
道明寺七華:「この前、赤月先輩に何かされてね……」こめかみをトントンと叩く
道明寺七華:「何かといってもまあ忍法なんだろうが……以来、狂おしいほどに恋しかった君のことが、すっかりどうでもよくなってしまった」
花家九門:「……そうだったのか」
花家九門:「……赤月先輩が」
花家九門:「お前の、心を」
花家九門:言葉のひとつひとつを
花家九門:劇毒を飲み下すように、つぶやく。
道明寺七華:かぶりを振って「ああ、今となっては、別に怒ってないんだ。いや、怒るべきなのかもしれないけどね……」
道明寺七華:「何故なら、そのお陰で気付いたんだよ」
道明寺七華:「僕が花家くんに、勝手な幻想を抱いてたってことにね」
花家九門:「幻想、か」
道明寺七華:「僕が君に引かれたのは、その情熱ゆえだった」
道明寺七華:ゆっくりと歩きながら言葉を発する。夕闇の中で、その表情は穏やかなものに見える。
道明寺七華:「愚かしいほどに強い情熱。愛されたいという強烈な渇望」
道明寺七華:「理屈に合わないその感情は刺激的で、見ていてとても面白かった」
道明寺七華:「恋に恋する君に、僕は恋をしていたんだ」
道明寺七華:静かに息を吐く。
道明寺七華:「でも、結局は一方的に抱く『恋』だ。与える『愛』じゃない」
道明寺七華:「僕はね、花家くん。忍者なんだ」
道明寺七華:「自分の目的の為なら他者を害することも厭わない、最悪の人種だよ」
道明寺七華:「だけど、花家くん。君なら……」
道明寺七華:「君といれば、僕も変われるんじゃないかと思った」
道明寺七華:「純粋に人の愛を信じ、求め、焦がれるその姿に」
道明寺七華:「ハグレモノらしい、忍者でありながら人であろうとする姿に。僕もそうなれるんじゃないか、と思った」
花家九門:「それは、幻想だな」
花家九門:「……お前だって、見当違いのところを走っていたんだ」
道明寺七華:「ああ」
道明寺七華:頷く。
道明寺七華:「僕が、勝手にそう見たかったんだ」
道明寺七華:「恋人の為に僕に挑む君の姿を見て、よく分かったよ。君も、立派な忍者なのだとね」
花家九門:「そうだ」
花家九門:「俺も身勝手な最悪の人種の一人なのだと思う」
花家九門:「そして、愛情というのはそもそも勝手な物だと」
花家九門:「今の俺は思っている」
花家九門:「だから、今も」
花家九門:脚を止める
花家九門:「勝手なことを言いに来た」

花家九門:というとこで
花家九門:及川さんの秘密を道明寺さんに渡しまーす
花家九門:これで全公開になるはず
GM:そのとおりだ……
GM:では全体公開なのでここに貼るね
及川深風:晒されちゃった
◆PC4の秘密

隠鬼の血統はPC1が神器『ミクラタナ』を生み出す力を持っていると睨んでいる。
『ミクラタナ』は所有者の人格を蝕みシノビガミへと変える恐るべき神器だ。
隠鬼の血統はPC1の力を覚醒させ、シノビガミを復活させるために君を学園へ送り込んだ。

だが、君は彼と学園生活を送るうち、本気で彼のことを好きになってしまった。
自分のものにならなければ殺してしまってもいいと考えている。
君は任意のタイミングで、自分のPC1への感情を愛情か殺意に変更できる。

また、君は『ミクラタナ』の効果の一部を知っている。

『ミクラタナ』の効果
この神器を破壊する代わりに、任意のPCと好きな感情を一つ、相互に結ぶことが出来る。
GM:他の情報と同じように、『ミクラタナ』の秘密も調査で調べることができます。

道明寺七華:……数歩歩いたところで足を止め、花家くんを振り返る。
花家九門:「道明寺、お前に俺の命をやるわけにはいかない。及川が困る」
花家九門:「だがお前も死なせない」
花家九門:「俺は斜歯と戦う」
花家九門:「そしてお前に指示を下した人間を全滅させる」
道明寺七華:「……とんでもないことを言うねえ、君は」
道明寺七華:呆れたように言う。
道明寺七華:「バカなのかい?」
花家九門:「難しいことはわからないんだ」
花家九門:「だが俺に選択権があるのなら」
花家九門:「これ以外の答えは出せない」
花家九門:「……やっと」
花家九門:「お前たちに返せるものが見つかった」
花家九門:「今の俺は、結構」
花家九門:「ワクワクしてるんだ」
花家九門:目を輝かせて、微笑みを浮かべている。
道明寺七華:「……。……ああ、そうだった」
道明寺七華:愉快そうにくつくつ笑う。
道明寺七華:「バカなんだったな、君」

道明寺七華:ここで私も判定します
GM:ふん!
道明寺七華:うーん……
GM:どんな判定をするかな
道明寺七華:花家くんの秘密を調べようかな……
道明寺七華:他に無さそう
GM:イイデショウ
花家九門:キャーッ
道明寺七華:いや ミクラタナは現状誰も知らない?
GM:知らないっすね
道明寺七華:じゃあそれ行ってみようかな
GM:どんな技能で判定するかな
道明寺七華:《調査術》!
GM:まあ調査できるだろうな……
GM:判定をどうぞ
道明寺七華:花家くん修正おくれ!
道明寺七華:君にも伝播するぞ
花家九門:あげるよ!ちくしょー!
道明寺七華:やったぜ
道明寺七華:2D6+1>=5 (判定:調査術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 8[2,6]+1 → 9 → 成功

GM:ピガーッ
道明寺七華:知ったぜ
GM:セイコウ、デス
GM:赤月さんを除く3人に渡す形だね
GM:渡しました

道明寺七華:「……そんなに捨て鉢にならずとも」
道明寺七華:「僕は始末はされないと思うよ?優秀だし、君のニョロニョロもちぎってみせたしね」
花家九門:「あれ?」
花家九門:「そうなの?」
花家九門:「そういうものか……」
道明寺七華:「まあ、処分くらいはされるかもしれんが……」
花家九門:「じゃあダメだろ」
花家九門:「俺は道明寺が今まで通りに」
花家九門:「変な発明とかYouTubeとかやってくれてないと嫌なんだ」
花家九門:「……そうだ、嫌なんだな」
花家九門:「うん、そういうことだ」
道明寺七華:「変な発明とかYoutubeのために斜歯を敵に回すのかい、君は?」
道明寺七華:「ていうか、Youtube見てないだろ、君」
花家九門:「こないだ見た」
道明寺七華:「デカキンを?」
花家九門:「お前のだぞ」
道明寺七華:「なんと」
花家九門:「メントスコーラで生ロブスターを飼う動画、すごいな」
道明寺七華:「ふふん。面白かっただろう!」胸を張る
花家九門:「ああ、だから」
花家九門:「道明寺には道明寺でいてもらわないと困る」
花家九門:「それが俺の勝手だ」
道明寺七華:「……ふっ」
道明寺七華:「僕も良き友人として、君が幸福であるといいなと思っているよ」
道明寺七華:言って、古びた本を放り渡す。
花家九門:「?」
花家九門:受け取ってパラパラめくる
道明寺七華:「あげる。書籍は電子派なんだ」
道明寺七華:「いい先生を持ったね、君は」
花家九門:「……よくわからんが」
花家九門:「応援、ありがとう!」
花家九門:鞄を懐にしまい、立ち去る。
道明寺七華:「赤月先輩にも見せるといい。何かいい方策を知っているかもしれん」
道明寺七華:「ではな、花家くん」
花家九門:「じゃあな、道明寺」
道明寺七華:「ああ、そうだ。及川くんなら僕の介抱で元気になったから、安心するといい」
花家九門:「!」
花家九門:「お前はやっぱりいいやつだな」
花家九門:「いい友達だ」
道明寺七華:「今更気付いたのかい?」
道明寺七華:「そうとも、僕ほどのいい女は中々いないぞ」
花家九門:「いいや」
花家九門:「当たり前すぎて言わなかっただけだ」
花家九門:「……お前と友達になれてよかった」
道明寺七華:「言えよ、そういうのは」
花家九門:「だから今言った」
花家九門:「俺たちはこれからも友達だからな」
道明寺七華:「ああ、そう願っているよ」
道明寺七華:そう言って笑って、夕闇の中に消えていく。

GM:シーンを終了します
花家九門:兵糧丸を道明寺さんに譲渡します
GM:いいよ!
花家九門:スパチャです
道明寺七華:スパチャありです~
サイクル3:花家九門
GM:では次のシーン
花家九門:そして次の手番は俺だッ
GM:花家くんの手番だね
花家九門:ST
ShinobiGami : シーン表(5) → 世界の終わりのような暗黒。暗闇の中、お前達は密やかに囁く。

花家九門:まーた暗闇!
花家九門:隙あらば暗闇
赤月明里:一緒にYoutubeみよか
花家九門:観ましょう
GM:誰と誰を出すかな?
花家九門:登場は赤月先輩と道明寺さんで!
GM:ほーい
道明寺七華:出ます
GM:では一時間を目安にやってもらおう
赤月明里:出まーす

---

花家九門:暗い部屋の中、タブレット端末の液晶に
花家九門:実験系配信者のアーカイブ動画が映っている。
道明寺七華:『待たせたな諸君!!道明寺七華だぞ!!』
道明寺七華:『今日は特別企画!海外ロケでガサガサをしていくぞ!』
道明寺七華:『というわけで早速!パナマ運河をブルドーザーでガサガサしていこうと思う!!行くぞ!!』
赤月明里:「わ。わあ。本当に七華ちゃん」
道明寺七華:画面の中には、特別改造を施した水陸両用ブルドーザーで巨大な運河をさらっていく道明寺の姿が映し出されている……
花家九門:「予算がすごいな」
花家九門:「採算取れてるのか……?」
花家九門:「そんなことより、先輩」
花家九門:古びた紙束を差し出す
花家九門:「さっき道明寺に渡されました」
花家九門:「俺にはどういう用途があるのかわかりませんが」
花家九門:「先輩なら使い道があるかもしれない、と言ってました」

花家九門:ということで赤月先輩に
花家九門:担任教師と『桔梗聖紋製図』の秘密を共有します
GM:イイデショウ……
GM:これで全体公開。
GM:ここに貼っちゃうね
花家九門:いえい!
赤月明里:お願いしまーす
担任教師の秘密

君は数年前のある日、死にかけのシノビからPC1のことを託された。
同時にその時、『桔梗聖紋』の作成方法も伝えられている。
自分にはなんのことだかわからない。
だがいつか必要になる時が来るという不思議な確信から、それを忘れることはついぞできなかった。

君はプライズ『桔梗聖紋製図』を所持している。
このプライズの秘密は調査できず、所持者のみ見ることが出来る。

『桔梗聖紋製図』の秘密

以下の条件を満たしている時、クライマックスフェイズの勝者は通常の戦果に加えて『桔梗聖紋』を作成し任意のPCに渡すことが出来る。

・勝者がPC1へ愛情の感情を持っている
・『ミクラタナ』を持つPCが、生命力を1点以上失っている

ただし、代償として桔梗聖紋を作成したPCはこの世界から完全に消滅し、人々の記憶からも消え去る。
対象のPCは死亡し、PCに結ばれているすべての感情は失われる。

花家九門:「俺は二行目で読むのを諦めました」
花家九門:「字が難しすぎる」
赤月明里:「ん、ん……」
赤月明里:……明里が寝巻きに襦袢を好むことは、女子剣道部の面々はよく知ることだが、男子で知るのは九門くんくらいだろう。
赤月明里:そして、それを直に見たことがある者は、男女を含んでも九門くん以外にいるまい。
赤月明里:肉付きのよい身体を、薄紫の綿生地が包んでいる。女性らしい、という形容では上品に思わされる、噎せ返るような色香の長身は、すっかり慣れた様子で君の部屋、君の隣にあり
花家九門:その対面で正座している。
花家九門:道場でいつもそうだったためか
花家九門:2人きりでいるときは常に正座だ。
赤月明里:まだ少し、画面の七華ちゃんが気になる様子で、ちらちらと横目でそちらを見つつも、差し出された紙束を受け取り、さらりと検分する。
赤月明里:「…………」
赤月明里:だが、次第に興味はその書類の中へ。
赤月明里:(……九門くんは……それで、そう……)
花家九門:「意味が分かりますか」
赤月明里:「なるほど~……」 唇に、ぽつりと言葉が浮かぶ 「ええ。詳しい所はゆっくり読みたいですけど」
赤月明里:「分かる、かな。そういうものなんだあ……」
花家九門:「おお」
花家九門:「流石は先輩だ」
花家九門:「……それと、もう一つ」
赤月明里:「まあ、文章っていうのは、じっくり向き合えば分かるものですから」
赤月明里:「慣れだよ、九門くん。……もう一つ、っていうのは?」
花家九門:「俺はしばらく、この町を離れます」
赤月明里:「え……」 驚いた表情
花家九門:「半年になるか、一年になるか、もっと時間がかかるか」
花家九門:「それはまだわかりません……ただ」
花家九門:「先輩とこれから生きていくために、俺には付けなければならないけじめがあります」
赤月明里:「けじめ……?」
花家九門:背筋を伸ばしてこくりと頷き
花家九門:「そうしなければ、俺は」
花家九門:「先輩の乳房の柔らかさとか、とてもいい匂いであるとか」
花家九門:「懐深くなんでもよく知っていて、俺に新しい気付きを与えてくれる」
赤月明里:少し恥ずかしそうに、胸元を押さえて……その溢れるような質量は、まったく隠れるようなものではないが……
花家九門:「そういう嬉しさを享受できないから」
花家九門:「やるべきことを、果たしたいのです」
赤月明里:それでも、ひっそりと君を見る 「……私は、そんなこと気にしないで欲しいけど」
赤月明里:「今、私が九門くんを好きで……九門くんが私を……欲しいって思ってくれる」
赤月明里:「この気持ちのままにしてくれれば、それでいいのに、って思っちゃう」
赤月明里:「でも、そうじゃないんだね」
花家九門:「はい」
花家九門:「人間はそう単純なものではなくて」
花家九門:「俺は人間だからです」
赤月明里:「越えなきゃいけないものがあるんだ。九門くんの中で」
花家九門:「はい」
赤月明里:少し笑って 「……深風ちゃんのことも、七華ちゃんのことも、複雑でわかんない、って言ってたのに」
赤月明里:「複雑になったね、九門くん。……具体的に、何をするの?」
花家九門:「複雑なものを、単純にしようとするのは」
花家九門:「ただの横着で、誰のことも幸せにしないはずです」
花家九門:「俺が何をするのかは……」
花家九門:「できれば、先輩に話したくありません……」
花家九門:「俺は先輩に健やかでいてほしいから」
花家九門:「これは俺の勝手です」
赤月明里:「……じゃあ、私もついていっちゃうよ」
赤月明里:「私が役に立たないことなんて、ないはず。……そう言っても、教えてくれない?」
花家九門:「……ダメです」
花家九門:「俺は先輩に役に立ってほしくない」
花家九門:「俺が先輩にもらって、嬉しかったのは」
花家九門:「そんなものじゃないから」
花家九門:「一方的に、俺の勝手を許してほしいと言いに来ました」
赤月明里:「……」 ふう、と息を吐いて 「ついこの前まで、ただの可愛い男の子だったのに」
赤月明里:「今はいっちょまえな男の子って感じ」
赤月明里:「色々……あったんだね。多分、私のあんまり、分かっていないところで」
赤月明里:「ズルいな~」 明るく笑う
花家九門:「……」
花家九門:「俺って、嫌われることをしていますか?」
花家九門:正座のままやや項垂れて
赤月明里:「嫌う人もいるかも」
赤月明里:「でも私は、いいよ。九門くんが決めたことなら。応援してあげたい」
赤月明里:「……でも……」
花家九門:「……はい」
赤月明里:そっと、身を寄せる 「会えなくなるのは、淋しい」
赤月明里:「私、君に恋してるから」
花家九門:「……俺も」
赤月明里:「恋してる間は、会えなくなったら淋しくなるよ」
花家九門:「赤月先輩を愛してます」
赤月明里:「……」 柔らかに笑って
赤月明里:唇を触れ合わせ、そっと重ねる。身体を抱き寄せる
赤月明里:「なら……愛して」
赤月明里:「言葉だけじゃなくて」
赤月明里:「九門くんの全部で……」
花家九門:「……はい」
花家九門:「俺が全部を捧げるために」
花家九門:「必ず、けじめを果たして戻ってきます」
花家九門:「……」
赤月明里:……卓上のタブレットは、既にサウンドがミュートにされていたが
赤月明里:動画は止まっていない。道明寺七華は賑やかに、朗らかに笑っている。
赤月明里:荒い息遣いが暗い部屋に満ちる。衣の、肌の擦れる音。交わりの音が。
赤月明里:……動画サイトには通じぬ赤月だが、基本的な連絡機能は備えている。そろそろ……
赤月明里:九門くんに関する情報も、道明寺七華にわたる頃合いだろう。

赤月明里:ということで、そちらの情報を共有しますニャンね。
GM:では九門くんの秘密は全体公開になるかな?
花家九門:お願いします!
及川深風:なんだろ~
赤月明里:及川さんは知ってたっけ
花家九門:及川さんにはいかないんじゃない?
GM:感情共有で及川さんにも流れるはず
及川深風:共有されるのでは
赤月明里:ああ、そういう受け渡し方でも伝播されるんだっけ……?
花家九門:ああそっか
GM:確かそうだぜ
花家九門:じゃあさらされちゃう!
花家九門:いやーん!
GM:問題ないかな赤月さん
GM:気が変わる?
赤月明里:いや、構いません。表にしてください。
GM:ではここに貼りますね
花家九門:さすが先輩だ
道明寺七華:渡し方が最悪すぎる~~
◆PC1の秘密

君はこの学園に来る前の記憶を失っている。
君が覚えていることは、誰かに人として生きろと言われたこと、
自分にシノビとしての力があること、
そして、知らぬ間に身につけていた『桔梗聖紋』を決して手放してはならない、ということだけだ。
君はプライズ『桔梗聖紋』を持っている。
このプライズには君も知らない【秘密】があり、君自身がそれを調べることはできない。

『桔梗聖紋』の【効果】
このプライズを持っている限り、所持者の感情を失わせる全ての効果は無効化される。

『桔梗聖紋』の【秘密】

及川深風:ほおん
GM:以上です
花家九門:でもってこのまま判定!
GM:何を調べますか?
花家九門:対人術を使って、赤月先輩の秘密を探ります
GM:イイデショウ
GM:判定をどうぞ
花家九門:2D6>=5 (判定:対人術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗

花家九門:ぎゃぁあああああ
GM:わかりませんでした
赤月明里:マジ?
花家九門:一番肝心なところで力尽きた…
GM:振り直しとかはないかな?
花家九門:ない…!
赤月明里:こっちもないよそういうのは
花家九門:ミクラタナの秘密は伏せておきます
花家九門:こうなるとは思わんかった
GM:ちなみになんですが、花家くん
赤月明里:七華ちゃんが一応出ているので、遁甲符持ってればワンチャンだが……
花家九門:くれ!
GM:なる
GM:ドウデショウ
道明寺七華:使いません
花家九門:アンタにも悪い話じゃないはずだ!
花家九門:このアマ~~
花家九門:ちょっとセックス見せつけただけだろ!!
赤月明里:致命的なんだよなあ
GM:じゃあ花家くんに質問なんですけど
花家九門:はいな
GM:桔梗聖紋は今何処においてありますか?
花家九門:お、置いとけるものなの?
花家九門:紋っていうから刻み込まれてる感じなのかなと思っていた
GM:イメージとしてはお守りみたいな感じ
花家九門:竜の紋章的な
花家九門:なるほどね
GM:まあそっちでもいいよ
花家九門:肌身離さず持ってるんじゃないかなあ
花家九門:首から提げてるとか
GM:OK。では君が赤月さんと交わり秘密を探るのに失敗した直後
GM:首から下げている桔梗聖紋に、ピシリとひびが入るよ
花家九門:!?
花家九門:「……?」
花家九門:「ヒビが……」
GM:そのままヒビは紋章全体に広がっていき
GM:やがて完全に崩壊します。桔梗聖紋はこの瞬間を持ってその効果を失います。
赤月明里:「……あ……」
赤月明里:「なんだ……」
赤月明里:「"それ"、勝手に壊れちゃうんだ」
花家九門:「……え」
花家九門:困惑の表情を浮かべている
花家九門:物心ついた時から肌身離さず身に着けてきた御守りを失い
花家九門:深い喪失感に呆然としている。
赤月明里:乱れた髪の合間、汗ばんだ肌と、朦朧とした眼。いつもの情交の姿。
GM:そして聖紋が壊れると同時。君の体、ちょうど胸のあたりから強烈な光が、目の前の赤月さんに向かって放たれる。
花家九門:「う、うわ」
花家九門:「なんか、光ってます!」
赤月明里:「見れば分かるよ」 落ち着いた様子で、それを受け止めている。痛みなどがある様子はない
花家九門:「先輩、これは」
花家九門:「興奮するとこうなるんですか!?」
花家九門:「俺は今とても興奮していますが」
花家九門:「何らかの関係が!?」
赤月明里:「なんで……壊れちゃったんだろうね」
赤月明里:「――こっそり壊そうとしても、全然駄目だったのにな」
花家九門:「先輩!発光が!発光が止まらない!」
花家九門:「……え?」
GM:光の正体が何かはすぐに分かるだろう。それは君の心の光だ。なぜ分かるかというと
GM:その光が放たれると同時に、君の心の中から目の前の女性に対する感情が
GM:急速に消え失せていくからだ。
GM:花家くん、それから赤月くんは
GM:お互いに結ばれている愛情の感情を消去してください
花家九門:????
赤月明里:消えちゃった
GM:同時に赤月さんはプライズ『ミクラタナ』を入手します。
及川深風:私が花家くんに結ばせた愛情も消えるのかな
GM:同時に『ミクラタナ』の秘密も入手してください
花家九門:えええ!?
GM:『ミクラタナ』の秘密はこれで全体公開……かな?
赤月明里:そのはず 私だけ仲間外れだったもん
GM:ではここに貼るね
◆『ミクラタナ』の秘密

『ミクラタナ』は所有者の精神を蝕み、シノビガミへと変えるプライズだ。
『ミクラタナ』を最初に所持したPCは自分の意志で『ミクラタナ』を譲渡したり、破壊することはできない。
シナリオ中、最初に『ミクラタナ』の所有者になったPCは、ミクラタナを所持している間、
追加の生命力と生命力スロットを二つ得、攻撃の判定に+1の修正がつく。

また、クライマックスフェイズに入る時に『ミクラタナ』を所持しているPCは、
自分の使命を「シノビガミになること」に変えることが出来る。

『ミクラタナ』を所持しているPCはクライマックス戦闘で勝者になった時、
PC1を取り込みシノビガミになる事ができる。
この時、PC1は死亡する。
花家九門:し
花家九門:絞り殺される
赤月明里:……ばさりと。
GM:それから破壊された桔梗聖紋の効果も開示しておくね
赤月明里:お願いしまーす
◆『桔梗聖紋』の秘密
この秘密は誰かに取得された時、もしくはこのプライズが破壊された時、全体に公開される。
桔梗聖紋はPC1の力を抑えるための制御装置だ。このプライズを持っている限り、所持者の感情を失わせる全ての効果は無効化される。
だが、その効果には限界が近づいている。
このプライズは3サイクル目のPC1の手番で破壊され、効果を失う。
このプライズを持っていない場合、PC1が結べる感情は一つまでになる。

※二つ以上の感情を持っている場合、一つを選んで他を削除する。
※感情判定によって新しい感情を結ぶ場合、新たな感情を取得するか今までのものを残すか選べる。
※戦果によって新しい感情を結ぶ場合、勝者が選んだ感情を残す。

GM:ということで花家くんは
GM:残す感情を一つだけ選んでね
花家九門:ええええ
花家九門:急転直下にも限度があるだろ
GM:もう3サイクル目の2シーン目ですよ
GM:これくらいのことは起こるよ!
花家九門:ちょ、ちょっと
花家九門:負荷の高い選択だから
花家九門:いや、とはいっても
花家九門:今先輩のがなくなったから
花家九門:及川さんのしか残ってない?
道明寺七華:私のもあるぞ
GM:及川さんへの愛情か道明寺さんへの共感
GM:どちらかを選べるよ
花家九門:はいはい
花家九門:んー---
赤月明里:腑抜けた感情
花家九門:及川さんへの愛情を残します
道明寺七華:殺すぞ!!
及川深風:先輩……
花家九門:しょーがねーだろ!
花家九門:クリア条件なんだから!
GM:ではこれらの状況を踏まえて
GM:ロールをお願いします
GM:色々起こったので、時間は伸びてもいいよ

赤月明里:……ばさりと。
赤月明里:タオルケットが翻る。先程まで身にまとっていた襦袢を、魔法のように着付ける。先程までの上気も、汗も、すっと引いてしまっている。
赤月明里:「……私ね」
赤月明里:「九門くん。君と恋をして、本当に……楽しくて、心地よくて、嬉しくて、温かくて……幸せだった」
赤月明里:「それが、本当はすぐに消えるはずのもので」
赤月明里:「こんなにも君と愛し合えたことが」
赤月明里:「まったく予定の外だったことだとしても」
花家九門:「……何を」
花家九門:「何の話をしてるんだ、先輩」
赤月明里:あるいは、君は思い出すかもしれない。
赤月明里:「こんなの、駄目……こんなはずじゃなくて、ああ……」
赤月明里:あの日、体育館の裏。赤月明里に貪られながら、彼女がうわ言のように呟いた言葉。
赤月明里:「……鞍馬を潰しに行くつもりだったの?」
赤月明里:九門くんに応じることなく、おもむろに問う。
花家九門:「何故……」
花家九門:「先輩は何を」
花家九門:「何を命じられて、背負わされてたんだ」
赤月明里:「だって、君と恋したままでいるには、そうしなきゃいけないから……あ」
赤月明里:「その様子だと、そこまでは考えてなかったのかな。ふふ……」
赤月明里:「可愛い」
赤月明里:その言葉の響きは、あの日の前と同じ……君に対する愛情、恋慕、そういったものは少しも感じられない。
花家九門:「……」
花家九門:「俺は」
花家九門:「そんなことは俺に関係がないと思ったからだ」
花家九門:「先輩は人の心を壊すことも、作り直すこともできる」
花家九門:「理由なく近づいてくるはずなんてない」
花家九門:「でも……それでよかったんだ」
花家九門:「俺はあなたの心臓の鼓動を聞いたときに」
花家九門:「寂しさを感じた」
花家九門:「交換じゃない、ただ何かをしてあげたいと思ったんだ」
花家九門:「……それは今も変わっていない」
花家九門:一言一言に、己を取り戻すように
花家九門:拳を握った。
花家九門:「俺を殺すのか?」
赤月明里:「……そう思うんだ。九門くん。あのね……」
赤月明里:柔らかな笑みで、胸に手を置いて、そっと目を閉じる
赤月明里:「九門くんの言う通りだよ」
赤月明里:「寂しさはあるんです。私は鞍馬神流、魔王流は赤月の家の嫡女」
赤月明里:「恋なんて許されない。私が将来孕むのは、愛する人ではなく、強い力を宿した血脈の子」
赤月明里:「君と交わった後には、間違ってもその子を宿したりしないよう、毎晩薬を飲んでいたけど」
赤月明里:「飲みたくない……って思ったこともあった。……君と恋して、その先で、普通に子供を作って……」
赤月明里:「そんな夢想をした。君と恋をしている間、幸せだった。これは本当に……嘘じゃないの」
赤月明里:「でも」
赤月明里:「私がこの地上に生まれたその日、空には星が輝いていた」
赤月明里:「忠の宿星」
赤月明里:「鞍馬に仕え、鞍馬を支え、鞍馬を鍛え……鞍馬になる。それが私」
花家九門:「……そうか」
花家九門:「それが赤月先輩の幸せなのか」
赤月明里:「そう」
赤月明里:眉は寂しげに下がっている。演技、嘘、偽り。そういったものではないと、君は感じ取れるだろう。
赤月明里:だが、同時に。……赤月明里の、そういった感情は、その行いに対して、まったく影響しないのだろうとも直感できよう。
花家九門:「俺がその、赤月先輩の幸せになれるなら」
花家九門:「本望だ」
花家九門:「俺はずっと赤月先輩と生き続けられる」
花家九門:「そこに俺がいなくても」
花家九門:「全く問題がない」
赤月明里:「……私は欲張りだから」
赤月明里:ミクラタナを手で示す 「これが手に入ったあと、改めて君を連れ帰っちゃおうかな~なんてことも、思ってはいたんだけどね」
赤月明里:「桔梗聖紋なんてものがあったばかりに、それもできなかった。ごめんね」
花家九門:「先輩は優しいな……」
花家九門:「いいよ、謝ることじゃない」
花家九門:「だけど少しだけ時間が欲しい」
赤月明里:「時間?」
花家九門:「ここで俺が死ねば、及川が困る」
花家九門:「及川との話をつけてくる、それまで待ってくれ」
花家九門:ぴた、と掌を差し出して言う。
赤月明里:数度瞬く 「深風ちゃんが困って――」
赤月明里:「――私が困ることある?」
花家九門:「ない」
花家九門:「困るのは俺だけだ」
花家九門:「俺は最初から」
花家九門:「赤月先輩に勝手を言うつもりで来た」
赤月明里:「…………ふふ」
赤月明里:「可愛いなあ、九門くん。……いいよ」
赤月明里:夜空広がる窓辺へ、振り返る 「君のその可愛いまっすぐさと……」
赤月明里:「長くて深い、君との恋に免じて」
赤月明里:「君を奪ったりしない。今、ここでは」
花家九門:「ありがとう」
花家九門:「やっぱり先輩は最高の女だ」
赤月明里:「調子いいなあ」
花家九門:「俺の初体験は最高だった」
花家九門:「これだけは声を大にして言いたい」
赤月明里:「ちなみにあれ、私も初体験でした」
赤月明里:「よかったよ」
花家九門:「……」
花家九門:鼻血がたらりと流れる。
赤月明里:振り向き、もう一度だけ笑いかけて 「それじゃあね、九門くん」
赤月明里:「君に……武器を向けるようなことにならないといいな」
赤月明里:そう言い残し、吹き込む夜風に甘い香りだけを残して、赤月明里は、初めての恋人の前から、姿を消した。

GM:シーンを終了します
サイクル3:及川深風
GM:では3日目、夏すぎる前に、3サイクル目を再開していきましょう
及川深風:ワオワオ
GM:次のシーンはどうやら及川さんのシーンのようだな!
及川深風:3番手参ります
GM:シーン表は必要かな?
及川深風:シチュ固まってるので大丈夫!
GM:では描写の方始めてもらおうかな
及川深風:うす
GM:いま21時20分くらいなので、大体1時間、22時20分くらいまで目安で頼むよ~

---

及川深風:道明寺のマンションの一室。及川がここに入り浸ってそろそろ1週間になる。
及川深風:学校にもずっと顔を出していない。……心配をかけているだろうな、と普通の学生のような事を思う。
及川深風:父の術の影響を阻む結界が張り巡らされているこの場所から、遠く離れることはできないやむない事情によるものではあるが。
及川深風:……ふと、耳聡く廊下の外に足音を聞く。二人分。
花家九門:「及川っ」
花家九門:どたどたと部屋に飛び込んでくる
及川深風:「あっ……花家、先輩」
花家九門:そしてそのままのしのし歩いて
花家九門:及川さんの頬にペタペタと触る
花家九門:「おお……」
及川深風:「わ、っ……!?ちょっと、なんですか」
及川深風:焦るようにぱちぱちとまばたきをする。
花家九門:「……本当に元気だ」
道明寺七華:「やあ。どうしても君の様子が気になると言うのでね、連れてきたんだが……」
道明寺七華:「こら、レディにそんなにべたべた触るもんじゃないぞ」
花家九門:「あんな消え方をされてみろ」
花家九門:「気になるだろうが!」
花家九門:「もっと触らせろ!」
及川深風:「……ええ、ご心配お掛けした自覚はありますから。今度ばかりは許します」
花家九門:「本人がこう言っている」
花家九門:「やーいやーい」
道明寺七華:「子供か君は」呆れ顔で
及川深風:「……もう。相変わらずデリカシーのない」じとりとした眼。
花家九門:しばしペタペタと顔を触り
花家九門:じーっと見つめ
花家九門:「よし」
花家九門:「用は済んだ、帰る」
花家九門:立ち上がって踵を返す
及川深風:「えっ、そうなんですか」
及川深風:驚いたように声を上げる。
道明寺七華:「何だい、お茶でも飲んでいったらどうだ」
道明寺七華:「ちょうどコーヒーいれるくん7号の試作が済んだばかりだというのに……」
及川深風:「本当に私の身体を触りたかっただけの人じゃないですか」
花家九門:「ああ、俺にはやるべきことがある」
花家九門:「少し野暮用だ」
及川深風:「……やるべきこと?」
花家九門:「これはお土産だ」
花家九門:袋に入った丸薬と紙束を机に置いていく。
及川深風:「お土産って……ちょっと」回収して中を見つつ。
花家九門:「及川」
花家九門:「お前の人生にはこれからきっと」
花家九門:「嬉しいことや楽しいことが沢山起こる」
花家九門:「……幸せになってくれ」
及川深風:「……」
及川深風:「……なんですか、そんな。別れの文句みたいに」
花家九門:「道明寺」
花家九門:「YouTubeはやめるなよ」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:花家へと怪訝な視線を向ける。『桔梗聖紋』の破損は既に伝わっている。現時点ではまだ暴走の兆候はなさそうだが……
花家九門:「それじゃあな」
花家九門:すたすたと去っていく。

花家九門:という感じで
花家九門:及川さんに道明寺さんの秘密を渡します
及川深風:わあい
道明寺七華:目の前で渡された
GM:勝手に秘密をばらされる女
GM:では公開しますか~
◆PC2の秘密

君は斜歯忍軍からPC1の監視のため、学園へ送り込まれた。
PC1はシノビガミ復活の鍵を握る神器をもっている、あるいは神器そのものである疑いがある。
彼の力が目覚めた場合、PC1を殺害すること。それが斜歯忍軍から君に下された命令だ。

だが、彼と日常を過ごすうち、君は本気で彼のことを好きになってしまった。
PC1の神器としての力を目覚めさせるわけには行かない。

彼の神器としての力を封じるためには、PC1が『桔梗聖紋』を所持している必要がある。
PC1が『桔梗聖紋』を所持していない場合、君の使命は
『PC1の力を封じること』に変わる。

また、君は任意のタイミングで、自分のPC1への感情を愛情に変更できる。

及川深風:ははあ
花家九門:補足もおねがい!
GM:すきゃっとさんから相談があったのでこちらにも書いておくのですが、
現状の道明寺さんの使命である『PC1の力を封じること』
は、PC1を殺した(もしくはそれに準ずる状態にした)上で、
PC1が生み出してしまったミクラタナを破壊することでも、
条件を満たすことにするよ。よろしくね。
GM:こんな感じです
花家九門:そういうことなのだ
及川深風:花家くんの戦闘不能+ミクラタナの破壊 というわけね
GM:だいたいそう

道明寺七華:「……まだ言いたい事がありそうだね」及川に顔を向ける
道明寺七華:「少しなら離れても大丈夫のはずだ。行っておいで」
及川深風:「っ、すみません」慌てて花家くんの後を追いかけ、走ります。
及川深風:ばたばたと、君の後ろから忍びらしくもない足音が追いかけてくる。
及川深風:「……待ってください、先輩!」
花家九門:「……?」
花家九門:「走って大丈夫なのか」
花家九門:「もっとゆっくり歩け」
及川深風:「私の体調は、今はいいですから。それより……」
花家九門:「それより」
及川深風:「先輩の『やるべきこと』って、なんなんですか」
及川深風:「貴方は……何を、しようとしているんですか」
及川深風:……思い出していたのは、姉のことだった。いつもと変わりない別れ際の言葉に、僅かに感じ取った違和感。それに、見なかったふりをして。
及川深風:次の日、動かなくなったその姿を見て初めて、彼女が「本当にしたかったこと」を知った。……また同じようになる予感がした。
花家九門:「……」
花家九門:「ずっとしたかったことだ」
花家九門:「俺は誰でもなかった」
花家九門:「過去もない、記憶もない」
花家九門:「この世界に俺を知っている人間は誰もいない」
花家九門:「だから誰かに見つけてほしかった」
花家九門:「寂しかったよ……ずっと」
及川深風:「でも……今は、違います」
花家九門:「ああ」
及川深風:「貴方の叫びは、ちゃんと届きました……たとえ、それが」
及川深風:「忍びとしての使命によるもの、だったとしても……」
花家九門:「言わなくたっていい」
花家九門:「大丈夫だ、及川後輩」
及川深風:「……」
花家九門:静かに、穏やかに微笑んで
花家九門:「お前は俺を追いかけてきてくれた」
花家九門:「それでいいんだ」
花家九門:「ありがとう」
及川深風:少し小さい身の丈。どこか寂しげに、君を見上げる。
及川深風:「……」
及川深風:「……すみませんでした」
及川深風:「たくさん心配をかけたこと。それと」
及川深風:「貴方の苦しみに、気付いてあげられなかったこと」
花家九門:「それはお互い様だ」
及川深風:「……縛られる身の苦しみは、知っているつもりでしたが」
及川深風:「その逆というのも、また苦しいものだったのですね」
及川深風:どこか遠くを見るような眼で、そう呟き。
花家九門:「でも俺たちは与えあえた」
花家九門:「こうやって分け合えただろ」
花家九門:「間に合ったんだよ」
及川深風:「……ええ」
花家九門:「お前が走ってきたからだ」
花家九門:「どこにだって行ける」
花家九門:「好きなように振る舞える」
花家九門:「お前が、そうしたいって思わせてくれたんだ」
及川深風:「貴方が、そうしたいと思わせたんです」
及川深風:「何をしたっていいのに、貴方の所へ来たんです」
及川深風:「……貴方の祝福は受け取りました。ですから、貴方も」
及川深風:「それだけ、貴方は大切に想われてるってこと」
及川深風:「ちゃんと、覚えていてくださいね?」
及川深風:柔らかに微笑みかける。
花家九門:「ああ」
及川深風:「忘れたら、怒りますから。私」
及川深風:「うん。……それじゃ」
花家九門:「行ってくる」
花家九門:振り返って、手を振り
花家九門:エレベーターは降りていく。
及川深風:その姿が消えるまで、見送って。
及川深風:(……ああ。あそこまで、言ってもらっちゃ)
及川深風:自らの白い腕に、そっと指を食い込ませる。脈を打って流れる血潮は、今なお呪いとしてそこにある。
及川深風:今はまだ、「どこにだって行ける」、訳じゃない。だけど。
及川深風:(嘘にはできないよなあ)

及川深風:じゃあ、ここで道明寺先輩の部屋に戻って……なんか色々監視用モニタとかあったと思うので
及川深風:瞳術でその辺をばばっと見て調べた感じで赤月先輩の秘密を抜きたいです
GM:イイデショウ
GM:判定をどうぞ
及川深風:感情修正くださ~
花家九門:あげちゃう~
道明寺七華:あげる~
及川深風:やった~ では+2
及川深風:2D6+2>=5 (判定:瞳術)
ShinobiGami : (2D6+2>=5) → 11[5,6]+2 → 13 → 成功

及川深風:最強
GM:めちゃ・成功
GM:及川さんに感情を結んでいるのは
GM:花家くん、道明寺さんだから
GM:これで全体公開かな?
及川深風:そうなるぜ!
GM:では秘密を開示するよ~
◆PC3の秘密
PC1はシノビガミ復活のために作られた人造神器だ。
彼には、シノビの感情が持つエネルギーを分離し、結晶化する機能が備わっている。
PC1が最初にいずれかのPCと愛情の感情を相互に獲得した時、二つの感情は失われ、代わりに、プライズ『ミクラタナ』が生み出される。
この時、生み出された『ミクラタナ』の所有権は、PC1に愛情を結ばれた側のキャラが持つ。

君の【本当の使命】は彼が作り出すプライズ、『ミクラタナ』を手に入れ、持ち帰ることだ。

また、使命達成のため、君は追加で特殊忍具:変心丸(基本ルールブックP139)を一つ所持している。

及川深風:なるほどなあ
及川深風:じゃあ……部屋に戻った後の描写を続けます

及川深風:「……っ」肌を切り裂くメスの感覚に、僅かに口元を歪めて声を押し殺す。
道明寺七華:「……痛い?」
道明寺七華:軽く髪を撫でて訊ねる。
及川深風:「いえ……平気です。全然」
及川深風:「いつもされていた事に比べれば、甘噛みされたようなものですから」
及川深風:冗談めかして笑ってから、あまり適切な冗談ではなかったかなと思い直す。
道明寺七華:「過去の痛みと比べて相対化するのは良くないな」僅かに眉を顰める。
道明寺七華:「麻酔を増やしてもいいんだよ。一応忍者用のものなのだけれどね……君は特に耐性が強いようだ」
及川深風:「ん、すみません……ですが、本当に大丈夫ですよ?」
及川深風:「私にも、医者にかかった子供に負けないくらいの矜持はあります」
及川深風:「このくらいの切開なら、小児科でもしていること……ですから」
道明寺七華:「君はどうも我慢する癖があるね。それとも、それを美徳だと思っているのかな」息を吐く。
及川深風:「む……そう、見えますか」
道明寺七華:「僕の前ではそういうのはいい。……裾、もう少し捲ってくれるかい」診察台の上に横たわった白い腹に触れる。
及川深風:「あ……はい」ひんやりとした感触を感じながら、服の裾を捲り上げる。
及川深風:肌白く、引き締まった腹部が鼓動を打っている。
道明寺七華:麻酔の効いた身体に慎重にメスを滑らせ、彼女に掛けられた術式を調べていく。真剣な眼差し。
道明寺七華:「……それで、気は済んだかい?」
道明寺七華:「言いたいことは言えた?」
及川深風:「あ。……ええ、ありがとうございました」
及川深風:こちらも堅苦しい顔で施術を受けていたのが、すこしくすぐったそうに笑って。
及川深風:それから、少し間があって。
及川深風:「……あの、道明寺先輩は」
及川深風:「自分の居る流派が、窮屈でいやになったことって。ありますか?」
及川深風:「たとえば……その」
及川深風:「自分にとって不本意な命令を下されたりとか」
道明寺七華:「ふむ……」メスを動かす手は淀みないまま、少し考える。
道明寺七華:「まあ、人並みにはね。大抵の忍者なんて、大小あれどそんなものじゃないかい?」
及川深風:「……」
道明寺七華:「まあ天才の僕にとっては、既存の社会構造自体が窮屈に感じることも多いがね……」ふん、と笑って
道明寺七華:「何故そんなことを?」
及川深風:「……」しばし沈黙があって。
及川深風:「始末するように、言われているんでしょう?」
及川深風:「花家先輩のこと」
道明寺七華:「うん」
道明寺七華:平然と頷く。及川の身体を切り刻むその指の動きに、一切の乱れはない。
及川深風:「……平気、なんですか」
道明寺七華:「……」
及川深風:「我慢は美徳じゃない、って……仰ったのは、貴方ですよ」
及川深風:緊張が走る。自分の身体を引き裂いている相手に、刺激するような言葉をかけている自覚はある。
道明寺七華:切り裂かれたそこに、ぐちゅり、と道明寺の指が侵入する。
及川深風:「つ、うっ……」
道明寺七華:施術用の手袋が赤い血に濡れる。そのまま奥までずぶずぶと指が入って、内部を触診していく。
道明寺七華:「そういう君は、シノビガミの復活だろう」
道明寺七華:「やる気なのかい?」
及川深風:「うっ、く……ふふ、まさか」
及川深風:「今の私に……どうして、お父様に従う理由がありますか」
及川深風:冷や汗をかきながら、どこか妖艶に笑う。
道明寺七華:内の臓腑を直接撫でて、瞳術を持つ少女と視線を合わせる。
道明寺七華:「……では、何を?」
及川深風:「……。私に、飛び立つ意志をくれた恩人を」
及川深風:「助けてあげたいと、思っています」

GM:シーンを終了します
サイクル3:赤月明里
GM:3サイクル目最後のシーンを始めましょうか
GM:最後は赤月さんのシーンだよ
赤月明里:深風ちゃんと七華ちゃんに出て欲しいと思っています。
GM:シーン表は使うかな?
赤月明里:使わないで大丈夫!
及川深風:登場します
道明寺七華:邪視使わないなら出ます
赤月明里:絶対使わないから出て!
GM:では登場人物が揃い次第描写を始めるのだ
道明寺七華:じゃあ出ます……
GM:1時間目安で、大体23時半くらいまででお願いするよい

---

赤月明里:……先刻の手術調査が終わり、数刻後の夜。
赤月明里:君たち二人が比較的静かな時間を過ごしていた時。
赤月明里:バキ  ィ!!
赤月明里:     ゴオオォォ……
赤月明里:……それは唐突に来た。階層全体が震えるほどの衝撃と、破砕音、それに遅れて、空気の流れ出す音。
及川深風:「ッ!」ソファの上で仮眠を取っていた──跳ねるように飛び起きる。まだ生傷の残る包帯を解いて、臨戦態勢へ。
道明寺七華:「っ……な……何だ……!?」咄嗟に周囲の監視カメラを確認する。
赤月明里:発生源を見に行けば、そこには……そこがマンション高層の一室であるにも関わらず……外部から、巨大な戦斧が壁を突き破り、室内に喰らい込んでいる。
赤月明里:そして、その柄に腰を下ろすのは、長身の、女。夜風に長い黒髪を乱しながら。
赤月明里:「……こんばんは。ごめんなさいね、こんな形でのお邪魔になって」
道明寺七華:「……赤月先輩……!? 何のつもりだ……」
及川深風:「……赤月、先輩」割れた窓の外、その姿を見下ろし、息を呑む。
赤月明里:「正面から行くのは、さすがに少し怖かったから……」「裏から来ちゃった」
道明寺七華:「どうしてこんな……いや……」訝しがるような表情が、何か気付いたように凍り付く。
道明寺七華:「……及川くん、中に入っていろ」
赤月明里:「いいえ」
赤月明里:七華ちゃんの言葉にかぶりを振る 「私は深風ちゃんと話したいの」
及川深風:「いいえ」こちらもかぶりを振る。「鞍馬の忍び相手に、一人でやり合えるとでも?」
赤月明里:「七華ちゃんは分かってるよね。今の攻撃で、私は七華ちゃんが構築した、支配避けの結界を破りました」
赤月明里:「……すごいね。一人でこれだけのものを組むなんて。うちの巫も驚いてたよ」
赤月明里:「やっぱり斜歯は危険だ、ってね」
及川深風:「……え」強気な表情を見せていたが。その言葉に、一気に青褪める。
道明寺七華:「…………」頬を伝った汗が、顎から垂れ落ちる。
道明寺七華:「……赤月先輩」
道明寺七華:「やめてくれ」
道明寺七華:何の意味も無い、懇願めいた言葉を口にする。
及川深風:風と共に……甘く、どこか魅惑的な芳香が漂ってくる。割れた結界の穴から、吹き込むように。
及川深風:それが血の香りであると、いやという程によく分かる。……もうすぐ、また、捉えられる。
赤月明里:「……」 なんで? とでも問うかのように、七華ちゃんへ小首を傾げて
赤月明里:「それで……」 胸元から一枚の、複雑な呪文と紋様の描かれた符を取り出す「これが、うちの巫が用意した結界の札」
赤月明里:「これを持っていれば、干渉を阻むことができる。……永遠にとはいかないけど」
赤月明里:「数日以内に、うちに来てくれれば、とりあえずは安全のはずです」
及川深風:「……それって」どれだけ平静を装うとしても、呼吸が乱れる。「どういう、意味……ですか」
赤月明里:「……ねえ、深風ちゃん」
赤月明里:「魔王流に来てくれないかな」
赤月明里:「血社の重い支配を受けながら、心で反旗を翻したあなたなら、私たちの血脈に加わる資格はある」
及川深風:「……っ、はは」
及川深風:「意外、ですね……赤月先輩が私のこと、そこまで買ってたなんて」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:思考がまとまらない。呼吸が浅くなっていく。四方八方の夜闇から、夥しい数のドローン群が監視・演算、銃口を向けているというのに──魔王流の女には、コンマ1秒の隙も無い。
赤月明里:「可愛い後輩だって、思ってるよ? 深風ちゃんも、七華ちゃんも。……九門くんも」
赤月明里:「まあ、七華ちゃんとは……」 わずかに目を伏せて 「……近いうちに相応の形で、整理をつけなきゃいけないですけど」
及川深風:「……」その言葉に、肌を撫でる血の香りに、揺さぶられないように。強く意識を保とうとする。
及川深風:「それで……私を使って、何をさせるつもりですか」
赤月明里:「何をさせるなんて、ないよ。もちろん、完全に自由とはいかないけど……別に、その気がない人を地獄に駆り出すなんて、効率の悪いこと、うちはしないから」
赤月明里:「九門くんもね。深風ちゃんのこと、気にしていたから。私の手元で、確実に助けてあげたい。……っていうのが、半分」
及川深風:「……残りの半分は?」
赤月明里:「"ミクラタナ"を持ち帰るための不確定要素を、整理したい」
赤月明里:「……敵を少なくしたい、ってことね。分かるでしょ?」
赤月明里:高層マンションだ。室内でもごうごうと風は吹き荒れ、赤月の指に挟んだ符は、今にも飛んでいってしまいそうにぶるぶると揺れている。
及川深風:「っ……」図らずも、それに視線を奪われる。猶予は後どれだけあるか。……いや。
赤月明里:「もちろん、あなたがうちに迎えられるためには……相応の成果を出した方が、話はつきやすいよね」
赤月明里:もう片手の指を、自らの唇に当てる 「私に協力してくれる、とか……」
道明寺七華:「……ここまでするんですね、魔王流というのは」
道明寺七華:「花家くんと僕を惑わし、及川くんを脅して……」
道明寺七華:「全て流派の為ですか?赤月先輩」
赤月明里:「そうね……」 少し遠くを見る目。もちろん、それが隙に繋がるようなことはない
赤月明里:「九門くんのことは、本当に……私も想定外だったの。七華ちゃんのことは……想定外の事態の中で、九門くんに向けられる"恋"という不確定要素を、減らしたかったから」
赤月明里:「まあ、今の深風ちゃんは、後輩だけど、隠忍のシノビだから、何をしてもいいと思うけど……」
赤月明里:「そう考える私が、流派のために動いてることは、全然否定しません」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:震えと怒りを押し殺し、自らに強いて赤月を睨みつける。
道明寺七華:「きっと君は、それを窮屈に思うことなど無いのだろうな……」
道明寺七華:「赤月明里」
赤月明里:「ええ。生まれた時から……私の命の上には、忠の宿星が輝いている。私が鞍馬で、鞍馬が私」
赤月明里:「星が私を定めたのか、私が星を定めたのか。答えなんてありません」
赤月明里:「私が鞍馬に忠を果たすのは、ペンで名前を書くようなものです。……難しい?」
道明寺七華:「……行くな、及川くん」
道明寺七華:少女の肩に触れる。
道明寺七華:「僕が……」
道明寺七華:「きっと僕が、何とかして見せるから──」
及川深風:──どろり、と
及川深風:触れたその姿が崩れる。血液を元にした分身造形術。本体は──
及川深風:深紅の風と化して、赤月の死角より迫る。槍めいて凝結させた血を操り、手足を貫こうと。
道明寺七華:「ッ……及川くん──!」
及川深風:「どこにだって行ける」
及川深風:「好きなように振る舞える」
及川深風:「お前なら、そういう風になれるって。言ってくれた人が、いました」
及川深風:「私はここで、それを裏切りたくない──貴方のようなやり方に膝を折るのは、もう御免です」
赤月明里:「……」 前髪に隠れていない左目は、崩れ落ちた、及川深風であった人影に向いていた
赤月明里:ただ―― 「本当に、残念です」
赤月明里:ガシン、と、軽い衝撃と共に及川深風の攻撃は止まる。槍は僅かに赤月明里の服を裂き、肌に触れ
赤月明里:そこまでだ。槍の半ばを、その手が固く握り、止めている。
及川深風:穿ち抜いた手応えを感じながら、逆手を伸ばす。赤月が掲げた符を奪わんと──だが、届かない。
及川深風:縫い留められた蝶のように、動きを止める。
及川深風:「あっ、ぐ……!」
赤月明里:ひときわ強い風が吹く。髪が真横に吹き上がり、それに紛れて
赤月明里:指が離れる。符を挟んでいた指が解かれ……風に紛れて散り散りに千切れ、夜の空へと消えていく。
赤月明里:「……深風ちゃん」
及川深風:押し引き、更に踏み込もうともがく中で。それを目にする。「……あ」
赤月明里:「さよならが言えて良かった」
道明寺七華:「……!」その光景に瞠目する。
及川深風:「ああ……ああああっ!」
及川深風:慟哭と共に──その身体を引き裂くようにして、深紅の血が溢れ出す。
赤月明里:思わしげに目を閉じる。血の槍を軽々と振るい、及川深風の細い体躯を、七華ちゃんの方へ振るい落とす。
道明寺七華:「及川くん……!」
道明寺七華:「ダメだ、駄目だ、駄目だ!!」
道明寺七華:必死に思考を巡らせる。結界の修復──あれは構築に数年も掛けたものだ。到底間に合わない。
道明寺七華:「嫌だ、駄目だこんなの……!何か、何か……!」
道明寺七華:脳裏に過るのは彼女の姉の姿。自我を失った人形、生きる屍の如きそれ。
道明寺七華:「あぁああぁあ……!」
及川深風:振り落とされて、尚も藻掻きながら、思考を巡らせようとする──身を焼き焦がす炎のような痛苦が、それをかき消していく。
道明寺七華:何の意味も無いと分かっていながらも、両の腕で及川の身体を必死に掴み、身体全体で抱き込み抑えるようにして、その崩壊を押し留めようとする。
 :『不孝者めが……深月のようなことを。身の程を忘れたか』
 :彼女の身体の内より、彼女のものではない声が響く。
 :『ならば思い出させてやろう。貴様が、何者であるのかを──』
及川深風:……隠忍の血社に、"深紅"と呼ばれる古老の忍びがいる。
及川深風:己が血を分けた相手を呪縛し、千年近い月日を経る中で手繰り広げたその家子たち、
及川深風:源より別れ出たる流脈は、川の字を冠する五十と一つ。
及川深風:及川深風。生まれながらにして、呪い血に従するもの。
及川深風:それが為す全ては、生まれながらに"父"の掌中にある。
及川深風:決定的に。あるいは運命的に。
及川深風:この瞬間に、彼女なりに講じた精神の抵抗も。
及川深風:傀儡となるくらいならば、いっそと覚悟を決めた自害の手も。
及川深風:全て、全て、全て──泡沫のように、容易く揉み消されて。
及川深風:……やがて、藻掻き抗うように動き続けていたその躰から力が抜けて。
 :『愚かな娘よ。己の罪を思い知ったならば……最後に、一秒くれてやろう』
 :『父への非礼を詫びる刻だ』
及川深風:「……すみません」
及川深風:「道明寺先輩。花家先輩。私は──」
及川深風:そうして、もう一度。紅い風が吹いて
及川深風:少女の意識は血の中に呑まれた。
及川深風:……しばらくの沈黙があって。
及川深風:「……」静かに目を見開き、立ち上がる。
道明寺七華:「────」腕の中で必死に抵抗していた彼女の変化に気付き。
道明寺七華:「……及川、くん……?」
及川深風:君を視認すると、警戒するように背後へと飛び退く。
及川深風:君達を見るその眼差しは、彼女のものでありながら、決定的に何かが欠落している。
赤月明里:「"深紅"の古老」
及川深風:「……失礼。お見苦しい所を、お見せしました」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:この一週間、彼女たちの身体を隅々まで検査していた。
道明寺七華:だからこそ、誰よりもよく理解してしまう。今の及川深風の様子が、彼女の姉のそれとまるで変らないことを。
道明寺七華:「……及川くん……」呆然としながら、ぽつりと呟く。
赤月明里:「話には聞いていましたが……つくづく見下げ果てる所業ですね。まあ、隠忍らしいと言えば隠忍らしい……」
及川深風:「こちらにしてみれば、それこそ可笑しな話です。……己が手足を使うことに、躊躇が必要だとでも」
赤月明里:わずかに首を振り 「……まあ、いいです。では、"深紅"の。お聞きなさい」
赤月明里:「私は『ミクラタナ』で花家九門を吸収し、シノビガミになります」
及川深風:「……ほう」
赤月明里:「シノビガミとなるのは、鞍馬としては避けるべきこととされていますが……」
赤月明里:「私は宿星の娘。たとえ自らを失っても、鞍馬の流儀に忠実なるシノビガミとなる……可能性は、少しはあると思います」
赤月明里:「かくなれば、あなたたち隠忍を地の果てまで焼き尽くすやもしれませんし……そうはならずとも」
赤月明里:「あなたは花家九門すら手に入れることができない」
及川深風:顔色一つ変えないまま、あるいはそんな機能など初めからないかのように。静かに話を聞いている。
赤月明里:「……隠忍と同調するなど、有り得べからぬことですが」
赤月明里:「もしあなたが、私がこの『ミクラタナ』を持ち帰ることを妨げんとする者の排除に協力するのであれば……」
赤月明里:「その一点だけは、思いとどまって差し上げます」
赤月明里:冷たい面持ちだった。及川深風、だったものを通じて、その奥の唾棄すべき者を見下ろしている。
及川深風:「……先程は、鞍馬にミクラタナを持ち帰ると言っていたように思いますが」
及川深風:「あるいはあれは、深風へ向けた偽りの方便か」
及川深風:「それとも、此度が"そう"なのでしょうか」
赤月明里:「私が何かを偽るなんてことは、ありません。それは弱い人の知恵ですから」
及川深風:「どうでしょうね。貴方という人の事は知りませんが、貴方達の事ならば知っています」
及川深風:「我々を狩るために、一切の手段を選ばぬ族であること」
及川深風:「偽らざる過去の歴史が語っております」
赤月明里:それには返さず、薄く笑って 「……返答は聞きません」
赤月明里:「行いをもって回答と受け取ります」
道明寺七華:平然と続けられる会話の中、よろよろとふらつきながら立ちあがり、及川深風を──あるいは、その残骸を見つめる。
赤月明里:七華ちゃんをちらりと見て 「……もし、その気がないのなら」
赤月明里:「一日くらいは待ってあげるから、今すぐここを離れて欲しいな。同じ学校の先輩・後輩のよしみです」
赤月明里:「そうしてくれないなら、私は……」
赤月明里:「鞍馬のシノビとして、断頭の刃を振り下ろす」
赤月明里:「……それじゃあね」
赤月明里:明里は髪を押さえながら足で大斧を押し出し、重力に従って落下するそれに座ったまま、夜の地上へと消えていく。
道明寺七華:「ふざ、けるな……」
道明寺七華:「……返せ」
道明寺七華:「返せよ……」
道明寺七華:「……その子を!及川くんを返せッ!!」
道明寺七華:感情を抑えることも忘れ、天才でも、忍者ですらもない、只の幼い少女のように叫ぶ。
及川深風:「……さて」
及川深風:「そちらは、随分と 深風 わたし に入れ込んでいたようですが」
及川深風:「なるほど、随分と出来の良い仕掛けでした」じ、と品定めするように道明寺さんを見る。
及川深風:「天才を自称するだけある……不出来な 深風 わたし と違って、才があるのでしょう」くすりと、顔の肉を動かしただけの笑みを作る。
道明寺七華:「ッ……」
道明寺七華:その笑みに、自分の知る及川深風とは決定的に違うものを感じ取って。吐き気を覚える。
及川深風:「貴方が望むなら、 深風 わたし と同じにして差し上げますが」
及川深風:「そうすれば……ずっと、一緒にいられますよ。"先輩"」
道明寺七華:「…………」
道明寺七華:「ふざ……けるな……」
道明寺七華:これまでの人生で味わったことのない程の感情の波濤に、ぼろり、と涙が零れ落ちる。
道明寺七華:「"深紅"」
道明寺七華:「争いを志向するなんて、僕にとっては何よりの屈辱だ」
道明寺七華:「だが」
道明寺七華:「お前だけは、必ず、殺してやる」
道明寺七華:「この僕が……道明寺七華が、その息の根を止めてやる」
道明寺七華:睨みつけながらも、涙が止まらない。無力な少女の負け惜しみに他ならない言葉と分かっていても、口から漏れるのを止められない。
道明寺七華:吐き出さなければ、気が狂ってしまいそうだった。
及川深風:「……ふふ」
及川深風:「その言葉を聞くのは、貴方で百六十人目になります」
及川深風:「ですが、 深紅 わたし は今も生きている。貴方の大切な人の中で」
及川深風:「……どうか、その意味をお忘れなきよう」
及川深風:それだけを告げて、次の瞬間には窓の外へと飛び出している。……紅い霧となって、影が風の中に四散する。
道明寺七華:……そうしてひとり、夜闇の中にぽつんと残される。
道明寺七華:「ッ……!」
道明寺七華:床を殴り付ける。何度も、何度も。皮膚が破れ、血が噴き出しても止めない。何の意味も無い行為。ただ自らの感情を吐き出すだけの、非生産的な行い。
道明寺七華:流れた涙が床に落ちて、赤い血と混ざりあう。
道明寺七華:幾つかの場面が、脳裏に浮かんでは消えていく。
道明寺七華:初めて忍器に触れた時。生まれて初めて自ら造った試作品。自らの技術で救ってきた人々。
道明寺七華:石神学園での短い生活。そして、彼女と交わした言葉の断片。
及川深風:「こんな……私にとって、都合のいい運命が」
及川深風:「存在して、いいものなのでしょうか」
道明寺七華:その笑顔を思い出す。
及川深風:「ならば、私も……」
及川深風:「貴方を、信じることにします」
道明寺七華:「君を繋ぐその枷を、僕が必ず解体してやる」
道明寺七華:「何しろ僕は、天才だからね」
道明寺七華:最後に彼女に掛けた、自らの言葉を思い出す。
道明寺七華:「僕が……」
道明寺七華:「きっと僕が、何とかして見せるから──」
道明寺七華:あの時、本当は既に分かっていた。
道明寺七華:自分にはもう、どうすることも出来ないと。あまりにも無力で無意味なその言葉は、きっと自分に対する慰めでしかなかった。
道明寺七華:「……何が、忍者だ……」
道明寺七華:「何が、天才だよ……」
道明寺七華:「結局、僕は……本当に大事な時には、何も……」
道明寺七華:嗚咽と共に脱力し、崩れ落ちる。
道明寺七華:頬を伝うそれが、ひどく熱く感じた。

GM:シーンを終了します
赤月明里:あっ
赤月明里:判定してないです
GM:そうだった
GM:なんの判定をするかな
赤月明里:回復判定しま~す 異形化で
赤月明里:2D6>=5 (判定:異形化)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[1,3] → 4 → 失敗

GM:イイデショウ
GM:ダメでしたね
赤月明里:残念過ぎ 以上です
クライマックス
GM:では21時になったので
GM:そろそろ始めていくぞ!
GM:みんな準備はいいかい
花家九門:おーいえー!
道明寺七華:オデ……コロス……
及川深風:やってやるぜ
赤月明里:勝ちます
GM:ではクライマックスの描写を始めていくよ~

---

GM:深夜、夏休み前最後の登校日を控えた君達は、一足早く校門の前を訪れていた。
及川深風:高く登った月光の下。同じ貌をした、人形めいて美しい二人の黒髪の少女が、校門の前に佇んでいる。
赤月明里:月と街灯の光を反射し、その巨大な斧頭は冷たい光を発している。
赤月明里:赤月明里が肩に担いだものだ。まったく重さを感じさせぬ、しとやかで静かな歩みで、二人の少女の元へ歩いて行く。
赤月明里:「確かに、学校というのは……」
赤月明里:「色々な意味で干渉の難い所ですね。比良坂然り、御斎然り……」
赤月明里:「そういったものの領域ではありますから」
赤月明里:「こんばんは。気持ちの良い夜ですね」
赤月明里:穏やかな笑み。
及川深風:「器の少年は、未だ見えず……ですか」挨拶に応じることもなく、呟いて。
及川深風:「言葉による返答は不要、と言いましたね。鞍馬の方」
赤月明里:「ええ。あまり信用なりませんから」
赤月明里:「口先で美辞を連ねようと、恨みを募らせようと、あまり意味はない……向く刃の方角こそが答えです」
及川深風:「ならば、そんな勿体つけた挨拶や文句で飾らずとも。本音を吐いてしまえば良いでしょう」
及川深風:「『我等のような者と、言葉を交わしているだけでも腸が煮える。疾く討ってやりたい』、と」
及川深風:「こちらも同じですとも」どこか冷ややかに、薄く笑う。殺気を隠さぬまま。
赤月明里:「そうであっても、時には協調して差し上げるのが私のやり方です」
赤月明里:「情動のまま振る舞うなら、それは獣に同じ。獣は刃を持てません」
及川深風:「返答を行いましょう」
及川深風:「今、ここで」
及川深風:ぶわ、と紅く甘い風が立ち込める。薄っすらとした霧のようなものが、刃に似た形を得る。
及川深風:「それとも、主賓が来るまで語り合って夜を明かしますか?」
及川深月:「……」その傍ら、顔色ひとつ変えないままに構えを取る。
赤月明里:「あら……残念。少女を手繰るのは老いさばらえた野良犬でしたか」
赤月明里:「お気の毒に」
赤月明里:斧頭が旋回し、夜闇の中に白い軌跡が走る。遅れ、辺りを震わすような突風。
赤月明里:構えたのだ。今初めて。
道明寺七華:「待ちたまえよ、君たち」
道明寺七華:月の下、場違いに朗らかな声が響く。
道明寺七華:同時に、赤月と“深紅”を眩い光が照らし出した。
赤月明里:「あら。七華ちゃん」
及川深風:「誰かと思えば、泣きじゃくっていた小娘ですか」
道明寺七華:上方、強い熱を感じる。
道明寺七華:それは遥かな高空、衛星軌道上からの光。
道明寺七華:熱線が照射され、二人を諸共に焼き尽くさんとする。
道明寺七華:間髪入れず、四方八方から銃撃。夜闇に紛れた無数のドローン群が、豪雨の如き一斉掃射を放つ。
及川深風:陽炎めいて、その姿が熱線と爆風の中に溶ける。
赤月明里:流れるように斧をかざし、熱線を阻む。そのまま滑る動きで熱線の範囲外に免れ、斧を振るいその衝撃波だけで弾丸を払い落とし、ドローンを吹き飛ばす。
赤月明里:「……そう。あなたの答えはそれなのね」
及川深風:「……ほう」一瞬の後、道明寺七華の後ろに立っている。
及川深風:「何処からと思えば、空の向こうとは。面白い術ですね」
道明寺七華:「うわっと!」制服の上から装着した外骨格が駆動し、跳躍。“深紅”から距離を取る。
道明寺七華:「……やはり、通常兵器ではこの程度か」然程期待していなかったように肩を竦める。
及川深月:追いすがるドローンを切り払いながら、"姉"の傍らに立つ。
道明寺七華:「赤月明里。あなたを止めに来た」
道明寺七華:「……及川くん」
道明寺七華:少女の姿に目をやる。
道明寺七華:「もう少しだけ待っていてくれたまえ」
花家九門:「……こうならないように話を纏めたかったが」
花家九門:「俺はいつも出遅れるな」
花家九門:歩きなれた通学路を
花家九門:ぼんやり光る街灯の元、いつものように歩いてくる。
及川深風:道明寺の言葉に応じようとして、そちらを見る。「……来ましたか。器の」
赤月明里:「九門くん……」 少しだけ惜しむように、視線を落とす
花家九門:「及川、じゃないな」
花家九門:「知らん人、あんたに及川をやるわけにはいかない」
花家九門:「俺は及川に生きていてほしい」
花家九門:「そして赤月先輩の願いも叶えたい」
及川深風:「……お二人とも随分、勝手な夢を見ているようですが」道明寺と花家を見やる。
及川深風:「及川深風とは、初めから"こういうもの"です」
花家九門:「知らん」
花家九門:「俺たちにとってはそうじゃない」
花家九門:「あいつは優しくて、臆病で」
花家九門:「他人に自分の幸せを預けてしまうような弱い人間で」
花家九門:「大事な恩人だ」
花家九門:「勝手を通させてもらうぞ、知らん人」
道明寺七華:“深紅”を見つめ、何も言わない。反論する意味も無いと言わんばかりに。
及川深風:「器の割には、随分と……自我が出来上がっている。何を説いても無駄らしいですね」
及川深風:「結構。私どもも、私どもの勝手を致しましょう」「花家九門。貴方を奪い去る」
花家九門:「赤月先輩、繰り返して言うがもう少し時間をくれ」
花家九門:「これがみんなにとって一番いい方法ではないはずだ」
花家九門:「聞き入れてもらえないのなら、力づくでもこの喧嘩は止めさせてもらう」
赤月明里:「……ふふ。九門くんの時間や、九門くんの力で、それができると思ってるんだ」
花家九門:「出来るさ」
花家九門:「一度は先輩が惚れた男だ」
花家九門:「出来るはずだ」
花家九門:「まあ……おそらく、多分な」
赤月明里:「……」 目を細める。彼に『惚れた』ことすら、薬によるものであることなど、もちろん誰にも言っていない 「……可愛い」
赤月明里:「じゃあ、見せてもらおうかな。そんな言葉じゃない……」
赤月明里:「行いを。……その先の未来を」

GM:では、クライマックス戦闘を始めます
GM:詳しい処理は基本ルールブックP63、及びP70を参照してね
花家九門:は~い
及川深風:ワオワオ
花家九門:あ、戦闘前の処理として
花家九門:裏でしか明言してなかったんですけどさっきのシーンで及川さんに兵糧丸を渡しています
GM:花家くんは持ってる忍具を全部渡しちゃったのだなあ
及川深風:な、なるほど 承知しました
GM:GMも理解しているから大丈夫だぜ
GM:戦闘終了の条件は勝者を除く全員の脱落、もしくは戦場に残っているものが
GM:全員この人が勝者でいいよ!って同意した時になるよ。
花家九門:は~い
及川深風:おっけい
赤月明里:よかろう
道明寺七華:はーい
GM:戦場はデフォルトの平地。まずは1R目、プロットから始めてもらいましょう
GM:◆1ラウンド目
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
赤月明里:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:OKです
花家九門:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:では皆、プロットは決定したかな~?
赤月明里:OK!
花家九門:おっけい
道明寺七華:OKです
及川深風:いけるぜ
GM:ではここからの変更はなしで
GM:プロットを公開するのだ!
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
赤月明里:ダイスを公開しました。出目は「5」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「5」です。
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
及川深風:本体が4、従者が1です
GM:ではそれぞれを移動させて
GM:1……花家、従者 4……及川 5……道明寺、赤月
花家九門:あ、そうだ
GM:まずは5の赤月さん道明寺さんの二人から行ってもらおうではないか
花家九門:GMに確認なんですけど
GM:ナンデショウ
花家九門:このクライマックスはラウンド制限とか
花家九門:極地ルールとかはない感じですか
GM:特に無いです
GM:長くなりすぎたらその時どうするか考えます
及川深風:なるほどね
花家九門:了解!
赤月明里:長引かせないようにするからね
道明寺七華:こわ
GM:ドウデショウ
花家九門:こわ~
GM:ではまずは道明寺さん赤月さんのいるプロット5の処理から
GM:同時行動になりますが、便宜上1d100を振って高かった方から行動宣言してもらいましょう
道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 62

赤月明里:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 6

GM:今後も同様に宣言してもらうので、プロットが被ったら自主的に1d100を振ってもらえると助かる
赤月明里:そうしまーす
道明寺七華:私から!
GM:では道明寺さんからこうどうするのだ!
道明寺七華:【吹火】で攻撃します 対象は赤月先輩
道明寺七華:指定特技は火術
赤月明里:来るがいい……
道明寺七華:お願いします Tekey様
道明寺七華:SG@12#5>=5
ShinobiGami : (SG@12#5>=5) → 5[2,3] → 5 → ファンブル

道明寺七華:死
赤月明里:わあ……
道明寺七華:マジできつい!!
GM:では同時行動が終わったら逆凪ですね
赤月明里:振り直しがないなら……行くぜ!
道明寺七華:ないです
GM:プロット5が終わるまでは回避とか忍法使用とか出来るからね
赤月明里:まずは魔血の効果で取得している獣化を使用します。
赤月明里:追加生命力が2から1へ。戦闘中、攻撃に接近戦ダメージ1が追加
GM:ファンブル値は5だけど大丈夫かな
赤月明里:やってやるさ
赤月明里:2D6>=5 (判定:異形化)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 12[6,6] → 12 → スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)

赤月明里:わあ
及川深風:つよ
GM:じゃあ好きな生命力1点回復してね
道明寺七華:Tekeyのサーバー壊してくる
赤月明里:忍術を回復します。まあさっき回復判定失敗したから……
花家九門:は???
GM:他の行動はあるかな?
赤月明里:そして残りコストは2。接近戦攻撃を仕掛けましょう
赤月明里:対象は深風ちゃん。死んでね
及川深風:ぎゃー!
赤月明里:2D6>=5 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

及川深風:2D6>=7 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (2D6>=7) → 9[4,5] → 9 → 成功

及川深風:セーフセーフ
花家九門:流石だ
赤月明里:さすがにそう簡単には行かないか……以上です。
及川深風:では4プロットに行って私かな
GM:プロット5はこれで終了!道明寺さんは逆凪してね
道明寺七華:イィ~ン
GM:そのとおり及川さんの手番
及川深風:【大権現】します。戦術を失って判定。
及川深風:【逆鱗】が発動。以後の判定ボーナス+1
GM:命を削るやつばっかりや
GM:判定をどうぞ
及川深風:2D6+1>=5 (判定:異形化)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 6[1,5]+1 → 7 → 成功

及川深風:成功。命中回避のダイスが3つになります
GM:ダイスを3つ振れるようになるぞい
赤月明里:コワ~
及川深風:【接近戦攻撃】で……ううーん
及川深風:いや……赤月さんを攻撃します 高打点が純粋に怖い
赤月明里:ふふ
及川深風:3d6 目標5(傀儡の術)
ShinobiGami : (3D6) → 12[2,5,5] → 12

及川深風:逆鱗込で達成値11
GM:その中からダイスを二つ選ぶのだ
及川深風:5,5で10です
赤月明里:2D6>=6 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 5[2,3] → 5 → 失敗

GM:強いな~
赤月明里:くっ……
GM:赤月さんはファンブルですね
及川深風:やった~ 接近戦1点だよ
GM:逆凪してください
赤月明里:追加生命力が0になります アドバンテージが~
及川深風:あ、手番以上です!
GM:ではプロット1!
及川深月:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 85

花家九門:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 66

花家九門:ぐえー
及川深月:ではこちらから
GM:別にぐえーでもないよ!宣言順が変わるだけなのだ
及川深月:【狂骨】で射程延長。【接近戦攻撃】で赤月先輩を攻撃よ
及川深月:2d6>=5 拷問術
ShinobiGami : (2D6>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗

GM:めっちゃイジメるじゃん
GM:では失敗
及川深風:姉さん……
GM:次は花家君どうぞ!
花家九門:うーむ
花家九門:なんもしないのもアレだし従者ちゃん削っておくか
花家九門:接近戦攻撃で
GM:判定をどうぞ
花家九門:2D6>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[3,3] → 6 → 成功

花家九門:どりゃっ
GM:指定特技千里眼なんだ
花家九門:そうなのです
GM:ではお姉ちゃんの生命が1点削れるぜ
GM:ではこれで1ラウンド目の処理は終わり
GM:演出したい人は軽く演出を入れるのだ
及川深月:待たれよ!回避します
及川深月:2D6>=10 (判定:用兵術)
ShinobiGami : (2D6>=10) → 9[4,5] → 9 → 失敗

及川深月:がんばった
及川深月:1d6 接近戦ダメージなので
ShinobiGami : (1D6) → 2

及川深月:体術はないので……戦術を消しておきます
GM:ちょっとまってね
GM:実は従者は特技が消えたりしないのだ
GM:生命力の数値だけ減らすのだ
及川深風:ですね……従者は特技管理ないんだった 失礼
及川深月:生命力3>2です
GM:では2R目に移りましょう。
赤月明里:エネミーとはね
GM:◆2R目
GM:まずは皆さんプロットをどうぞ
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
赤月明里:ダイス目を変更しました。(秘匿)
赤月明里:OK
花家九門:ダイス目を変更しました。(秘匿)
花家九門:ok
道明寺七華:OK
及川深風:OKです
GM:ではこれ以降の変更はなしで
GM:皆一斉に公開
GM:!
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
赤月明里:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
GM:1赤月、従者、3及川、4花家、道明寺!
道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 60

花家九門:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 14

花家九門:ぎゃー
GM:プロット4の道明寺さんから行動宣言をするのだ
道明寺七華:僕は味方だよ
道明寺七華:じゃあ行きます
道明寺七華:【裏コード】対象及川くん
及川深風:にゃーっ
赤月明里:かわいい
道明寺七華:2D6>=5 (判定:暗号術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功

花家九門:今必殺の
及川深風:回避……できない!裏コードだから!
花家九門:強すぎる~~
及川深風:こんな理不尽があっていいのかよ(器術喪失)
GM:器述を喪失してね~
及川深風:しました

道明寺七華:……静かに、深く息を吐く。
道明寺七華:彼女の枷を解いてみせると言った、その約束を守りたかった。
道明寺七華:及川深風は、自分を信じると言ってくれた。
道明寺七華:その身に刃を受け入れ、全てを曝け出して自分に託してくれた。
道明寺七華:それに報いることもできないのなら、きっと自分はもう、道明寺七華ではいられない。
道明寺七華:そして、何よりも。
道明寺七華:使命も理屈も関係なく、ただ彼女を助けたかった。
道明寺七華:「……"深紅"」
道明寺七華:燃えるような強い眼差しが、少女の姿を見つめる。
道明寺七華:「きっとお前は知らないのだろう。いや、どうでもいいのだろうな」
道明寺七華:「その子がどんな風に笑うのかも」
道明寺七華:「朝は少しだけ幼く見えることも。映画の趣味も。卵の茹で加減の好みも」
道明寺七華:「どんな服が好きなのかも。風呂上がりの習慣も。寝る前の姿も」
道明寺七華:「……その子がこれまで、どれだけ我慢してきたのかも」
道明寺七華:「今、どれだけ苦しんでいるのかも!」
道明寺七華:──訓練された忍者同士が抱く感情は、分かち難い結びつきであり、魂の共鳴を呼び起こす。
道明寺七華:その繋がりは、絆は、今もまだ途切れていない。身を焦がすような悲痛な苦しみが、ずっと胸の内で叫び続けている。
道明寺七華:及川深風はまだ、『そこ』にいる。
道明寺七華:「僕は全て、知っているぞ」
及川深風:「……」興味なさげに、ただ冷めた視線を返す。理解しがたいものを見ているように。
道明寺七華:"深紅"の周囲、無数の絡繰から業火が放たれる。視界を埋め尽くすが如きその攻撃は、しかし熟練の忍びにとっては対処しかねる程のものではない。
道明寺七華:だがそれでいい。"深紅"はあくまで、自らの傀儡とする者を通してこちらに接触している。当人がどれほどの手練れであれど、そこに限界がある。
道明寺七華:外骨格が唸り、強化された脚が地を蹴る。
道明寺七華:視界を塞ぐ赤の──真紅の炎に紛れ、人体の死角から瞬時に肉薄する。
道明寺七華:一閃。
道明寺七華:本来は戦闘用でない小さな刃が。医療用のメスが、"深紅"の肩口を浅く切り裂いた。
道明寺七華:「……僕がどれだけ彼女と一緒にいたと思う?」
道明寺七華:「一週間だ」
道明寺七華:服の下から僅かに血が滲みだす。忍者にとっては手傷の内にも入らない、小さな傷口。
道明寺七華:だが、"深紅"の操る身体の動きが、麻痺し、凍り付いたように硬直する。
及川深風:「……!」
道明寺七華:「それだけあれば、お前の千年に追いつくなど造作もない」
道明寺七華:「何しろ僕は、天才だからな」
道明寺七華:そう言って、不敵に笑む。
及川深風:……然り。"深紅"は、決して表舞台に姿を見せる事がない。
及川深風:深風自身もまた、声を聞いたことはあっても姿を見たことは一度としてない。
及川深風:目にした者の記憶を消し、己が居所を秘す事に徹し
及川深風:ただ血を分けた子供らを手繰り動かす事でのみ、世と関わる忍び。
及川深風:千年にも渡って生き延びてきたそれこそが、彼が絶対とする生存術。……それに拘泥する故に、遅れを取った。
及川深風:「……何をした」
道明寺七華:……半分はハッタリだ。"血社"の術式は深遠にして複雑怪奇であり、この短期間で全てを解明できたわけではない。
道明寺七華:だが構築の弱所を見抜き、一時的に操作を停止させる程度なら可能だ。
道明寺七華:そして、その時間さえあれば十分に過ぎる。
道明寺七華:「覚えておけ、"深紅"」
道明寺七華:硬直した少女の耳元に顔を寄せ、その向こうにいる古老の忍びに向け、静かな怒りに満ちた声を発する。
道明寺七華:「お前の秘伝は受け継がせなどしない。忍器にもしてやるものか」
道明寺七華:「誰も知らぬ土の中で、朽ち果てさせてやる」
及川深風:たとえ動脈の一つが絶たれたとて、忍びの生命力であれば問題にならない。そのはずだ。……だが、今しがた受けた傷は
及川深風:対処が遅れれば致命となる類のものであると、直感が感じ取る。
道明寺七華:胸元から、一つの忍器を取り出す。
道明寺七華:──それは、符だ。
道明寺七華:複雑な呪文と紋様の描かれた、魔王流の結界符。
道明寺七華:赤月明里が用意し、破れて散ったはずのもの。
道明寺七華:その、精妙な複製品。
赤月明里:「……!」
赤月明里:(まさか、あの一瞬で……!?)
道明寺七華:「あなたは人を侮りすぎる。赤月明里」
道明寺七華:「指矩班の前で忍器を晒すなど──」
道明寺七華:「盗んでくれと言っているようなものだ」
及川深風:「──貴方、それは」
及川深風:直感が理解へと転ずる。あれは、まずい。
花家九門:「ふふ」
花家九門:「すごい奴だろう、道明寺七華は」
花家九門:「アンタたちも見といた方がいいぞ、YouTube」
及川深風:大地そのものがどくり、と脈を打つように跳ねて変色する。血を分かち通わせれば、即ちは己が手足となる。たとえ砂石であろうとも。
及川深風:今しがたの失血を攻撃へと転用する。大地より伸び出た無数の砂の腕が、彼女の背後より掠め取らんと動いている──だが、間に合わない。
道明寺七華:硬直した少女の身体を抱き締め、託すように結界符を押し当てる。
道明寺七華:「……いるんだろう、及川くん」
道明寺七華:静かに呼び掛ける。
道明寺七華:技術者として、科学者として、道明寺七華として全力は尽くした。そうした時に人間が出来ることは、どんな天才だろうと一つしかない。
道明寺七華:「戻っておいで」
道明寺七華:固く目を瞑り、抱いた手に力を込めて、ただ、祈る。
及川深風:振り払おうとする──している。だが、自由が効かない。……こんなささやかな抱擁を、振り払うこともできないほどに。
及川深風:「こんな、事がっ──」
及川深風:ならば、と"深血"は手段を変える。及川深風ではなく、他のものを用いて眼の前の女の命を断つべく。
及川深風:血色の風が吹いて。砂の腕が、道明寺の身体を握りつぶすように掴む。
道明寺七華:「ッ……ぐ……!」
道明寺七華:苦痛に表情を歪め、外骨格のフレームが悲鳴を上げる。
及川深風:動きを止めたそこを狙うように、大気中に、幾つもの血の槍が生成されて。
及川深風:「────ッ!」瞬間。君の眼の前の少女の瞳に、彩が戻る。
及川深風:「させ、るか……っ!」
及川深風:血霧へと変えた右腕を、風のように振り抜く。道明寺の命を穿とうとした全てを、払い落とす。
道明寺七華:「……」瞠目する。
道明寺七華:「……あ……」
及川深風:そのまま、彼女の身体を抱き上げるようにして父の血界から離れる。
 :『っ、深風……!お前は、私の……ッ』
及川深風:空に響く声を、かき消すように更に一閃。
及川深風:"及川深風"という媒体を失った父の術は、声は。そうして、拠り所を失ったように立ち消える。
赤月明里:「……信じられない。本当に再現を……!」
道明寺七華:「……。……及川くん……?」
道明寺七華:腕の中、呆然としたように見上げる。
及川深風:「……ああ、先輩」
及川深風:君の眼を見つめ、優しく抱え下ろす。
及川深風:「ええ、いましたよ」
及川深風:「ずっとここに、いました」
及川深風:「貴方の声も、涙も、啖呵も」
及川深風:「命懸けで、私を助け出そうとしてくれたことも」
及川深風:「全部、ここで見ていました」
道明寺七華:「……は……ははっ……!」
道明寺七華:嬉しそうに笑って、潤んだその瞳から雫が零れ落ちる。
及川深風:眦を、一筋の滴が伝う。真紅ではなく、透明の。
及川深風:微笑を浮かべると、それから。もう一度、君の身体を抱きしめて。
及川深風:「貴方を信じてよかった」
及川深風:耳元で、そう囁き伝える。
道明寺七華:「……この程度、当然だ……!」
道明寺七華:「言っただろう、僕は、僕は……」
道明寺七華:途中で言葉にならなくなり、縋るように抱き着く。
道明寺七華:「……心配したんだぞ、ばかもの…………!」
及川深風:「ええ……ええ。そうでしょうとも」優しく、君の身体を離しながら
及川深風:「ですが……お説教は、後にしていただけますと。その……」
及川深風:ちらりと周囲を見渡す。「空気を読んで待っていただくにも、限度があるかと思いますので」
道明寺七華:「……あ……」周囲に目をやり
道明寺七華:「そ、そうだったな……うむ、分かっているとも」頬を赤らめ、咳ばらいをして構え直す。
花家九門:「?」
花家九門:「二人が元気で何よりだ」
赤月明里:(……やはり)
赤月明里:「やはり、危険過ぎますね。その解析と、実現の能力」
赤月明里:「斜歯忍軍、指矩班。道明寺七華……」
赤月明里:まるで裁判官が咎人の名を唱えるように、少女の名を口にする。

GM:では……道明寺さんは裏コード後の行動をお願いするよ!
道明寺七華:うーむ……
道明寺七華:特に無いかな 待機で
花家九門:けろっとしている
GM:では花家くんの行動どうぞ!
花家九門:はーい
花家九門:こちらも特にありません、パスです
及川深風:じゃあ私ですか
GM:そういうこと!
及川深風:では……【必中】で赤月先輩に攻撃します
赤月明里:来るか、大権現必中……
及川深風:3d6 目標5、修正+1(砲術)
ShinobiGami : (3D6) → 13[3,4,6] → 13

及川深風:4,6で10。補正で11に
花家九門:つえ~
GM:11以上じゃないと回避できないようだね
赤月明里:2D6>=6 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 3[1,2] → 3 → 失敗

赤月明里:あぶねー
赤月明里:いや、命中はしたが……
及川深風:ささやかな射撃戦1点です
赤月明里:ヒーン 忍術で受けます
GM:一応、回避判定は放棄も出来るはずだぜ
道明寺七華:できるの!?
赤月明里:あっ、なるほどね 覚えて置きます
GM:目がないと思ったらファンブル怖い~ってライフで受けるのもあり
花家九門:へ~
及川深風:3回回避振らせてくるようなのがいたら放棄もありってことね
GM:そういうこと!
GM:では及川さんの行動が終わり
赤月明里:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 49

GM:プロット1!赤月さんと従者ちゃんだね
及川深月:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 48

GM:赤月さんからどうぞ
花家九門:接戦
赤月明里:動きます。接近戦攻撃を従者に。命中判定前に陽炎使用。
赤月明里:2D6>=5 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功

赤月明里:接近戦攻撃!
赤月明里:2D6+1>=5 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 6[3,3]+1 → 7 → 成功

及川深風:うわ~
赤月明里:回避判定に-2の修正です
及川深月:2D6-2>=8 (判定:拷問術)
ShinobiGami : (2D6-2>=8) → 8[3,5]-2 → 6 → 失敗

及川深月:ぎゃー!
赤月明里:2点の接近戦ダメージ
及川深月:残り生命力0に。
GM:陽炎強い
赤月明里:さらばだ……
及川深月:同値なので動くか……
GM:では従者、及川深月はこのプロットが終わったら脱落だね
赤月明里:それもそう
GM:最後の行動をするといい
及川深月:拷問術で赤月先輩に攻撃します
及川深月:拷問術じゃない 接近戦攻撃
及川深月:2D6>=5 (判定:拷問術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功

赤月明里:2D6>=7 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6>=7) → 10[4,6] → 10 → 成功

赤月明里:避けた!
及川深月:にゃーん
GM:無情……
及川深月:機能停止
GM:では2R目は終了
GM:演出の方に移りましょう
道明寺七華:あっ待って
GM:むむっ
道明寺七華:終了時に【誘導】使います
花家九門:きたわに
GM:どうやらやることがあるようだな~
及川深風:あとなんか……従者を死亡させるかどうかを赤月さんが選べるらしいです
道明寺七華:そうとはね
赤月明里:脱落に留めます。殺しはしない
道明寺七華:やさしいな~
及川深月:明里さん~♡
道明寺七華:誘導します
GM:では誘導の判定をするのだ!
道明寺七華:2D6>=5 (判定:結界術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

GM:戦場を変えるのよ
道明寺七華:選ぶ戦場は……雑踏!
道明寺七華:ファンブル値を1上げます
GM:超迷惑!了解しました。
花家九門:来やがったな~
GM:これから全員のファンブル値は1上昇しちゃうぞ
赤月明里:こわE
及川深風:ひえ~
GM:では改めて演出ある人!
赤月明里:ぶっ飛ばすね その後誘導してもらえれば

赤月明里:及川深風の最大のイニシアチブは、一心同体が如く動く傀儡である。それがどれほど『本物』に劣るとはいえ……
赤月明里:『本物』の肉体に『本物』の思考が及ぶのであれば、並のシノビよりよほど脅威に働く。
赤月明里:なれば排除は当然だ。高速戦闘の最中、不意に明里の速度が落ち……
赤月明里:(捉えた)
及川深月:……身に迫る脅威に反応はしている。だが、あくまでも本質は深風の操作にある。
及川深月:僅かな反射が命運を分かつ、忍び同士の立ち合いにおいて。問題に見えないような伝達のラグが、覆し難い差を生み出す。
赤月明里:振り抜く斧の柄が、"深紅"の干渉遮断の最中、防備の遅れた及川深月の身を、軽々と吹き飛ばす。
及川深風:「っ、お姉様──」
及川深風:強かに弾き飛ばされ、再起不能となった手応えが伝わって。思わずそう呼んでいる。
赤月明里:「一人……とは行きませんが。腕くらいは持っていけたでしょうか」
赤月明里:斧にて斬撃しなかったのは、もちろん偶然だ。魔王流への手土産、という打算ですらない。
赤月明里:ただそれが効率的だったから。彼女を戦場より弾き……残る面子へ向かうために。
道明寺七華:「……!一瞬で……」
花家九門:「桁違いだな」
及川深風:(あれが魔王流の……そして、ミクラタナの力)
及川深風:ただ近付いてくるそれに、気圧されるような感覚を覚えながら構え直す。

GM:では脱落者が出たところで、3R目に移りましょう
GM:◆3ラウンド目
GM:プロットを行うのだ
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
花家九門:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:OK
赤月明里:ダイス目を変更しました。(秘匿)
赤月明里:ふー OK
道明寺七華:OK
花家九門:おっけ~
GM:ではこれ以降の変更はなし!
GM:開示するがいい!
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
赤月明里:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
及川深風:まあみんなそのへんだよな~
GM:全員集合だ
花家九門:神槍怖いからね
GM:ではプロット4の花道くんから
GM:行動をどうぞ
花家九門:スラムダンク!
及川深風:急にスラムダンクになった
花家九門:俺は今なんだよ
GM:たびたび間違える
花家九門:赤月先輩に接近戦攻撃で
赤月明里:あらあら
GM:愛した女じゃないのかよ
花家九門:2D6>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功

GM:ファンブル値は1上昇して5だよ~気をつけてね
GM:成功したようだな
花家九門:通ったぜ
赤月明里:2D6>=6 (判定:瞳術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

GM:回避はするかな?
赤月明里:ギャーッ
花家九門:しゃい!
GM:逆凪です
赤月明里:ない、ない……打てる手はない!
赤月明里:あまりに痛すぎる
花家九門:接近戦ダメージ1点を受けよ!
道明寺七華:雑踏関係なく凪いでる
赤月明里:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 3

赤月明里:忍術……は既に食らっている 戦術を潰します
GM:すでに潰れているものは任意
GM:ではプロット3!
GM:赤月先輩は逆凪したので
GM:他二人の行動だけだね
赤月明里:ひぃん
GM:ダイスしな!
赤月明里:こんな穏やかで美人で巨乳の先輩をいじめるの……?
花家九門:いじめます
及川深風:急にかよわいぶってる
及川深風:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 62

花家九門:その方が興奮する
道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 55

GM:理由が最悪すぎる
赤月明里:ヘンタイ~
GM:及川さんから行動お願いします
及川深風:待ってね ううん……
及川深風:失礼 赤月先輩に接近戦攻撃します
赤月明里:やさしくしてね
及川深風:3d6 目標5、補正+1(傀儡の術)
ShinobiGami : (3D6) → 12[1,5,6] → 12

及川深風:5,6で達成値12
赤月明里:凪いでいる! 接近戦ダメージ1点!
GM:逆凪中なので回避不能だね
赤月明里:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 4

GM:どんどん死んでいくな~
赤月明里:謀術が~
GM:残りは妖術と体術だけになっちゃったね
GM:道明寺さんの行動!
道明寺七華:【吹火】で赤月先輩に攻撃します
GM:集中攻撃だ
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗

道明寺七華:な~~~????
GM:ファンブルです
花家九門:お前…
赤月明里:あらあら
花家九門:肝心な時にお前…
道明寺七華:恐れているのか この女を……
GM:では3R目終了!
花家九門:しっかりしなんし!!
GM:4R目に移るぞ~い
花家九門:おす!
GM:演出は大丈夫かな?
花家九門:あ、じゃあもらおうかな
花家九門:ちょびっとだけ
GM:どうぞどうぞ

花家九門:「ぼんやりしている場合じゃなかった」
花家九門:「俺もやらなければ」
花家九門:学ランとワイシャツを脱ぎ捨てる
花家九門:どくん、どくんと
花家九門:心臓部から右肩にかけて、赤いケーブルが融合している。
花家九門:「ぐッ……うおおおおおおおおおッ!!」
花家九門:肉に指を食い込ませ、引きぬく。
花家九門:夥しい出血とともに、全身が淡い光を帯びていく。
花家九門:「恐らくこれは、リミッターとかいうやつだ」
花家九門:「今は必要ない」
赤月明里:「九門くん……!」
花家九門:「俺に染み付いた『紋』の力、その残滓を」
花家九門:「赤月先輩にすべてぶつける」
花家九門:「……先輩は、人の心を躊躇いなく書き換える」
花家九門:「外の世界を、なんでも思うままに出来るだけの力がある」
花家九門:「けれども、だから、余計に孤独だ」
花家九門:「俺はあなたの思うようになるわけにはいかない」
花家九門:「それが今、俺に出来ることで」
花家九門:「あなたに贈りたいものだ」
花家九門:淡い光が手元に集まっていき、球状にまとまっていく
花家九門:「受け取ってくれ」
赤月明里:(……私を負かすことで、私を引きずり落とそうとしている、か……)
花家九門:無造作に投げつけられるそれは
花家九門:強烈な熱を纏って炸裂する!
赤月明里:元より斧という武器は、性質上防御に向いていない。柄で受けることも考慮したが (攻撃の正体が分からない今……!)
赤月明里:逡巡の末、それを受ける。ず、と長身が目に見えてよろめく。
赤月明里:「ふ、ふふ……ふふふ」
赤月明里:「……いいよ。そのまま見せてみて……九門くん」
花家九門:「ああ」
花家九門:「一方的で、勝手だが」
花家九門:「あなたに伝わってほしい、と願っている」
赤月明里:攻撃の衝撃で、眼鏡が落ちた。垂れた黒い前髪の垣間から、妖しい瞳が薄光る。
赤月明里:「押し付けてみせてよ。……できるものなら」
花家九門:「出来るさ」
花家九門:「俺は先輩を愛している」
花家九門:「不可能はない」
GM:……幾度となくシノビ達が、その思いがぶつかり合う。だがそれを押し通せるのは、最後に立っていた一人だけだ。

GM:4R目を開始するよ
GM:このRから飢渇の効果が発動するはずなので
GM:花家くんは忘れないように
GM:ではプロットから始めてもらおう!
花家九門:いえーい
GM:◆4ラウンド
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
赤月明里:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
花家九門:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:OK
花家九門:オーライ
赤月明里:いけるぜ
GM:これ以降の変更はなし!
及川深風:OK
GM:いざ尋常に公開
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
赤月明里:ダイスを公開しました。出目は「2」です。
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「2」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
GM:道明寺さんの行動からだぜ!
道明寺七華:【吹火】で赤月先輩に攻撃します
GM:3度めの正直
道明寺七華:今度こそ頼むぞ
GM:ファンブル値5,判定どうぞ
道明寺七華:SG@12#5>=5
ShinobiGami : (SG@12#5>=5) → 5[1,4] → 5 → ファンブル

赤月明里:やってみせろ
赤月明里:ワア……
道明寺七華:お前!!
GM:雑踏が邪魔に……
花家九門:道明寺はん
道明寺七華:何なんだよ~~!!
GM:一生フィールドの描写ができねえぞ!
花家九門:しっかりしなんし!!
GM:この雑踏はどうなってるんだ
及川深風:道明寺先輩……
GM:では逆凪してもろて
GM:及川さんの行動どうぞ
及川深風:赤月先輩に【必中】します
GM:あくまで狙いは一人というわけか。判定をするのだ
及川深風:3d6 目標5、補正1、砲術
ShinobiGami : (3D6) → 6[1,2,3] → 6

及川深風:あぶな 2,3+1で6
GM:ギリギリ成功!
赤月明里:いけそう
赤月明里:2D6>=6 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 2[1,1] → 2 → ファンブル

GM:逆凪です
赤月明里:オイオイオイ
及川深風:お清めする?
及川深風:射撃戦1点です
道明寺七華:年貢の納め時だ!
GM:虫の息だ
赤月明里:クェーッ 体術で受けます
GM:ではプロット値2!
赤月明里:そして、もう我慢できない……奥義開陳!
GM:あ、ちょっとまってね
及川深風:おっ そういう奥義とは
GM:秘話します
赤月明里:アッハイ
赤月明里:やっぱり我慢します 我慢、我慢……
赤月明里:あとさっきの攻撃は……妖術で受けます
道明寺七華:何なんだ一体
GM:いや、単にルールに関する処理を教えただけ
GM:シナリオ側からなにかするわけではないです
GM:ということで改めて道明寺くん!
GM:判定し給え!
赤月明里:じゃなくて九門くんな気がするな!
GM:そうかも
GM:九門くんどうぞ!
花家九門:あいさ!
花家九門:赤月先輩に接近戦攻撃!
花家九門:2D6>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[1,5] → 6 → 成功

赤月明里:私に接近したいんだ……♡
花家九門:通った!
赤月明里:ケッ
赤月明里:逆凪なので食らいます 全部位破壊!
花家九門:接近戦ダメージ1と射撃戦ダメージ1です
GM:生命力が0になるね
赤月明里:生命力が0になった時点で……今度こそ奥義を使います。
花家九門:きたわに
赤月明里:奥義:狂異凄命 効果は不死身/目覚め/回数限定
道明寺七華:ふっ不死身!
赤月明里:1d6-1
ShinobiGami : (1D6-1) → 6[6]-1 → 5

赤月明里:ヒャッハー! 5点回復だぜ!
花家九門:マジで言ってんのか
道明寺七華:オイオイオイオイオイ
GM:生命力を5点回復してね
及川深風:す、すご
赤月明里:器術以外を回復します。
及川深風:ここまで1,1出しまくってたのはこのためとはね
道明寺七華:器術治せ!!
赤月明里:そして、目覚めの効果。今後、すべての攻撃に接近戦ダメージ1が追加されます。
花家九門:ひぇえええ
道明寺七華:バケモン!
花家九門:やっぱラスボスじゃんこの人!
GM:神槍で4点接近戦で3点のダメージじゃん
及川深風:しんじゃうが
GM:では演出をしてもらって
GM:5R目に移るぞい

花家九門:「おおおおおッ!!」
花家九門:燐光を纏った両腕でがむしゃらに打ち据える。
花家九門:恐るべきはその破壊力よりも
花家九門:回避を許さず的確にガードをすり抜ける予知能力めいた眼力だ。
赤月明里:「ふ、ふっ、ふっ……!」 息を漏らしながら、その攻撃を受け続ける。時に反撃を差そうと斧を振るうが、芳しい結果は出ない
赤月明里:(読まれている……これが、神器……いえ、九門くんの……!)
花家九門:「一本、取らせてもらうぞ」
花家九門:「先輩!!」
赤月明里:(見えているのね、未来が! 私の動きが……そこに、九門くんの攻撃が通されている……!)
赤月明里:「ッ」
花家九門:「あの道場で」
花家九門:「ずっと見てきたからな」
花家九門:「今も見えている」
花家九門:「でぇ……りゃっ!」
赤月明里:「そんな、ことで……ッ!」
赤月明里:息を呑む。斧を翳す。防御……できない!
花家九門:「そんなことじゃない」
花家九門:「俺と先輩の」
花家九門:「大事な思い出だ!!」
花家九門:ばぎぃん!
花家九門:大ぶりなストレートが突き抜ける!
赤月明里:「がふっ……!」
赤月明里:直撃。身体が跳ね、アスファルトの上に転がる。
花家九門:「はぁ……はぁ……」
花家九門:「どうだ先輩、惚れてきたか」
赤月明里:斧から手こそ離れていないが、尋常であれば決着の一打となる。その手応えを感じただろう。
花家九門:「俺はアンタが思っているより」
花家九門:「結構、やるやつだろう」
赤月明里:「……ふ、ふ……ふふふ」
赤月明里:「そうだね。ゴメンね……九門くん。ちょっと……軽く見ていた」
赤月明里:「認めるよ。……もしかしたら、九門くん……うん、君たち三人なら、私に勝てるかも」
赤月明里:……緩やかに立ち上がる。先に受けた傷を、ものともせず。
赤月明里:あるいは、違和感があるかもしれない。その体躯が……常より長身なその身が、さらにじりじりと、夜の闇の中で大きくなってきている。
花家九門:「自己再生するのか、先輩は」
花家九門:「本当に、俺の想像を超えてくる人だな」
道明寺七華:「……! 花家くん、何かおかしい!下がれ!」
花家九門:「見ればわかる」
花家九門:「だが下がらない」
花家九門:「ドキドキしているんだ」
花家九門:「今なら分かるぞ、これがときめきか」闇の中の巨体を見上げ、子供のように笑う。
道明寺七華:「そうかなあ……!?」
及川深風:血が震える。背筋が怖気立つ。「呑気なことを、言っている場合じゃ……!」
赤月明里:「……再生という表現は、相応しくないかな」
赤月明里:「『目覚め』。日常に適応するべく、私の中の迷宮に封じられた怪物が……」
赤月明里:……月光の下、頭からは捻くれた一角。普段は右目を隠す前髪が書き上げられ、さらなる長躯が二つの瞳で、君たちを見下ろす。
赤月明里:「暴れ出すの。負けそうになると……負けたくない、ってね」
道明寺七華:「……なるほど……」全身に冷たい汗が滲む。自分が本能的な恐怖を感じているのが分かる。
道明寺七華:「魔王流か」
赤月明里:「そんなに怖がらないで。大丈夫。あなたたちの美しい友情があれば」
赤月明里:「私を、絆も知らない怪物を、打倒できるかもしれない」
赤月明里:「その後どうするかは……知らないけどね」
赤月明里:ポケットから"ミクラタナ"を取り出し、妖しく笑う。
赤月明里:「これを私の手から奪ったとして、君たちはどうするのか。決めている? 本当に、決めている通りになる?」
花家九門:「それは俺が預かっておく」
花家九門:「先輩がシノビガミになると、及川が困るからな。いずれ時がくれば返すつもりだが」
赤月明里:「ふうん。二人がそれで、頷けば良いけど……」
赤月明里:「それじゃあ、始めよう。ようこそ、私という迷宮の深層へ」
赤月明里:ギュン、と斧を振るうと、それだけで周囲の地面にヒビが入る
赤月明里:「久しぶりのお客様。もう優しくなんて、してあげないからね?」
花家九門:「激しい先輩も好きだ」
花家九門:「むしろ激しいところが……うおっ」
花家九門:ヒビが足元に伝わる
花家九門:「言ってる場合じゃなかった」
道明寺七華:「……」睨むように赤月を見てから、息を吐く。「……いいや」
道明寺七華:「それはダメだ、花家くん」
花家九門:「?」
花家九門:「ダメなのか」
道明寺七華:「君に“ミクラタナ”を渡すわけにはいかない」
花家九門:「なんでだ、俺の体から出てきたものだし」
花家九門:「先輩が欲しがっている」
及川深風:「……先輩がそれを預かる"だけ"なら、私は構いませんが」
及川深風:「赤月先輩に捧げると言うなら、ちょっと見過ごせません」
花家九門:「……俺は先輩が欲しがるものならなんでも与えたい」
花家九門:「友達の命でなければ」
花家九門:「他の誰の命も、俺の命も例外じゃない」
及川深風:「貴方の気持ちに嘘なんてない事は、分かります。ですが……」
及川深風:「……私がさっきまで父に操られていたのは、半分はその人のせいなんです」
及川深風:「自分が与えられたら使命のためなら、それくらい……なんだってする人なんだ」
花家九門:「……ああ」
花家九門:「きっと、酷いことになると思う」
及川深風:「っ、分かってて……!」
及川深風:「私は……私はっ」
及川深風:「そんな人のところに、私の大切な人を預けられません」
及川深風:唇を噛んで、君をまっすぐに見据える。
及川深風:道明寺の手で正気を取り戻してから、初めて。花家に敵意を向けた。
花家九門:「及川……」
道明寺七華:「……ま、それは同意だね」
道明寺七華:「僕もそこそこ忍者をやってきたが、その人ほど悪辣な人間は、そうそう見たことが無い」
道明寺七華:「正直、怒る理由がありすぎて……却って冷静になってるくらいだよ」
花家九門:「でも俺が愛したのはこの人なんだ」
花家九門:「先輩は忍者の中の忍者だ、道明寺が言う、最悪の人種の中でも最悪だ」
花家九門:「けれど、だから」
花家九門:「俺は孤独な先輩に何かをしてやりたい」
及川深風:「それも、愛するように仕向けられたんです」
花家九門:「……そうかもしれない」
花家九門:「でも決めつけられない」
及川深風:「……」
道明寺七華:「それで世界を壊してもかい?花家くん」
道明寺七華:「分かっているのか?君がやろうとしているのは、そういうことだぞ」
花家九門:「ああ」
道明寺七華:「シノビガミの存在は波乱を生む。表でも裏でも、きっと数えきれない人が死ぬことになる」
道明寺七華:「それを本当に、分かって言っているのか?」
花家九門:「ああ」
花家九門:「広い世界のことを考えるのは、俺には難しすぎる」
花家九門:「だから」
花家九門:「道明寺、及川」
花家九門:「お前たちに考えてほしい」
及川深風:「何を……」
花家九門:「俺の愛を、二人が許さないのなら」
花家九門:「戦ってくれ」
花家九門:「当然負けるつもりはない」
道明寺七華:「……」息を吐き、瞑目する。
道明寺七華:「度し難い愚か者だな、君は」
花家九門:「俺は全力で先輩を幸せにする」
花家九門:「……ダメ、だろうか」
花家九門:困ったように言う
道明寺七華:「いいや」
道明寺七華:「……君の自由にするがいい」
道明寺七華:「だが」
道明寺七華:「僕は天才だ」
道明寺七華:「僕には、この世界に対する責任がある」
道明寺七華:「花家くん。君がそれを害そうというのなら──」
道明寺七華:「僕は、殺してでも止めなければならない」
及川深風:「殺して、って……」息を呑んで、道明寺の方を見る。
及川深風:「……本気、なんですか」
花家九門:「そうか」
花家九門:「俺が消えても、お前がいれば及川のことは心配ないな」
花家九門:「それだけ約束……いや」
花家九門:「約束なんてするまでもない」
花家九門:「道明寺七華は天才だからな」
道明寺七華:「……」花家の言葉に目を伏せる。
花家九門:「幸せにしてやってくれ」
道明寺七華:「……当然だ」
及川深風:「……なんですか、そんな」
及川深風:「自分の決意はとっくに固まっている、みたいな顔して……!」
道明寺七華:「……ならば、君はどうする。及川くん」
道明寺七華:「たとえあの女がシノビガミになるのを阻止したとしても……」
道明寺七華:「彼がこの世にいる限り、また同じことが繰り返されるだけだ」
及川深風:「なんで……なんで、そうなるんですか」
及川深風:「……私は」
及川深風:「花家先輩のおかげで、自分の意思で生きようと思えました」
及川深風:「そして、道明寺先輩の手で救われて、今ここに立っています」
花家九門:「……」
及川深風:「だから……だから、私は」
及川深風:「今の私に……どうして、お父様に従う理由がありますか」
道明寺七華:「……では、何を?」
及川深風:「……。私に、飛び立つ意志をくれた恩人を」
及川深風:「助けてあげたいと、思っています」
及川深風:「私は……花家先輩の純真に付け込んで」
及川深風:「心を弄び、手に入れようとする奴らのことが許せない」
及川深風:「『世界平和』が……道明寺先輩の夢だってことは、知ってます。でも」
及川深風:「その使命を引き受けるために、貴方が自分の心を殺して、大切な友達を手に掛けなきゃいけないって言うなら」
及川深風:「……そんなものは、夢と呼びたくない」
道明寺七華:「……ッ……」
道明寺七華:「及川くん……」
花家九門:「……なるほど」
花家九門:「無理矢理で強引なことを言う」
花家九門:「及川後輩だ」
及川深風:「だから……私は」
及川深風:「貴方達に頂いた、私の人生を」
及川深風:「存分に、行使しようと思います……!」
花家九門:「ああ」
花家九門:「存分に来い!」
花家九門:「俺は愛する人を見つけたぞ」
花家九門:「絶対にやめるつもりはない」
花家九門:「もうすぐ夏休みが迫っているからな」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:ぎり、と歯を軋ませ、表情を歪ませる。
道明寺七華:「……どうして、こんなことになるんだ……」
道明寺七華:「……つくづく、人を踊らせるのが上手いな。反吐が出るよ」
道明寺七華:「赤月明里……!」
赤月明里:(『感情』)
赤月明里:(人の繋がり。強く度し難く、それゆえに美しく、それゆえにままならない。迷宮の怪物には終ぞ得られなかったもの) (……私には不要なもの)
赤月明里:(大いに決裂してください。手段を選ぶつもりはない)
赤月明里:(その間隙より、私が全てを食い破る……!)
GM:では4日目、クライマックス戦闘を再開していきましょう!
GM:5R目、まずはプロットから!
GM:◆5ラウンド目
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:OK
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
花家九門:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:OKです
花家九門:ヨシ
赤月明里:ダイス目を変更しました。(秘匿)
赤月明里:OK
GM:ではこれより先の変更はなし
GM:プロットを公開してもらいましょう
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
赤月明里:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
GM:皆雑踏なのに攻めるねえ!
GM:ではプロット4の二人から行動してもらいましょう
道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 24

赤月明里:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 55

赤月明里:やりますか。接近戦攻撃を七華ちゃんに
道明寺七華:なんでぇぇ
GM:イイデショウ
道明寺七華:待たれよ
赤月明里:ほう……
道明寺七華:【火遁】
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[4,4] → 8 → 成功

道明寺七華:よし
道明寺七華:ファンブル値+1!
赤月明里:お怖いですわ~ ファンブル値6
赤月明里:まあ50%にも満たないしな……
GM:これで雑踏と合わせてファンブル値6デスネ~
赤月明里:で、命中判定の前に陽炎をします。これは命中判定じゃないからファンブル値は5のまま
GM:攻め攻めだ
赤月明里:2D6>=5 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功

GM:心臓が壊れる~
赤月明里:では攻撃 こっちはファンブル6
道明寺七華:この女~~
GM:攻撃判定をするといいのだ
赤月明里:2D6>=5 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

道明寺七華:ウワーッ
花家九門:スゲーっ
GM:ツエエ~
赤月明里:成功 攻撃の回避判定に-2の修正
GM:けど刀術は近い!回避の目は十分だぞ
及川深風:ここで道明寺先輩に落ちられたら困るな……感情修正投げます
道明寺七華:及川くん……♡
赤月明里:あらあら……レズほだされね
道明寺七華:2D6-2+1>=6 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (2D6-2+1>=6) → 3[1,2]-2+1 → 2 → 失敗

道明寺七華:ギャアア
GM:逆凪です
花家九門:道明寺ー--!
GM:このラウンドは行動できるよ~
道明寺七華:何点ですか
赤月明里:接近戦ダメージ3点だぜ!
道明寺七華:仕方ねえ……
GM:ラウンドじゃない、プロットだ
道明寺七華:奥義使います
花家九門:やばすぎ
赤月明里:アーン?
GM:ついに!
及川深風:おお
道明寺七華:奥義【無間飛車・繚乱】 絶対防御/流し/防御低下 指定特技《壊器術》
道明寺七華:3点軽減します
GM:ダメージ0だ
赤月明里:コイツ~
道明寺七華:効かねえ 天才だから
GM:では赤月さんの行動は終わり
道明寺七華:私の手番かな
GM:道明寺さんの手番になるね
赤月明里:ですね これ以上やることはない
道明寺七華:無論【吹火】!赤月先輩に反撃します
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功

道明寺七華:やっとだよ
GM:ファンブル値5をよくぞ超えた
赤月明里:火達磨は後々を考えると受けたくない……! 回避してみせるやれるやれる
赤月明里:2D6>=7 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6>=7) → 6[1,5] → 6 → 失敗

GM:赤月さんは回避をするのだ
道明寺七華:ヨッシャ!!!!
赤月明里:失敗はしたがファンブルではない!(ポジティブ)
GM:あれ?
GM:そうか。火遁のファンブル上昇は攻撃のときだけか
及川深風:命中だけですわね
赤月明里:せやせや
道明寺七華:そうですね
道明寺七華:射撃1と火達磨1です
GM:では火達磨になってダメージを受けな
赤月明里:忍術で受けます 火達磨いや~
道明寺七華:以上です
GM:では道明寺さんの手番は終わり
GM:プロット3!及川さんの手番!
及川深風:うす では
及川深風:必中でちくちくと赤月先輩を攻撃します
GM:ちくわ
及川深風:3d6 目標5、補正1 砲術
ShinobiGami : (3D6) → 15[3,6,6] → 15

及川深風:すぺしゃる!
赤月明里:ゲッ
道明寺七華:やべ~
GM:生命点を1点回復し
花家九門:うそぉ!
GM:ついでにダメージが1d6を振って出た目に増えます
及川深風:どっち回復しようかな
及川深風:とりあえずダメージ
及川深風:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 3

及川深風:射撃3点
赤月明里:シャレにならん スペシャル出せば回避可能でしたっけ
GM:スペシャルだけ回避です
及川深風:そのはず
赤月明里:1/36だろ 出すよ
赤月明里:2D6>=6 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 7[2,5] → 7 → 成功

赤月明里:ダミダッタ
花家九門:せんぱーい!
GM:ダメでした。射撃3点だね
及川深風:うーん 悩むけど戦術回復しとこう
及川深風:逆鱗効果消失。
赤月明里:キッツイですわ~ 謀術戦術妖術で受けます
GM:残りHP1だ
及川深風:手番終わり~
GM:では最後にプロット1
GM:花家くんの手番だね
花家九門:なーんもやることない
花家九門:待機です
GM:では5R目は終了!
GM:演出に移ろうか
赤月明里:剛強く、疾速い。赤月明里の戦闘における異能力はこれのみであり、
赤月明里:これのみで十分なほどに、その能力は逸脱している。
赤月明里:(まずはそこから……!)
道明寺七華:「……来るか……」
赤月明里:亜音速の円軌道で振るわれる斧頭。常人であれば触れるだけで血肉の霧と化す一撃が、余波だけで周囲の街並みを噛み砕きながら、道明寺七華へ迫る。
道明寺七華:両の腕、十指に装着されたデバイスを、高速の指捌きで操作する。その様は、見えざる鍵盤を奏でるように。
道明寺七華:月夜に響く静かな羽音。周囲の空間を埋め尽くしているのは、無数のドローン。
道明寺七華:鮮やかな赤の花を思わせる、独特の形状の絡繰。道明寺家に代々伝わる戦術機械。
道明寺七華:原初は江戸を賑わわせた花火師の業であったというそれは、やがて武器となり、忍器の域に至り、時代と共に改良され続けてきた。
道明寺七華:これはその、最新版。
道明寺七華:「道明寺流・相伝」
道明寺七華:「『鳳戦華(ほうせんか)』」
道明寺七華:「そして──」
道明寺七華:道明寺七華は、自ら忍法を開発することはない。
道明寺七華:それは、自身が造り出すのは全て忍器であり、忍法とは異なり誰でも扱い得るものだという、斜歯らしい信念によるものだが
道明寺七華:そんな彼女が、唯一駆使する忍法がある。
道明寺七華:「──奥義」
道明寺七華:赤月の機先を制するように、赤い花から業火が噴き出す。独自の調合により生み出された超高温の炎が、忍者の身体をも容易に焼き焦がす。
赤月明里:「……これは、!」
道明寺七華:動きを先読みし、動作の始点を潰すかのような配置は著しく行動を鈍らせ、その間道明寺は既にドローン群の後方まで逃れている。
道明寺七華:彼女に攻撃を届かせるには、二手、三手遠い。忍びの戦いにおいてその距離は、あまりにも遠い。
道明寺七華:「『無間飛車・繚乱』」
道明寺七華:『鳳戦華』は、単なる攻撃ドローンとは一線を画する。内蔵されたセンサーは忍者の超高速機動をも捉え、360度から収集したデータをクラウド上に送信、AIが動作の癖や弱所をリアルタイムで解析する。
道明寺七華:個にして軍を成し、戦闘が長引くほどに有利を得る戦型・戦術。それが道明寺家の秘伝だった。
道明寺七華:「同じ流派という檻に囚われて──」
道明寺七華:「あなたはその迷宮に引きずり込む贄を求めた。赤月明里」
道明寺七華:「彼女は違う」
赤月明里:衝撃波が吹き飛ばすというのも、所詮は平面の円軌道によるものである。
赤月明里:そしてドローンと炎を吹き飛ばした所で、それ以上に組み上げられた策と、純然なる光熱は……
赤月明里:「あァァッ……!」 技と血、その両方を超え、赤月明里の命に届く。
及川深風:……ぬるり、と。その指先に、血が絡みつく。
及川深風:真紅の蛇めいて蠢く血液が、道明寺の放つ火炎を呑んで沸騰し
及川深風:傷口を食い破り、赤月明里の体内へと這入り込む。
赤月明里:「くうっ……!?」 体内異物など、常であれば呼吸と代謝でいかようにも排除できるが
及川深風:及川の意思に沿って動き回る灼熱が、内より身を焼き焦がす。如何に極限まで心身を鍛え上げた武人であろうとも、耐えるにはあまりに状況が悪い。
赤月明里:炎に塗れたこの状態が良くない。呼吸、代謝。どちらも著しく乱されている。
赤月明里:(隠忍の、血社の忌まわしい純血か……!)
及川深風:「……些か、酷な責めではありますが」
及川深風:「貴方のしたことを思えば、慈悲を向ける理由はありませんから」
GM:5R目終了
GM:6R目に入ります
GM:プロットを決めな!
GM:◆6R目
花家九門:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
赤月明里:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:OK
道明寺七華:うーん
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:こっちでOK
花家九門:ok
GM:ではここから先の変更はなしにしちゃうぞ~
赤月明里:いいぞ
及川深風:いいぜ
GM:順次プロット公開!
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
赤月明里:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
及川深風:フウン
及川深風:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 63

花家九門:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 79

道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 67

GM:3人はダイスを振るのだ
GM:では花家くんから行動をするのだ
花家九門:うーん悩ましいけど
花家九門:道明寺さんを削っておくか
花家九門:接近戦攻撃で
道明寺七華:この野郎……
道明寺七華:待て
道明寺七華:【火遁】
道明寺七華:死ね!花家くん!
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功

花家九門:この野郎~~
道明寺七華:ファンブル値+1
GM:成功だねえ~
花家九門:2D6>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功

花家九門:ぎゃー!
花家九門:ファンブル!
道明寺七華:グハハハハ
GM:逆凪しな
花家九門:なぎまーす
GM:このプロットまでは判定できるよ
GM:では次!
GM:道明寺さん頑張るのだ
道明寺七華:では花家くんに反撃します
道明寺七華:正当防衛だからセーフ
道明寺七華:【吹火】
GM:イイデショウ
花家九門:かかってきやがれ
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 12[6,6] → 12 → スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)

花家九門:は???
赤月明里:こいつら……
道明寺七華:よっしゃ!
GM:1d6点ダメージに加えて生命力が回復しますね
及川深風:この戦闘スペシャルおおくなーい?
花家九門:いっかいもひいてない…
道明寺七華:生命マックスなんだよな……
道明寺七華:追加ダメージ振ります
GM:無的存在じゃん
道明寺七華:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 1

道明寺七華:チッ
花家九門:ホッ
GM:1点のままです
GM:回避は普通にできるよ~
GM:無駄スペシャルだった
花家九門:かいひしまー
花家九門:2D6>=10 (判定:盗聴術)
ShinobiGami : (2D6>=10) → 11[5,6] → 11 → 成功

花家九門:しゃい!
及川深風:つよ
GM:すげえー
道明寺七華:許せん
GM:エンチャントファイヤは免れたぜ
GM:では次及川さん!
及川深風:はあい
及川深風:うーん でもやっぱそうだな……赤月先輩に【必中】します
赤月明里:恨み骨髄!
GM:絶対殺すレディ
及川深風:生かしてたら不死身再生するし……
及川深風:3d6 目標5、砲術
ShinobiGami : (3D6) → 12[2,4,6] → 12

道明寺七華:感情修正あげる
及川深風:あっわあい
及川深風:11です
赤月明里:グオオ……
GM:強すぎ
赤月明里:1/36を出します
赤月明里:2D6>=6 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6>=6) → 6[1,5] → 6 → 成功

赤月明里:無理に決まってるだろ! 体術が破壊
GM:射撃戦1点だぜ
及川深風:必中の効果で……必中だぜ!
GM:ライフが0に……!
赤月明里:兵糧丸で体術を回復します。負けねえ ウシだから
及川深風:あっ不死身ではなくそっちとはね
花家九門:ミルクのみだ
GM:一応処理的に、兵糧丸はライフ0からだと使えないから
及川深風:いちおう0になってから兵糧丸は使えないけど
及川深風:まあ前に使ってても射撃戦なので結果は同じ
GM:どっか適当なところを回復してから射撃戦ダメージを受ける感じになるね。厳密には
赤月明里:あ、そうなんだ……すみません、そんな感じで
GM:ではギリギリで生き残った赤月さんどうぞ
赤月明里:仕返しをします。深風ちゃんに神槍
及川深風:ぜって~避けてやる
GM:イイデショウ
赤月明里:2D6+1>=5 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 6[1,5]+1 → 7 → 成功

GM:プロット1だと陽炎は使えないねえ
赤月明里:そう なので素
及川深風:3d6 砲術代用・目標6
ShinobiGami : (3D6) → 10[1,3,6] → 10

及川深風:9で成功
GM:大権現強すぎ
赤月明里:頭がおかしいよ~
道明寺七華:マジで強すぎだろ
花家九門:無双
GM:では演出がある人はするのだ!
花家九門:なしかな
及川深風:だいじょうぶ
GM:では7ラウンド目までもつれ込むぞ~
GM:◆7ラウンド目
GM:再びプロットを行うのだ!
赤月明里:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
花家九門:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:OK
花家九門:iize
GM:では揃ったので
GM:公開してくれよな
赤月明里:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「2」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
GM:ではプロット4!
道明寺七華:私かな 花家くんに【吹火】
GM:道明寺さんから行動してもらおう
花家九門:完全にこっちにロックしてきやがった
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

GM:花家くん、回避をしてみるのだ
花家九門:きゃーっ
花家九門:2D6>=10 (判定:盗聴術)
ShinobiGami : (2D6>=10) → 10[4,6] → 10 → 成功

花家九門:まじかよ
道明寺七華:あ~ん??
GM:出目強すぎ
道明寺七華:以上です
及川深風:1d100 ウオオオ
ShinobiGami : (1D100) → 52

赤月明里:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 58

GM:赤月さんからどうぞ!
赤月明里:接近戦攻撃を深風ちゃん!
赤月明里:陽炎から入る
GM:ファンブルは4だぞい
赤月明里:2D6>=5 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 12[6,6] → 12 → スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)

及川深風:殺意~~
赤月明里:ワァ……
GM:うおお
道明寺七華:ゲゲッ
花家九門:まじかよ
及川深風:あかんて
GM:生命力を回復するのだ
赤月明里:死ぬほど助かる 妖術を回復
GM:これはサポートの判定だからダメージが上がったりはしない
赤月明里:残念だぜ そして接近戦攻撃
赤月明里:2D6>=5 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗

赤月明里:あっ
GM:逆凪です
及川深風:あぶね~~
花家九門:せ、せんぱい
道明寺七華:ファ~~~
及川深風:火達磨もあるぜ!
道明寺七華:そうだぜ
GM:っすね
道明寺七華:接近1点
GM:炎強すぎんだろ!
赤月明里:接近戦ダメージコワすぎ
赤月明里:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 2

赤月明里:ギャーッ!
GM:あっ
GM:体術が……
及川深風:体術が飛んじゃった
赤月明里:最悪! 体術が潰れます
道明寺七華:やった~~~~
GM:このプロットまでは判定できます
赤月明里:クソ女~~~
GM:及川さ~ん
道明寺七華:報いを受けよ!!
及川深風:引導を渡して差し上げるか
及川深風:【必中】!赤月先輩を葬る!
GM:サヨナラ……
及川深風:3d6 目標5、砲術
ShinobiGami : (3D6) → 15[4,5,6] → 15

GM:つええ~
及川深風:11
GM:スペシャル以外失敗だ
赤月明里:2D6>=11 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6>=11) → 4[1,3] → 4 → 失敗

赤月明里:ムリデス
花家九門:うーむ
GM:逆凪です
道明寺七華:ちょっと待ってね
GM:攻撃の前に火達磨のダメージで死ぬ
道明寺七華:あっそうか
赤月明里:むごいぜ
道明寺七華:死ぬな……
花家九門:先輩…
GM:生命力が0に
及川深風:ハア ハア 強敵だった……
GM:何もなければ脱落だが……?
赤月明里:まだだ……奥義再演。狂異凄命。
赤月明里:指定特技はよりによって異形化です。
及川深風:破ります。
花家九門:破りません
道明寺七華:しません
及川深風:おまえら~私の出目が腐ったらしらんぞ~
及川深風:2D6>=5 (判定:異形化)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[3,4] → 7 → 成功

GM:では及川さんだけ破ってみな!
及川深風:最強
赤月明里:これが絆の力……ギャーッ!
花家九門:つえ~~
GM:無効化されました
GM:これで赤月さんは戦闘から脱落します
赤月明里:これで本当に何もなし! 脱落します。
花家九門:せんぱいー-!
赤月明里:あ
GM:最後の一撃とかはなしでいいかな?
赤月明里:まあさすがに……死に逃げるのも悪いのでね
赤月明里:潔く脱落しましょう。覚えてろよ!
GM:では赤月先輩はこれにて脱落!
GM:最後は花家くんの手番だね
花家九門:接近戦攻撃を及川さんに
花家九門:いや、うーん
花家九門:やっぱりやめとこう
花家九門:パスで
GM:おやおや
GM:では7ラウンド目も終了
GM:演出等をやって8ラウンド目に移ろう
赤月明里:(今……私を勝利から遠のかせるのは……最も排除すべきなのは……)
赤月明里:(……血……!)
及川深風:追い詰められた相手の思考を読む。同じ結論に達する。視線が交錯する。
赤月明里:業火に包まれて、有角の長身が留まることはない。紅蓮に燃え盛りながらも、なお斧を構える。
赤月明里:焼けたアスファルトが弾け、燃え上がる炎の中で融けていく。黒い煙の最中。
道明寺七華:頷き、指揮者のようにドローン群を操作する。火の粉を撒き散らしながら、紅蓮の業火が異形の女を包み込む。
赤月明里:「ア、ア……アァァァ!!」
道明寺七華:「ッ……まだ止まらないとは……!」
赤月明里:動いた。もはや炎の砲丸のような勢いで、大地を砕き、反動で飛び出す。振り下ろされる斧の軌道は、及川深風を正中にて捉える。
及川深風:……尋常であれば、技も力も伍するべくもない相手。だが、
及川深風:全身の損傷。体力の損耗。そして、今なお身を焦がす灼熱。これだけの要素が揃えば、やりようはある。
赤月明里:……だがその実、思考の片隅で敗北の匂いを嗅ぎ取っていた。最後の攻撃ですら、動いたのではなく、『動かされた』と感じていたから。
赤月明里:苛む炎の痛みと、蝕む血の痛みに。
赤月明里:(……それでも……っ)
及川深風:左手の銃が、足元を狙って血の弾丸を放つ。常であれば問題にもならないその衝撃が、僅かに巨体を揺らす。正中より外れる。
赤月明里:(私は……鞍馬は負けない)
赤月明里:(使命を果た、)
赤月明里:崩れる。攻撃の軌道のブレ。だが止まることも正すこともしない。それが許される状況ではない。
及川深風:同時に、血の刃へと変じさせた右腕を振り上げている。亜音速で突進する、その先へ置くように。
赤月明里:(すまで、)
及川深風:自らの全速の勢いによって、赤月明里の肉体は切り裂かれた。
赤月明里:認める。迎撃を。躱すことはできない。ならば、受けて癒やす。
及川深風:「──いいえ、終わりです」
赤月明里:「はあぁ……ッッ!」
赤月明里:長身が転倒し、すぐさまに立ち上がろうとする。己の生命力であれば、それができるはずだ。
赤月明里:(終わら、な……)
赤月明里:できるはずだった。
及川深風:再三、及川の攻撃を受ける中で流し込まれた血が、赤月の体内で揺れる。
及川深風:血とは、生気の流れを作り、操るものだ。赤月自身の意に反して荒れ狂うそれらが
赤月明里:「……う、あっ」
及川深風:本来あるべき魔獣の再生能力を、生命の脈を、正しく働かないように逃がす。……及川深風が、そうしている。
赤月明里:立ち上がろうとする。崩れる。力が入らない。そんなことはない。自分は鞍馬の傑作の一つ。命の上に忠の星の輝ける、鞍馬のシノビ。魔王流、赤月の嫡女。
花家九門:「先輩」
花家九門:「赤月先輩」
赤月明里:……事実を否定しようとする自負自認に反し、感覚はどうしようもなく、この事実を認めている。
赤月明里:立ち上がれない。
花家九門:「もう無理をしなくていい」
花家九門:「少し休むべきなんだ、先輩は」
道明寺七華:「……」赤い花は周囲を油断なく旋回している。
赤月明里:「……っ……く……」 炎の中、がりがりと音がする。歯噛みする歯の、砕ける音。
赤月明里:「そんな、の……私……」
赤月明里:「嫌……私に、休んでろ、なんて。弱い人を、労るみたいに。それじゃ、私」
花家九門:「いいんだ」
花家九門:「弱いとか強いとか関係ない」
花家九門:「役に立つとか立たないとかではなくて」
花家九門:「先輩は先輩だ」
赤月明里:「……」
花家九門:「俺はどこにも行かない」
花家九門:「あなたが好きだから」
赤月明里:崩折れた身体で、首を持ち上げ、わずかに顔を上げる。再び立ち上がるのではなく……少年の顔を見るための動作。
赤月明里:「……九門くん」
赤月明里:「ずるい……」
赤月明里:それが最後だ。赤月明里は一切の動作を止めた。
花家九門:「……」
花家九門:見つめあい、瞼の降りる瞬間を見届けて
花家九門:「おやすみなさい、赤月先輩」
GM:最強のシノビが脱落し、次は第8ラウンド
GM:◆8ラウンド目
GM:プロットを行うのだ!
花家九門:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:OK
道明寺七華:OK
花家九門:おけ
GM:ではプロットを公開してください
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
GM:ではプロット4花家くんから!
花家九門:はーい
花家九門:接近戦攻撃を道明寺さんに
道明寺七華:来な
花家九門:2D6>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[3,3] → 6 → 成功

花家九門:おっけい
道明寺七華:2D6>=7 (判定:暗号術)
ShinobiGami : (2D6>=7) → 10[4,6] → 10 → 成功

道明寺七華:フ……
花家九門:つえ~な~
GM:効かねえ
GM:次は及川さん道明寺さんのプロット!
道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 71

及川深風:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 51

道明寺七華:私からですね 花家くんに【吹火】です
GM:容赦ねえ
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功

GM:回避するとイイデショウ
花家九門:2D6>=10 (判定:盗聴術)
ShinobiGami : (2D6>=10) → 11[5,6] → 11 → 成功

花家九門:なんで???
及川深風:そんなことあるんだ
道明寺七華:なんで?
花家九門:絶対に着火しない男
GM:回避率がおかしい
GM:しかし次は及川さんの手番だ
及川深風:やるか~
赤月明里:ぐちょぐちょになったからかも
及川深風:奥義発動。
GM:お、奥義とは!
花家九門:ここで!?
及川深風:【仙呪血界包胎・改】範囲攻撃/撃ち/人数限定
花家九門:えええええ
及川深風:対象は花家・道明寺
花家九門:そっちか~~~~~
道明寺七華:及川くん!
赤月明里:ここでか~
及川深風:3点の射撃戦ダメージです
及川深風:指定特技は異形化
花家九門:こっちも奥義切ります
GM:厳密にはランダム2点生命消失と射撃戦ダメージなのだ
及川深風:あっそうだった
道明寺七華:奥義使用 絶対防御 壊器術です
花家九門:【朝貌花印護法壁】絶対防御/くらまし/防御低下です
及川深風:ふたりともかい!!
花家九門:ダメージを3点軽減、こちらに対する奥義破り判定-2
花家九門:道明寺さんに奥義破り判定行います
GM:道明寺さんの奥義は皆見てるから
GM:奥義破りが可能だね
及川深風:私もダメ元でやります
花家九門:及川さんに感情修正
花家九門:+1で
及川深風:わあい
花家九門:2D6>=8 (判定:隠蔽術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 4[1,3] → 4 → 失敗

花家九門:ぎゃー
及川深風:2D6+1>=12 (判定:傀儡の術)
ShinobiGami : (2D6+1>=12) → 7[3,4]+1 → 8 → 失敗

及川深風:むり~
道明寺七華:フ……
GM:花家くんは逆凪ですね
花家九門:きっついな~これ
道明寺七華:射撃付きなら流せる?
及川深風:流せそう
GM:射撃ダメージがあるので流せます
花家九門:つよ
道明寺七華:射撃1点返します
及川深風:私か ぐええー
及川深風:戦術が消えます 逆鱗再起動
花家九門:あ、こっちの指定特技は隠蔽術です
GM:では演出等に移って
及川深風:「……それでも」
及川深風:「私は、貴方を鞍馬なんかに奪わせません」
及川深風:両の手を開き、高くかざす。
及川深風:白い肌が、指が、紅い血霧へと変じて霧散し、夜空を隠すように立ち込める。
及川深風:眼の眩むような甘い芳香と共に、静かに吹き寄せ、君達を包み込んで。
及川深風:視界を閉ざす程に濃く、深く覆う。
及川深風:その全てが、及川深風が身体の一部。
及川深風:「忌まわしい血縁によって受け継いだ、この呪いを」
及川深風:途絶えた視界の向こうから、少女の声がする。
及川深風:「私自身の望みの為に、使います」
及川深風:「今の私なら、それができる」
及川深風:朱染操式。ひとたび血を分かち通わせたものを、己が手足とする呪縛法。
及川深風:……肌、粘膜、眼球、鼓膜。君達が大気と触れ合うその全てから、少女の声が伝達する。
及川深風:神経が手足に命令を下すように、生物自然の信号として「声」が響く。
道明寺七華:「……及川くん……!」
花家九門:「我儘になったな」
及川深風:「我に属せ」、と。
道明寺七華:「やめてくれ、僕たちが戦うことなど……!」
及川深風:「──仙呪血界包胎・改」
花家九門:「他人に願いを預けるだけだったしおらしい及川後輩はどこに行ったんだ」
及川深風:直接的に傷つけるものではなく。ただ、緩やかに肉体の自由を絡め取る忍術。
花家九門:「でもそれでいい」
及川深風:最も、そうして戦闘のための機能を掌握された手足は、それだけで捥がれたに等しい。
花家九門:花家九門:(いや、邪魔をしにくるならなおのことそのまま帰ってもらった方がいい)
花家九門:花家九門:(いい、はず……?)
及川深風:「……いいえ、これは私のエゴです」
花家九門:「俺はあの時も、お前に邪魔しにきてほしかった!」
及川深風:「流派の思惑や、世界に対する責任──その何もかもから」
及川深風:「花家先輩を自由にしたい。貴方を縛ろうとする全てが、許しがたい。そう願ったから」
花家九門:「それでいい、でも通さない」
花家九門:「はぁあああああ……」
及川深風:「……ええ」笑う。
花家九門:「ミスティック・シールド!!」
及川深風:「知ってます。貴方が私の諌めに耳を貸したことなんて、一度だってありませんでした」
花家九門:夕焼け色の光の障壁が、ドームのように花家の周囲を包み
花家九門:血術の介入を妨げる。
花家九門:「鞍馬じゃない、赤月先輩だ」
花家九門:「俺は赤月先輩と添い遂げる!」
及川深風:「本当に……どこまでも、愚かな人」
及川深風:「そういうところが、好きでしたよ」
道明寺七華:紅花が道明寺の周囲を囲み、爆炎の檻を生じさせて血霧を阻む。
道明寺七華:「……及川くん」
道明寺七華:炎の向こうから声が響く。
道明寺七華:「これが君のやりたいことなんだね」
及川深風:「ええ、そう言っています」
及川深風:「……貴方は、どうなんですか」
道明寺七華:炎が燃え盛る音。少しの沈黙。
道明寺七華:「……これが、僕のやるべきことだ」
道明寺七華:「誰かにそうあれと言われたからじゃない」
道明寺七華:「僕がそうありたいからだ」
及川深風:「……だからって」
及川深風:「私の事は救ってくれたのに、花家先輩を救うのは諦めるんですか」
及川深風:「不可能だから、逃げるんですか」
道明寺七華:「彼を救うことは不可能だ」
道明寺七華:「……今の技術ではな」
道明寺七華:「花家くんは封印させてもらう。そして未来に希望を託す」
道明寺七華:「それが僕のギリギリの線引きだ」
及川深風:「……分かりました」
及川深風:「だったら、喧嘩しましょう」
及川深風:「貴方と私で、徹底的に、どちらかが倒れるまで」
及川深風:「友達って、そういうものなんでしょう」
道明寺七華:「……僕を信じると言ってくれたね。及川くん」
道明寺七華:「僕は、君が信じてくれた僕である為に──」
道明寺七華:「君と戦うよ」
道明寺七華:炎の壁が、裂ける。
道明寺七華:道明寺が姿を現すと同時、まるで導火線を辿るように。
道明寺七華:炎が血霧を遡り、及川へと炸裂する。
及川深風:「……っ!」熱を感じ取り、退く。肌が焼け焦げるが、かろうじて炎に身を包まれることだけは避ける。
GM:では9ラウンド目を……始めましょう!
GM:◆9ラウンド目
GM:プロットを行ってください
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
花家九門:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:いいよ
道明寺七華:OK
花家九門:オーライ
GM:では……一斉に公開してもらいましょう
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
GM:花家くん、ぴったり忍法の間合いに入れてるの偉いな~
GM:ではプロット4のお二人!
道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 60

花家九門:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 14

道明寺七華:花家くんに吹火
道明寺七華:とりあえず一回当てるまではやめられん!
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

花家九門:いちいち高いな!
花家九門:回避~
GM:がんばれ~
花家九門:2D6>=10 (判定:盗聴術)
ShinobiGami : (2D6>=10) → 4[1,3] → 4 → 失敗

花家九門:限界か~
道明寺七華:やっと当たったわ……
GM:逆凪ですね
道明寺七華:そして逆凪
GM:このプロットまでは判定可能
道明寺七華:射撃1+火達磨です
花家九門:火属性付与
道明寺七華:以上です
GM:返しの花家ターン!
道明寺七華:射撃1!
花家九門:射撃は自分で選べるやつだよね
及川深風:まだ頑健あるんじゃないっけ
花家九門:体術を御釈迦にします
花家九門:あ、そうだった
及川深風:追加生命力も入れといたほうがいいよ~
花家九門:まだ全然残ってた、余剰ライフで受けます
花家九門:残り1!
GM:ライフが多すぎる男
GM:では、花家くんは同時行動をするといい
花家九門:はーい
花家九門:道明寺さんに接近戦攻撃
道明寺七華:火遁
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功

道明寺七華:ファンブル値+1です
GM:ファンブラー道明寺強いな~
花家九門:2D6>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[1,5] → 6 → 成功

道明寺七華:ファンブルでは
及川深風:ファンブルかな
GM:逆凪です
花家九門:ギリアウト!
道明寺七華:火達磨はまだっぽいが……
GM:ファンブル値上昇がエグすぎる~
花家九門:以上です
GM:まだですね。次から適応
GM:ではプロット4!
及川深風:私は3ですね
GM:そうだった
GM:及川さんの手番だぜ
及川深風:うーん 花家くんに【接近戦攻撃】します
GM:奥義じゃないんだ
花家九門:あらまあ
道明寺七華:奥義ぶち込めば当たるのに……
及川深風:破られて流し食らうし……と思ったけど
及川深風:道明寺先輩破らないのか
道明寺七華:破らず流せば得しかない
及川深風:それはそうか
及川深風:じゃあ……すみません 奥義します
及川深風:【仙呪血界包胎・改】範囲攻撃/撃ち/人数限定
道明寺七華:奥義破りしません
及川深風:お二人に3点ダメージ
花家九門:できませーん
GM:逆凪辛いなあ
道明寺七華:絶対防御/流し/防御低下 壊器術
花家九門:こっちも奥義撃ちます、絶対防御
及川深風:両方に奥義破りします
道明寺七華:花家くんの奥義は破ります
花家九門:隠蔽術で判定に-2
GM:逆凪があるから、どっち先とかあったら言ってね
及川深風:その直前に兵糧丸使用。器術を回復。
道明寺七華:2D6-2>=8 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (2D6-2>=8) → 6[1,5]-2 → 4 → 失敗

及川深風:花家くんの方から
及川深風:2D6+1>=8 (判定:傀儡の術)
ShinobiGami : (2D6+1>=8) → 10[4,6]+1 → 11 → 成功

GM:おいす!では判定どうぞ!
花家九門:ワハハ
道明寺七華:や、破れた
花家九門:マジでいってんのか!
及川深風:次は道明寺先輩の方
及川深風:2D6+1>=5 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 7[1,6]+1 → 8 → 成功

道明寺七華:何~~~っ
GM:どちらも破った!
花家九門:後輩鬼つええ!
及川深風:3点ずつ射撃戦です
GM:これは大きい
花家九門:頑健と体術、謀術を消します
GM:ではこのラウンドは終了
GM:演出等するかい!
花家九門:なしでーす
及川深風:なくていいかな
GM:では10ラウンド目いくぞ!
GM:◆10ラウンド目
GM:プロットオン!
花家九門:道明寺さんの射撃戦ダメージは?
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:あっそういえばそう
GM:何処にするのか悩んでいるのか
道明寺七華:悩んでました
道明寺七華:体術、謀術、妖術
及川深風:あっ失礼 それがあった
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:OK
GM:では改めてプロットをお願いしましょう
及川深風:OKです
花家九門:ダイス目を変更しました。(秘匿)
花家九門:まー、こうか…
花家九門:いいですとも
GM:がんばれ花家くん……!
GM:では公開をお願いします
花家九門:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「2」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
GM:同じ場所だ……
GM:プロット4のお二人からどうぞ!
道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 100

道明寺七華:すご
花家九門:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 87

GM:速さが足りない
及川深風:爆速道明寺
花家九門:つよすぎる
GM:道明寺さんから行動どうぞ~
道明寺七華:及川くんに【吹火】
道明寺七華:あ、その前に
道明寺七華:【裏コード】
及川深風:ぎえ~
GM:攻めるねえ
花家九門:それはそう
及川深風:凪ってくれ~~
道明寺七華:2D6>=5 (判定:暗号術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

及川深風:ありがとう
道明寺七華:凪やん!
花家九門:おっ
花家九門:ナギちゃん!
道明寺七華:トホホ……
GM:雑踏は自分にも影響あるんだなあ
道明寺七華:以上です
花家九門:道明寺さんに接近戦攻撃
道明寺七華:火遁
GM:あ、一応同時攻撃だから攻撃もできるかも
道明寺七華:えっそうなの
及川深風:まだプロット4だからね
GM:普段は攻撃前にサポートファンブルすると無理だけど
GM:同時攻撃のときだけなんか出来るようになる
道明寺七華:え~~~ すご
道明寺七華:じゃあしちゃお
及川深風:そう、同じプロットに他の忍びがいるとできる 意味不明
GM:逆凪の適応がプロット最後になるから
花家九門:意味不明のルール
道明寺七華:相手は及川くんでもいいんですよね?
GM:別にいいはず
道明寺七華:じゃ撃ちます
及川深風:きゃ~
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功

及川深風:かわいい
道明寺七華:なんだそりゃ!
花家九門:Wファンブル!
GM:逆凪ですね
花家九門:年貢の納め時だ
道明寺七華:及川くんを撃つなんてできないよ……
及川深風:先輩……
GM:では改めて花家くんの手番
花家九門:撃っといてカマトトぶってんじゃねえぞ!
花家九門:天中を下します
道明寺七華:接近戦攻撃に火遁振りますね
道明寺七華:2D6>=5 (判定:火術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

道明寺七華:ファンブル+1
花家九門:道明寺さんに接近戦攻撃
花家九門:2D6>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

GM:逆凪ですね
道明寺七華:フハハハハ
花家九門:コラッ
道明寺七華:火達磨で接近1
花家九門:いい加減上振れせえ!
及川深風:そうとはね
GM:しかも火達磨だから接近戦ダメージを食らう
赤月明里:あーもうめちゃくちゃだよ
花家九門:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 4

花家九門:戦術が死んだ!
GM:辛いな~
花家九門:あ、いや
花家九門:しまった
GM:どうしたッピ
花家九門:いや大丈夫
花家九門:失礼しました
GM:よかったぜ
GM:では次!
GM:プロット2,及川さんの手番だね
及川深風:はあい
及川深風:先輩方が凪っていただいたことに感謝しつつ 奥義を撃ちます
及川深風:もちろんふたりとも対象
道明寺七華:やめたまえ
花家九門:ぎゃ~
GM:逆凪二人なので奥義破りはないはず
GM:対応をするのだ!
及川深風:奥義宣言がなければ私の勝ちですよ
花家九門:絶対防御~
道明寺七華:絶対防御/流し/防御低下 壊器術
及川深風:うおお 破ります
道明寺七華:兵糧丸使用しときます 妖術なおします
花家九門:-2の修正をくらえっ
及川深風:花家先輩から
及川深風:2D6-2+1>=8 (判定:傀儡の術)
ShinobiGami : (2D6-2+1>=8) → 7[1,6]-2+1 → 6 → 失敗

花家九門:ホッ
及川深風:神通丸。
GM:本気だ
及川深風:振り直し行きます
花家九門:まじかよ
及川深風:ちなみに感情修正って
道明寺七華:あ~……
及川深風:なければいいですが
道明寺七華:あげちゃお
及川深風:わーい♡
花家九門:ぎゃぼー
及川深風:2D6-2+1+1>=8 (判定:傀儡の術)
ShinobiGami : (2D6-2+1+1>=8) → 9[3,6]-2+1+1 → 9 → 成功

GM:共同作業ってわけかよ
及川深風:ウオオオ破り
花家九門:これは…仕方ねえ!
花家九門:脱落だ!
GM:花家くーん!
及川深風:続いて道明寺先輩の奥義を破ります
GM:後は道明寺さんのやつだね
道明寺七華:破らないで~
花家九門:感情修正入れます
花家九門:+1どうぞ
及川深風:www いただきます
及川深風:2D6+1+1>=5 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (2D6+1+1>=5) → 7[2,5]+1+1 → 9 → 成功

道明寺七華:死にぞこないがァ!
及川深風:よっしゃい
GM:こ、これはまさか……
GM:決まったのか……?
及川深風:道明寺先輩が兵糧丸使ったので1点残りそう
花家九門:兵糧丸あるから
花家九門:そうそう
道明寺七華:忍術・戦術・妖術損傷
GM:花家くんの遺品が!
道明寺七華:器術のこり
及川深風:生命力表を更新してくれるとありがたい
道明寺七華:(こんなのあったんだ……)
GM:じつはね
及川深風:実はそう
GM:では演出の方に移りましょう
花家九門:いや
及川深風:うお~ これで裏コードは使えないぜ
花家九門:まだこっちにやることがある
及川深風:えっ
及川深風:マジで
道明寺七華:ええ……
赤月明里:やるんだな
花家九門:死亡を宣言、遺言します
GM:遺言!
及川深風:いやいやいや
及川深風:マジで?
GM:どの秘密を誰に渡すんだい!
道明寺七華:なんで……?
道明寺七華:及川くんに罪を負わすなや!
花家九門:自分の秘密を及川さんに
及川深風:こっちは貴方を死なせたくなくて戦ってるんだが……?
及川深風:ど どうすりゃいいんだよ
GM:こればかりはGMには止められないからな
及川深風:というか……もう二人が戦う理由もなくなっちまうよ
花家九門:仲良くしてくれ
道明寺七華:花家くん……
赤月明里:それが狙いなんやなぁ
GM:改めて秘密を貼りましょう
GM:◆PC1の秘密

君はこの学園に来る前の記憶を失っている。
君が覚えていることは、誰かに人として生きろと言われたこと、
自分にシノビとしての力があること、
そして、知らぬ間に身につけていたお守り、『桔梗聖紋』を決して手放してはならない、ということだけだ。
君はプライズ『桔梗聖紋』を持っている。
このプライズには君も知らない【秘密】があり、君自身がそれを調べることはできない。

『桔梗聖紋』の【効果】
このプライズを持っている限り、所持者の感情を失わせる全ての効果は無効化される。

『桔梗聖紋』の【秘密】

GM:では、これらを踏まえて
GM:演出をお願いします
花家九門:すいません!掌クルクルで申し訳ない!
花家九門:遺言は撤回!死亡しません!
及川深風:よ、よかった……
GM:イイデショウ
GM:では花家くんは死亡することなく脱落
GM:話がまとまったところで、演出の方に移ってもらいましょう
及川深風:……戦いが長引くにつれ、血が噴き溢れ、より深く場に満ちていく。
及川深風:真紅の血霧が、形ないままに君達を抱擁し
及川深風:その手足が、凍りついたように動きを縛られていく。
花家九門:「がッ……ぐ……」
道明寺七華:「く、ぁ……!」
花家九門:青ざめた表情で膝をつく。
及川深風:……直感できる。このまま侵蝕を受ければ、君達はこの少女に抵抗する術を喪失する。
及川深風:「はあ……っ、これで」
道明寺七華:手足を拘束されたまま外骨格を駆動させようとして、接続部からみしみしと異音が響き、血が噴き出す。
及川深風:「無理に動こうとは、しない方がいいです」
及川深風:「その分だけ、苦痛が生まれる」
及川深風:「私は別に、お二人を痛めつける事を望んでるわけじゃありません」
道明寺七華:「ッ……」
道明寺七華:……動けない。膝を折り蹲る。
及川深風:二の腕から先を血霧へと変えて、君達を縛る。その操作に集中し、薄く汗をかきながら告げる。
及川深風:「ただ、私の我儘を聞いてほしい」
及川深風:「それだけです」
花家九門:「……嫌だ」
及川深風:「っ……どうして、そこまで」
花家九門:迫りくる敗勢を感じながら
花家九門:肩を震わせて、及川を見つめる
花家九門:「嫌なんだ」
花家九門:「俺はここから動きたくない」
花家九門:傍らで気を失う赤月に触れる。
及川深風:「なんで……その人に拘らなくたって、いいじゃないですか」
花家九門:「俺には記憶がない」
花家九門:「俺のことを知っている人間は誰もいない」
花家九門:「ただ、人間になって生きろと」
花家九門:「それだけを命じられて、置き去りにされた」
花家九門:「だから俺は考えた、人間とはなんなのか」
花家九門:「及川後輩、人間というのは、人の間にあるものだ」
花家九門:「誰かが傍にいて、帰りを待っていてくれるものだ」
花家九門:「俺はそう結論付けた……そうなりたかった……」
花家九門:「だから強い繋がりが、愛情が欲しくて」
花家九門:「それは人間社会の原則、等価交換の上で成り立つものだと思っていた」
及川深風:「……」
花家九門:「でも、違った」
花家九門:「俺は赤月先輩に抱きしめられたとき、この人の孤独さと、冷たさを感じた」
花家九門:「この冷たい心に、何かをしてやりたいと、自然にそう思えたんだ」
花家九門:「その時に俺は気づけたんだ」
花家九門:「これが愛だ」
花家九門:「愛は交換じゃない。何も考えず、ただ与えるところからしか生まれない」
花家九門:「それが仕組まれた感情だったとしても」
花家九門:「俺は……やっと気づけたんだ……」
花家九門:「ただ奪われるだけでもいい、何とも思われていなくていい」
及川深風:「……だからって、そんなの」
花家九門:「俺はこの人を、愛している」
花家九門:倒れた赤月の頬を撫でる
及川深風:「先輩の気持ちが本物なのは、分かります。分かります、けど……」
花家九門:慈しむように、触れる。
及川深風:「……だからこそ、ダメです。そんな貴方が食い物にされるなんて」
及川深風:「私は、絶対に、嫌だ」
花家九門:「……そうか」
花家九門:仕方なさそうに笑って
花家九門:「すまん、及川」
花家九門:光を纏った手刀を
花家九門:己の心臓に突き立てようとする。
及川深風:「──!」
道明寺七華:「花家くん……!」
及川深風:自らの呪縛を、それが生み出す痛みを、命を捨てるという覚悟によって乗り越えた。
花家九門:「がはッ……ぐッ」
花家九門:夥しい血を吐く。
花家九門:「どこにもいかないと……言ったからな……」
及川深風:常軌を逸したその行動に、にわかに及川深風の思考が止まって。
花家九門:「俺は、この命で」
花家九門:「先輩への愛を証明する」
花家九門:「誰のものにもならない……赤月先輩を、一人にはしない」
及川深風:「っ……なんで、そんな……!」
花家九門:「さあな……」
花家九門:「多分……バカなんだろう……」
及川深風:「っ──!」
及川深風:花家を縛る術を強める。道明寺の方へと回していた血をかき集めて、その動きを抑え込もうとする。
及川深風:刃を突き立てるその腕が、にわかに鈍る。……だが、完全には止められない。
及川深風:だから、走り出した。両腕はまだ霧へと解けたまま、自らが編み上げた血の殺界へと飛び込んで
花家九門:「!」
花家九門:眼を見開き、言葉を失う。
及川深風:ただ全速で、ぶつかる。伸し掛かるようにして、動きを止める。
花家九門:「げほっ、ごほっ……!」押し倒されてせき込む。
花家九門:「お、及川後輩、お前……」
花家九門:「そんなキャラだったか……?」
及川深風:「ええ、馬鹿です……!先輩は、本当に、愚かです……!」
及川深風:「こっちの台詞です!!」
及川深風:「毎日、何人も何人も、違う人を愛そうとしていたくせに!」
花家九門:「ええっ」
及川深風:「私や道明寺先輩のことだって、本気で好きだったくせに!」
及川深風:「初めて知った愛が、そんなに特別ですか!?貴方の命を差し出してまで、貫かなきゃいけないことなんですか!?」
花家九門:「……」
及川深風:叫び声と共に、術が解けていく。霧化していた両の腕が、形を取り戻していく。
花家九門:「だって、それは」
花家九門:「……格好悪いだろう、そんなの」
及川深風:「……っ!」
花家九門:目をそらし、ぼそりをつぶやく。
及川深風:「……だったら」
及川深風:「初めて愛した人が、他の人と添い遂げると決めきっていて」
及川深風:「一度はきっぱりと諦めて……だけど、その相手がひどい人だって分かって」
及川深風:「やっぱりそんなのに奪われたくはないって、子供みたいに我儘を言って」
及川深風:「こうやって、無様に追い縋ってる私は」
及川深風:「格好良いとでも、言うんですか」
花家九門:「か」
及川深風:互いに息の触れるような距離。金色の瞳が、今にも泣きそうに、君を見据えている。
花家九門:「格好悪さでマウントを取られた」
花家九門:「……」
花家九門:しばしその瞳を見つめ
花家九門:「そうだな」
花家九門:「何にも格好よくはない」
花家九門:「俺たちは」
花家九門:「今更格好つけて、話を纏めようとしても無駄か」
及川深風:「……ええ」
花家九門:「……複雑なものを、簡単にしないで複雑なままに」
花家九門:「俺はすぐに忘れる」
及川深風:「どれだけ無様で、みっともなくて……そんな自分のことが、好きになれなかったとしても」
及川深風:「生きてさえいれば、良いことがあります」
及川深風:「そんな自分を、好きだと言ってくれる人にだって、出逢える」
花家九門:「それが人生、か」
花家九門:「難しいな」
花家九門:「愛については俺の中に答えが出た」
及川深風:「ええ、難しい。私だって、ついこの間知ったんです」
花家九門:「でもまだまだ覚えることが多い」
花家九門:「……少し休んで」
花家九門:「またやり直す……」
花家九門:「間違っていたら、及川」
及川深風:「……うん」慈しむように、君を見下ろして。
花家九門:「走ってきてくれ」
花家九門:「俺はお前に邪魔されたい」
花家九門:「……」
及川深風:「変な要求」
花家九門:ぐう、と寝息を立てて
及川深風:「言われなくたって、そうしますけど」
花家九門:赤月の体に折り重なるように気を失う。
及川深風:くすりと笑って、それを見届ける。
道明寺七華:────ゴ キン
及川深風:「おやすみなさい、先輩」
道明寺七華:重たい金属音が響く。
道明寺七華:それは、動作しなくなった腕部の外骨格を投げ捨てた音。
及川深風:いつもの挨拶をするように、そう告げやると。スカートに付いた砂埃を払い、立ち上がる。
道明寺七華:血霧の支配から逃れ、道明寺七華がそこに立っている。
道明寺七華:髪は解け、眼鏡は砕け、節々を血に染めて。
及川深風:「……大丈夫ですか、それ。捨てちゃって」
道明寺七華:幽鬼の如く、ざり、と一歩を踏み出す。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「どきたまえ」
及川深風:いつもの彼女とは、どこか違う気迫を前に、内心で動揺を抱きつつも。
及川深風:ゆっくりとかぶりを振る。
及川深風:「できません」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「そうか」
道明寺七華:一度瞑目し、俯いて。
及川深風:彼女の肉体は、とうに限界近いはずだ。縛りを掛けていた間に、そう読み取っていた。
道明寺七華:再び顔をあげた時には、その表情は笑みの消えた、忍びのものになっていた。
及川深風:……だが、同時に。彼女がそんな己の常識では計り知れない相手であることを、知っている。
道明寺七華:花の如きドローンが、周囲を舞い飛ぶ。
道明寺七華:「では、やろうか」
及川深風:冷や汗が伝う手で、銃を構え直す。
及川深風:「……ええ」
GM:残るシノビは二人。11ラウンド目を開始します
GM:◆11ラウンド目
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:公開をお願いします
及川深風:OK
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
GM:及川さんから行動どうぞ
及川深風:奥義使います
及川深風:指定は異形化
道明寺七華:奥義破りします
GM:では判定をどうぞ
道明寺七華:いや うーん
道明寺七華:無理だな 無しで
道明寺七華:奥義使用 絶対防御
及川深風:破ります!
道明寺七華:壊器術です
道明寺七華:あ~待って
及川深風:えっなに
及川深風:感情修正くれるの
道明寺七華:いや うーん……
道明寺七華:OK 何も無いです
及川深風:うす
及川深風:では破りいきます
及川深風:2D6+1>=5 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 7[1,6]+1 → 8 → 成功

GM:奥義破り成功です
道明寺七華:器術損傷 戦闘不能です
及川深風:勝った……
GM:道明寺さんが脱落、これで勝者は及川さんです
GM:演出をどうぞ。戦果も選んでいいよ
道明寺七華:「……人とは、生まれながらに平等ではない」
道明寺七華:「国籍。頭脳。体格……あらゆる環境と能力には歴然たる差が存在し」
道明寺七華:「殆どの人間は、描いた夢を叶えることは出来ない」
道明寺七華:「ならば……それを可能とする人間がいるとすれば」
道明寺七華:「与えられたものを無為にすることは、罪悪に他ならない」
道明寺七華:1%の閃きと、99%の努力。
道明寺七華:天才とは何たるかについて、古人はそう口にしたという。
道明寺七華:もしも同じことを問われれば、道明寺七華はこう答えるだろう。
道明寺七華:天才とは、世界に対して責任を負う者だ。
道明寺七華:「……【水霊】の応用で、浄水器を造ったことがある」
道明寺七華:「汚染された泥水を飲料水に変えるそれは、今も砂漠地帯で数百万人の命を救っている」
道明寺七華:「設計した新型重機は、破産寸前のメーカーを立て直し、大量の雇用を生んだ」
道明寺七華:「ダイヤモンド鉱山の換気システム。安価で大量生産可能な新薬。熱帯雨林の再生事業……」
道明寺七華:「もし、僕が怠惰に生を浪費していれば……どれもこの世に生まれなかったものだ」
及川深風:「……」
道明寺七華:「僕の停滞は、人類にとっての損失であり……」
道明寺七華:「それは、世界に対する許されざる罪だ」
及川深風:「花家先輩を生かしておくことが、停滞だって言うんですか」
及川深風:「友達だって、思ってるんでしょう。今も」
道明寺七華:「そうだ──どちらもな」
道明寺七華:頭から目に流れる血を拭う。『鳳戦華』がモーターの唸りを上げる。
道明寺七華:「その男を……自由にさせるわけには、いかない」
道明寺七華:「僕は、己の責務を全うする」
道明寺七華:「この世界を……守ってみせる」
及川深風:「……っ」
道明寺七華:爆炎が、及川へと襲い来る。
道明寺七華:全方位から放たれる火柱と共に、生身の脚で地を蹴りだす。
道明寺七華:「あぁああああっ……!」
道明寺七華:忍器ですらない、小さな鉄片を振り上げ、及川へと斬り掛かる。
及川深風:展開した血の霧が、爆炎とぶつかり合う。けたたましい音と共に真紅の蒸気が立ち込める。
及川深風:閉ざされた視界の向こう。場に立ち込める血の知覚によって、少女の姿を既に見通している。
及川深風:斬り込んだその斬撃を、自らの右腕で受け止める。
及川深風:「っ……ぐ」
及川深風:苦悶を噛み殺す。傷口から、鮮血が噴き上がる。……雨のように、道明寺の身体へと浴びせられる。
道明寺七華:「ッ!」
道明寺七華:「うあぁあっ……!」
及川深風:それが、決着となる。甘い痺れと共に、肉体から戦闘力を奪い去る血の戒め。
及川深風:これを破る術を、もはや道明寺七華は持たない。
道明寺七華:もう片方、何も持たぬ空手を放とうとして。がくん、と動きが止まる。
及川深風:「……先輩」
及川深風:動きを止めた君の前で、静かに口を開く。
道明寺七華:「……ぐ……」痺れる身体を必死に動かそうと、陸の魚のように喘ぎ、地面を掻く。
及川深風:「……私は、生まれた時から代替品でした」
及川深風:「父の子供たちの中には優秀な忍びがいくらでもいて。私は、数ある中の一つに過ぎなくて」
及川深風:「姉のように取り立てて優秀な所もないのだから、せめて」
及川深風:「忠実である事で、自分の価値を示す他にないのだと」
及川深風:「それが責任なのだと、信じていました」
道明寺七華:「……」視線だけを動かし、君の顔を見上げる。
及川深風:「私にとって……世界とは」
及川深風:「賞罰も、価値も、全てを父が取り決めるもの」
及川深風:「そういうものだと思ったまま、生きてきました。ずっと」
及川深風:「……でも、今は」
及川深風:「世界は、自分が思いこんでいる形よりも、本当はもっとずっといいものなんじゃないかって」
及川深風:「そう思えるようになったんです」
及川深風:白い指が、君の頬をいたわるように触れる。
及川深風:「……だって、残酷じゃありませんか」
及川深風:「たった一人の子供に、色んな罪や責任を押し付けて回っている世界だなんて」
道明寺七華:「……」
及川深風:「もしも……先輩が、自分の友達を手に掛けられなかったからって」
及川深風:「それが、罪だと言って糾弾する人達がいるのなら」
及川深風:「私は、それを許したくはありません」
及川深風:「……それと」
及川深風:「これは、尊敬する私の友人に教わった事なんですが」
及川深風:「我慢することは、美徳ではないらしいですよ」
道明寺七華:震える腕を持ち上げようとして、ぱたりと力無く落ちる。
道明寺七華:じわりと涙が滲んで、頬を伝い落ちる。
道明寺七華:「……駄目だな」
道明寺七華:「指一本動かせない……」
道明寺七華:「……僕の、負けか」
道明寺七華:どこか晴れやかな、安堵したような顔で息を吐く。
道明寺七華:「……及川くん」
及川深風:「ええ……なんでしょう」
道明寺七華:「……君が帰ってきてくれて、よかった」
道明寺七華:己が助け、己を倒した少女に向け、笑い掛ける。
道明寺七華:「……ありがとう」
及川深風:「……あ」
及川深風:その微笑みに、こちらもどこか安堵したような笑みを浮かべる。
及川深風:「私のこと、嫌いになりましたか?」なんて。喉まで出かかっていた不安は、その言葉と共に晴れて。
及川深風:「……ありがとう、だなんて」
及川深風:「それは……こっちの言葉、ですよ」
及川深風:崩れ落ちそうな少女を、優しく抱きしめて。
道明寺七華:「……君のおかげで、僕はまだ、僕のままでいられそうだ」
及川深風:「……ふふ」
及川深風:「それも、私が言いたかったことです」
道明寺七華:「やれることは全てやった。僕としては悔いも、恥ずべきこともない」
道明寺七華:「その結果として、花家くんも元気でやっていくというならば……」
道明寺七華:「……僕にとっては、これ以上無いことだ」
及川深風:「ん……それを聞けて、安心しました」
道明寺七華:恋人と折り重なるように眠る少年を見て、小さく笑みを零す。
道明寺七華:「はぁ……いたたた……でもホント疲れたよ……やはり運動なんてするものじゃないね」
及川深風:「あ……やっぱり、本気で苦手なんですね」
及川深風:「忍び的なブラフなのかな、とも思っていたんですが」
道明寺七華:「そりゃそうだよ……明日は筋肉痛だな……そうだ、筋肉痛を失くす薬を……」
道明寺七華:及川に体重を預け、ぼんやりと脱力する。
道明寺七華:「……ああ、ダメだ」
道明寺七華:「……寝る。悪いが運んでくれるかい」
及川深風:傷つけないように、それを支えて。
及川深風:「ええ、そうですね」
及川深風:「先輩は、些か頑張りすぎたようでしたから」
及川深風:「どうか、ゆっくりお休みください」
及川深風:腕の中の少女に、そう微笑みかけた。
道明寺七華:「……ん……」
道明寺七華:そうして腕の中、幼い少女のように眠りに落ちる。
GM:勝者となった及川さんは
GM:戦果を選んでください
及川深風:はい
及川深風:では……赤月さんのミクラタナをいただきます
及川深風:これが残ってるといろいろ危険がありそうだし……
及川深風:なので、そのまま壊します
GM:ではミクラタナを貴女はPC1を殺害しシノビガミになることも出来ますが……
及川深風:しません~~
及川深風:お父様はシノビガミにならずに地道にコツコツ殺します
GM:了解です。
GM:任意のPCと好きな感情を相互に結んでください
及川深風:じゃあ……花家先輩と結びます
及川深風:これまでこっちから感情持ってなかったの、びっくりする
花家九門:ありがとう…
GM:了解です。花家さんと及川さんは愛情を相互に結んでください
GM:これでクライマックスフェイズを終了します
GM:お疲れ様……でした!
花家九門:うおおお
花家九門:お疲れ様でしたー!1
赤月明里:お疲れ様でした!
道明寺七華:お疲れさまでした~
及川深風:お疲れ様でした!
及川深風:すみません~やっぱりミクラタナで感情結ぶのはなしにします 普通に壊すだけ!
及川深風:これで使命功績点を独り占めじゃ
花家九門:おのれ~~!
エンディング:道明寺七華、及川深風
GM:では及川さん一人勝ちということで
GM:クライマックスは終わり、エンディングフェイズに入っていくよ
GM:まず最初は道明寺さん、及川さんのシーン
GM:描写の方は任せていいかな?
道明寺七華:はーい
道明寺七華
道明寺七華:赤月の襲撃によって全壊した窓際も、大方修復された道明寺の自室。
道明寺七華:診察台に横たわる少女に向け、起きていいと手で促す。
道明寺七華:「ふむ。経過は順調だね」
道明寺七華:「どこか気になるところはないかな?」
及川深風:「いえ……特には、ありません」
及川深風:ゆっくりと身体を起こし、捲っていた服の裾を下ろしながら。
道明寺七華:「それは良かった。随分と無茶をしていたから」
及川深風:「ええ。ご心配をおかけしたのは、本当に……申し訳ないと思っています」
道明寺七華:「腕とか……ちゃんと元に戻ってるよね?」白い手を両手で握る。
及川深風:「ええ、この通り」存在を主張するように、ぎゅうと握り返す。
道明寺七華:「それは重畳」うむ、と頷いて
道明寺七華:僅かに不安げな顔を作る「……“深紅”は?」
道明寺七華:「……あれから、接触を感じるようなことは」
道明寺七華:部屋を守護する結界は急ピッチで修復されたが、まだ不安が残る。
及川深風:「いえ……」にわかに不安げな表情になるが、ゆっくりとかぶりを振る。
及川深風:「声も、気配も、感じたことはありません」
道明寺七華:「……ん……。それはよかった」
道明寺七華:「そうだ、それについてだが……」
道明寺七華:「今日はいいものがあるんだ」小さなケースを取り出し、蓋を開く。
及川深風:「……なんでしょう?」
道明寺七華:「見たまえ!」
及川深風:首を傾げ、ケースを覗き見る。
道明寺七華:それは符だ。あの戦いの際に用いた、魔王流の複製品。
及川深風:「え……これって、あの時の」
道明寺七華:「ふふん。前のものとは違うぞ。それ以上に改良してある。頑丈で長持ちだし、防水性だ!」
道明寺七華:「身体から少し離しても大丈夫だから、もっと便利だぞ。こう……栞とかにも使える」
道明寺七華:「丁度12.7センチだから、12.7センチのものを測りたい時にも便利だ!」胸を張る
及川深風:「わ、すごい……」
及川深風:「最後のような状況はちょっと心当たりがありませんが……」
及川深風:「でも、それじゃあ、お出かけもできてしまいますね」
道明寺七華:「そういうことだ!」
道明寺七華:丸椅子からぴょんと飛び降りて君を見る。
道明寺七華:「どうだい、及川くん。せっかくだ、少し出掛けようじゃないか」
道明寺七華:「僕などとずっと一緒では、君も息が詰まるだろう」
及川深風:「構いませんけど……どちらへ?」
及川深風:「え。別にそんなことは……」
道明寺七華:「どこでもないさ。その辺りを散歩しよう!」
道明寺七華:「……怖いかい?」
及川深風:「いえ……そういうわけでは」
道明寺七華:「では決まりだな!」
道明寺七華:明るい笑みを浮かべて、君の手を引いていく。
及川深風:いつも通り、自信と活気に溢れたそのふるまいを見ながら。どこか安堵を覚えつつ、後についていく。
道明寺七華:午前の街は静かだった。通勤通学を過ぎて、ひと段落ついたような雰囲気。
道明寺七華:朝から昼に変わりつつある陽射しが、二人を照らし出す。
道明寺七華:「空気が美味しいな、及川くん!」白衣をなびかせ颯爽と歩きながら、大きく伸びをする。「普通に街中だが!」
及川深風:「……ふふ、そうですね」
及川深風:まぶしそうに目を細め、微笑む。
及川深風:「私、こういうよく晴れた日が好きだったんです」
道明寺七華:「景色も綺麗だ!普通に街中だが……!」行き交う車や人々、欠伸をする猫。平凡な光景をとても嬉しそうに眺める。
及川深風:「父の戒めが、いくらか緩まるような心地がしたから」
道明寺七華:「……今もそうかい?」
及川深風:「……今は、父のことは関係ありません」
及川深風:「ただ、この温もりと長閑さが、心地いい」
道明寺七華:「……そうか……」その言葉に、目を細める。
及川深風:「混じりなく、そう感じられるようになりました」くすりと笑う。
及川深風:「貴方のおかげです」
道明寺七華:「気にしなくていいさ」
道明寺七華:「ただ僕が、そうしたかっただけだから」
道明寺七華:「君が恩に着る必要など、どこにも無いんだ」
及川深風:「ええ……先輩なら、そう仰いますよね」
及川深風:「ですから、これは私の我儘の話になるんですが」
道明寺七華:「うん?」
及川深風:「もしも道明寺先輩が困っていたら、私も、力になってあげたいと思います」
及川深風:「恩義とか、お返しとか……そういうのじゃなくて、ええ」
及川深風:「ただ、そうしたいので」
及川深風:「……どうでしょう。頼っていただけます?」
及川深風:どこか甘えるように、小首を傾げて君を見る。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「……ふふ……」
道明寺七華:「うむ。そうかそうか」腕組みをして頷いて「これほど頼もしいことはないな」
及川深風:「ふふ。そうでしょう」
及川深風:「なにせ、世紀の大天才に負けを付けたことだってある、優秀な後輩ですから」
道明寺七華:「ふん!次は負けんとも!」
道明寺七華:「強化外骨格・たたかうくん27号ももっと改良するからな」
及川深風:「うふふ。それでこそ先輩です」
道明寺七華:そんな話をして歩きながら、ちらりとその顔を伺い、再び視線を逸らすのを繰り返す。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「……あー……」
道明寺七華:「おっ……!」
及川深風:「……?」たびたび向けられている視線を、不思議そうに見つめ返す。
及川深風:「どうかしましたか?」
道明寺七華:思ったより大きな声が出てしまい、口元を押さえる。
道明寺七華:「お、及川くんは……あー……」
道明寺七華:「……そう、確か美術部だったな!」
及川深風:やや心配混じりに、君の顔を覗き込む。
道明寺七華:その顔から少し引く。
及川深風:「あ、はい。そうですよ?」
道明寺七華:「……ふ……普段はどんなものを描いているんだい?」
道明寺七華:取ってつけたように話題を振る。
及川深風:「どんなの……というと、私は油絵の風景画が多いですね」
道明寺七華:「な、なるほどな……!」うんうんと大袈裟に頷く。「一度見てみたいな、うん」
及川深風:「あら、そうですか?なら、今度部室にいらっしゃいますか」
及川深風:「それか、写真で良ければ、手元にもありますが……」
道明寺七華:「ん?あ、ああ!」自分から振っておいてぎこちなく。「そうだな。うん。是非お願いするよ」
及川深風:言ってから、じい……と君の目を見つめて。
及川深風:「……」
及川深風:「どこか、調子でもおかしいんですか?」
道明寺七華:「……」びくりとして固まる。
道明寺七華:「……な、何がだね」
道明寺七華:「何もおかしなところはないが?」
道明寺七華:「体温も36.8度だ」
及川深風:「ううん、そうでしょうか……?」
及川深風:「先輩にしてはどうも……言葉に覇気がないというか、堂々とした感が足りないというか」
道明寺七華:「……そ、そんなことは……」
道明寺七華:視線を彷徨わせ、君の顔をちらりと伺う。
及川深風:「ほら、そういうところ」
道明寺七華:「う……」
及川深風:「いつもなら『そんなことはないぞ!』って言ってるはずですよ」
道明寺七華:「……」
及川深風:どこか真似をするように、とんと自分の胸を叩いて言う。
道明寺七華:紅玉のような瞳が、じっと君の顔を見て。頬と耳を赤らめて、ゆっくりと息を吸う。
道明寺七華:「……お、及川くん」
及川深風:「はい、なんでしょう」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「……ぼ……僕はね……」
道明寺七華:口を開きかけて──そこで固まる。
道明寺七華:息を吐いて、もう一度吸って、言葉を押し出そうとするかのように呼吸を繰り返す。
及川深風:「……先輩?」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:……ゆっくりと。
道明寺七華:風船が萎むように、口を閉ざし、俯いて。
道明寺七華:もう一度顔をあげた時には、その表情はいつもの道明寺七華のものになっていた。
道明寺七華:「……及川くん」
及川深風:「ええ、及川ですよ」
道明寺七華:「……今日あげたその符はね、すごく長持ちするんだ」
及川深風:「……すごく、と言うと?」
道明寺七華:「……2か月ほどかな。また交換をする必要はあるが……」
道明寺七華:「まあ、病院の定期検診のようなものだと思ってくれればいい」
道明寺七華:「僕の家にいなくても大丈夫だということだよ」
道明寺七華:にこやかに、ほんの僅かに寂しげに笑う。
道明寺七華:「及川くん。君はもう、どこにでも行けるんだ」
及川深風:「それは……随分と、身軽になれるのですね」ありがとうございます、と礼を告げて。
及川深風:「……」
及川深風:「……それを、言い淀んでいたんですか。ずっと」
道明寺七華:「……え?」きょとんとして
道明寺七華:「……あ、ああ。ああ」
道明寺七華:頷く。締め付けられるような胸の痛みに、見ないふりをして蓋をする。
道明寺七華:「そうだよ」
及川深風:「……。先輩、もしかして」
道明寺七華:「……な、何だい」
及川深風:「寂しいんですか?私がいなくなるの」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「はぁ~~!?」
及川深風:「な……なんですか」
道明寺七華:大げさに怒って見せて、君の背中を叩く。
道明寺七華:「何を言ってるんだい、及川くんは!」
及川深風:「何をって……」
道明寺七華:「ぼっ……僕は道明寺七華だぞ!そんなわけがないだろう!」
及川深風:「私は寂しいって話ですけど」
及川深風:「そうですか、私だけでしたか」
道明寺七華:「なっ……」口を開いた状態で固まって。
道明寺七華:「……」
及川深風:わざとらしく拗ねたように言う。
道明寺七華:「なっ……なんでさ」
道明寺七華:ぼそぼそと言う。
及川深風:「……なんでって、そりゃあ」
及川深風:「貴方は……私がどうしようもなくなった時に、手を差し伸べてくれた人で」
及川深風:「私が一番心細い時に、ずっと傍に居てくれた人で」
及川深風:「今だって、私が自由になれるように、力を貸してくれる」
及川深風:「そんな人の傍を、離れるとなったら……」
及川深風:「寂しさだって、感じますよ」
道明寺七華:……一瞬。
道明寺七華:ほんの少し嬉しそうな、そして、どうしようもなく悲しそうな。泣きそうな顔をして。
道明寺七華:ぎゅっと固く目を瞑って、俯いて顔を隠す。
道明寺七華:「……それはね」
道明寺七華:「それは……。……それは、たまたま自分を治してくれた医者に感謝するようなものだよ。及川くん」
道明寺七華:「すぐに忘れる感情だとも。大丈夫だ」
道明寺七華:「僕のことなど、気にしなくていい」
道明寺七華:俯いたまま、僅かに掠れた声を漏らす。
及川深風:「……やっぱり、らしくない」
及川深風:不満そうに呟きこぼす。
道明寺七華:「……いいから!」
道明寺七華:遮るように、大きな声を上げて。
道明寺七華:拒絶するように、君の背中を強く押す。
及川深風:「んっ」
道明寺七華:「……」
及川深風:僅かに噎せたような声を漏らすが、よろめくことはない。
道明寺七華:振り返るとそこには、明るい笑みを作ってみせる道明寺の姿がある。
及川深風:ただ、ゆっくりと振り返って目を合わせる。夏の日差しに照る、黄金色の光。
道明寺七華:「……まだ……」
道明寺七華:笑みを浮かべる。それが崩れてしまわないように、ゆっくりと一言ずつ言葉を紡ぐ。
道明寺七華:「……まだ、好きなのだろう?」
道明寺七華:「彼が」
道明寺七華:息継ぎをして、詰まりそうになった言葉を必死に押し出す。
道明寺七華:「……行って、おいで」
道明寺七華:「今の君なら、大丈夫だとも」
道明寺七華:少しぎこちなかったけれど、何とか用意していた言葉を吐き出しきって、彼女の顔を見つめる。
道明寺七華:まだ、笑顔を崩すわけにはいかない。
及川深風:「……ええ、好きです」
及川深風:「初めて恋をした人でした。一度は諦めたつもりでも、やっぱり放っておけなくて」
及川深風:「だから、ああやって戦いました」
道明寺七華:静かに、口から息を吸って。「……うん」
道明寺七華:「……よく知っているよ」
及川深風:「だけど……それは、私のものにしたいからとか、そういうことじゃなくて」
及川深風:「ただ、私が恋した人に、幸せになってほしかったんです」
道明寺七華:少しだけ目を細める。
道明寺七華:「……うん」
道明寺七華:「そうだろうね、君は」
及川深風:「彼が幸せになるとしたら……それは、私の傍じゃありません」
及川深風:「言ったでしょう。とっくにフラれたんですよ、私」
及川深風:「……私は、赤月先輩がひどい女だと言いましたが」
及川深風:「彼の器としての価値に目をつけて近付いた、私だって同じようなものでした」
及川深風:「だから……証明、したかったんです」
及川深風:「私のは、そういうのじゃなかったんだって」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:どんな表情を浮かべていいのか分からないように、眉根を寄せ、目を瞬かせて。口元をもごもごさせる。
道明寺七華:「……ぅ……」
道明寺七華:「……や、いや……でも……」視線を泳がせて。
道明寺七華:「……多分……花家くんも好きだぜ、君のこと」
道明寺七華:自分に都合が悪いと分かっていながら、思わず口にしてしまう。
及川深風:「……そうでしょうね」
及川深風:「そうなるように、術をかけましたから」
及川深風:「だからこそ、私には追いかける資格がない」
道明寺七華:「……い……いや……」
道明寺七華:「でも……」
道明寺七華:「だって…………」
道明寺七華:普段の快活な雄弁さが嘘のように、困り顔で反論を探す。
及川深風:「……でも、ってなんですか」
及川深風:「私だって、ずっと困っていたんですよ」
道明寺七華:「……な、何にさ」
及川深風:「二人の人に、一度に恋をするなんて……そんなの」
及川深風:「どうやって説明をつけて良いのか、自分でも分からなかったから」
道明寺七華:「……?」
道明寺七華:怪訝な顔をする。
道明寺七華:「二人……」
及川深風:「一度振られたからって、軽々に乗り換える事なんて……そんなの、私が私を許せなくて」
及川深風:「だから、いちど綺麗に終わらせて」
及川深風:「私の初めての恋は、間違いでも、罪でもなかったんだって、証明して……」
及川深風:「そうしなければ、この先の全てが紛い物になると思ったから……!」
道明寺七華:「……及川、くん……?」
及川深風:「……なんですか」
道明寺七華:呆気に取られた猫のように、少し目を見開いた状態で固まっている。
及川深風:「なに不思議そうな顔してるんですか」
及川深風:「貴方のことを、話しているのに」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:固まったまま、見る間に顔が真っ赤に染まっていく。
道明寺七華:「……え?」
及川深風:白い頬は、混乱と憤懣の相混じった紅潮を帯びている。
道明寺七華:「ん? ……ん?」
道明寺七華:混乱した脳内が、その表情を前にして徐々に言葉の意味を理解していく。
及川深風:「ですから」
及川深風:「貴方のことが、好きだと言ってるんですよ」
道明寺七華:「…………」
道明寺七華:一歩後ろに下がって、植え込みががさりと音を立てる。
道明寺七華:「はぇ……?」
道明寺七華:呆けたような声をあげて、君の顔を凝視する。
及川深風:「な……なんですか、そんな」
及川深風:「軽蔑でもしましたか」
道明寺七華:「やっ……なっ……」
及川深風:「すぐに気を移す、尻の軽い女だと……」
道明寺七華:無意味にキョロキョロと辺りを見回して。
及川深風:「私だって、気にしていたんですよ!だから……」
道明寺七華:「ぬっなっ何で!?」
及川深風:「だから……このまま、しばらく貴方の傍にいて」
及川深風:「落ち着いた頃に、改めて気持ちを伝えたりしようって……そう、思っていたのに」
及川深風:「先輩が余計な気を回すから、ぜんぶ台無しになっちゃいました」
及川深風:「な……なんでって!まだ、そんなこと言うんですか!?」
道明寺七華:「うぇっ…… えっ……えっ……?」
及川深風:「あれだけ人を惚れさせるような事しておいて……!」
道明寺七華:「ごっ……ご、ごめん……!?」
道明寺七華:「そ……そうなのかい……?」
及川深風:「……そうですよ」荒らげていた息を鎮めて、ゆっくりと吐き出す。
及川深風:「私、先輩ほど露骨に顔に出るタイプじゃないので」
道明寺七華:「は、はぁ……!?でっ、出てないだろう……!」
道明寺七華:「出てるのかい!?」
及川深風:「ええ。林檎みたいに真っ赤で可愛いですよ」
道明寺七華:「な…………!」その言葉でさらに赤くなる。
道明寺七華:「……そ……そうかい……」
道明寺七華:「……そうだったのか」
及川深風:「ええ。……でも」
及川深風:「言葉にしてもらえた方が、その」
及川深風:「嬉しいので。私が」
及川深風:少し目を伏せて、やや消え入りそうな語気。
道明寺七華:「……あ……」
道明寺七華:その顔を見て、逃げ腰になっていた姿勢から向かい直る。
道明寺七華:「……あ、ああ」
道明寺七華:目を逸らさぬようにじっとその顔を見つめて、息を呑む。
道明寺七華:「……てっきり、僕はずっと……」
道明寺七華:「……あれ」
道明寺七華:ぼろり、と。目から雫が零れる。
及川深風:「……な」
道明寺七華:「あ、あれ……おかしいな」涙は次々に溢れてきて、止まらない。
道明寺七華:「ご、ごめん及川くん……今止めるから……」
道明寺七華:白衣の裾が、雫に濡れていく。
道明寺七華:「おかしいな……なんでだろ……」
及川深風:君の涙を前にして、にわかに戸惑うような色を浮かべるが。
及川深風:「涙じゃなくて、言葉が良いって言ったのに」
及川深風:仕方ないという風に呟いて、君の傍へ身を寄せる。
道明寺七華:「……あ……」
道明寺七華:ほんの一瞬、小さく身体を震わせて。それからおずおずと、恐る恐るその身体を抱き締める。
道明寺七華:「……及川、くん」
及川深風:腕を背に回して、宥めるように、優しく撫でやる。
及川深風:「ええ、貴方のことが好きな、及川です」
道明寺七華:静かに頷いた双眸から、また涙が零れる。
道明寺七華:「好きだ」
道明寺七華:「好きだよ」
道明寺七華:「……君のことが、好き」
及川深風:「……ん」その言葉に、目を細めて微笑む。
及川深風:「嬉しい。ずっと……」
道明寺七華:弱々しかった腕に力が篭って、君のことを抱き締める。
及川深風:「ずっと、その言葉が聞けたらいいなって、思ってました」
道明寺七華:「……僕は、ずっと」
道明寺七華:「言えたらいいなって、思ってたよ」
及川深風:「……あは」耳元で、小さくうち震える声。
及川深風:「それは……随分と、待ってもらっちゃったんですね」
道明寺七華:「……君こそ」
道明寺七華:額と額をつけて、心の底から嬉しそうに、少女らしい笑みを零す。
及川深風:金色の瞳が、君だけを見ている。涙が、白い頬の上をうっすらと伝っている。
及川深風:「……ね。思っていたのと、順番、逆になっちゃったんですけど」
及川深風:「もう一つ。ずっとやろうと思って、我慢してた事があったんです」
道明寺七華:吐息の触れる距離。瞳術に捉えられたように、紅玉の瞳が視線を混じらせ合う。
道明寺七華:「……何かな」
及川深風:そう言うと、幾らか緊張したように、熱い息を吸い込んで。
及川深風:「……これからも、よろしくお願いしますね。七華先輩」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:一瞬、目を丸くして。それから不意に破顔する。
道明寺七華:「ふっ……ふふっ……!」
及川深風:「なっ……なんですか」
道明寺七華:「……実を言うと」
及川深風:「ずっと、思ってたんですよ。綺麗な名前だなって……」
及川深風:「心の中で、何度も練習して……」
道明寺七華:「……苗字だとお姉さんとややこしいからとか、色々と言い訳を考えてたのに……」
道明寺七華:「すごいな、君は」
及川深風:「そうかな。似た者同士じゃないですか?」
及川深風:「私だって、いっぱい言い訳考えていましたよ」
道明寺七華:「例えば?」
及川深風:「そっちのが短くて呼びやすいから、とか……」
及川深風:「……いいじゃないですか。そんなことはっ」
道明寺七華:「ふふっ……」
道明寺七華:「……そうだね」
及川深風:「自分でも無理筋だと思っていたんです、だから使わなかったんですっ」
道明寺七華:「……うん」
道明寺七華:そうして晴れやかに、楽しそうに。一人の少女として、何にも縛られぬ笑みを浮かべて。
道明寺七華:「……これからも、よろしく。深風くん」
GM:シーンを終了します。
エンディング:赤月明里
GM:次は赤月さんのエンディングに行きましょう
GM:登場してほしいPCなどはいますか?
赤月明里:いないぜ。一人で済みます。
赤月明里
赤月明里:戦いののち、赤月明里は登校しなくなった。
赤月明里:漏れなく丁寧に要項を書き揃えられた退学の届け出が郵送されてきたのは、二日ほど後のことだ。
赤月明里:石神学園女子剣道部の面々には、別の連絡があったのか……あるいは何か理由があったのか定かではないが、それほどの混乱はなかったようで
赤月明里:ともあれ彼女の退学は、やたら存在感のあった一女子が突如学校を辞めたというだけに留まり、
赤月明里:いくばくかの噂が囁かれたりはしたものの、迫る期末考査と夏休みという熱にあてられ、それも自ずと消えていった。
赤月明里
赤月明里:「まあ、結局~……あそこまでやって、敗けてしまっては」
赤月明里:「潜伏にも示威にもなりませんもの。理由といえばそれくらい、です」
赤月明里:――高速道路。リムジン後部座席。
赤月明里:学校に通っていた頃と何も変わらぬ様子で、自らの長髪にブラシを通しながら、固定された携帯端末に向けて話している。
赤月明里:「目は離さない方が良いですよー。まだまだ火種は燻っていますからね」
赤月明里:「特に道明寺七華は、機を見て『摘んで』おいた方が良いですよー、絶対」
赤月明里:花家九門はついぞ覚醒に至らなかったシノビガミ創生神器の脱け殻であり、及川深風は"深紅"の支配から逃れる代わりに庇護を失った、か細い隠忍。
赤月明里:純粋な力という『鞍馬的な』物差しにおいては、むしろ失った側である二人と異なり、道明寺七華は間違いなく今回の件を糧にさらに力を伸ばすだろう。
赤月明里:というのが、赤月明里の『理屈』である。
赤月明里:「……え? 違います。個人的な感情ではありません」
赤月明里:「いえ、少々私怨……『私』というよりは『鞍馬』怨? そういった気持ちがあることは認めますが……」
赤月明里:電話口からは忍び笑い。こほん、と咳払いをする。
赤月明里:「よしんば個人的な感情だったとしてもですねー、今回依頼した編入の件に比べれば、さしたことではないでしょう」
赤月明里:「御屋形様も父上も、疑問に思ったでしょうね。しばらくは良い子でいなきゃ……」
赤月明里:……本来の赤月明里であれば――
赤月明里:此度のような同格相手の敗走を受ければ、シノビとしての自らを見限っていただろう。
赤月明里:その末に選ぶのは、他校への逃げるような転入ではなく、鞍馬神流・魔王流としての、赤月家の嫡女としての務め。
赤月明里:つまるところ相応しい相手を選び、子を成し、次代へ血を継ぐこと。
赤月明里:それを始めるのが若ければ若いほど、数にも質にも恵まれる。
赤月明里:シノビとしての使命を果たす力に見切りをつけ、それでいて自らの忠の宿星を信じるなら、選択肢はそれしかなかった。
赤月明里:そしてそうしなかったのは、まさしく『個人的な感情』あってのこと。
赤月明里:「……ええ」
赤月明里:「そうよ」
赤月明里:短い期間だった。
赤月明里:それでも、熱く狂おしいひとときだった。
赤月明里:何よりも誰かを想い、何よりも誰かに想われ、身も心も染め、汚し、求め合う。
赤月明里:忘れられないのだ。
赤月明里:その感情をすっかり見失ってしまった今ですら、あの白昼夢のような時間が。
赤月明里:「だから、大学も見繕っておいてちょうだいね。勉強は頑張りますから」
赤月明里:「……女子大~? そんなの選んだらぶっ飛ばしますわよ」
赤月明里:「はいはい……この時期に転入先を選ばせたのは本当に悪かったから。だってしょうがないでしょ」
赤月明里:「急がなきゃ夏休み、始まっちゃう」
赤月明里:……そしていくつか言葉を交わし、通話を切る。髪の手入れも済んだようで、リラックスした様子でドアにもたれかかり、窓の外を眺める。
赤月明里:目の醒めるような青を重く塗り込めたような、初夏らしい空。目を細めてそれを見上げて。
赤月明里:「……転校先にも、君みたいに」
赤月明里:「ずるい子がいるといいな」
赤月明里:――嗚呼、夏が来る。
赤月明里:青く、焦がれるような熱に魘される季節が。
GM:シーンを終了します
エンディング:花家九門
GM:最後は花家くんのエンディング
花家九門:は~い
花家九門:こちらも一人です
GM:描写は任せていいかな
花家九門:あいさ!
花家九門
花家九門:鬱蒼と木々の生い茂る夜の山。
花家九門:月明かりの元、オフロードのバイクに跨って眼下を見下ろす。
花家九門:無人発電施設に偽装された、鞍馬神流のアジトのひとつ。
花家九門:この場所を選んだ理由はない、ただ手近だったというだけで。
花家九門:「よし」
花家九門:「行こう」
花家九門:どんなにか細く遠い道程でも、辿り着く。
花家九門:忘れられないから。
アフタープレイ
GM:では最後のEDも終了
GM:これにてシノビガミ「夏すぎる前に」を終わるよ!
GM:最後にセッションの終了と成長の処理
GM:功績点の配布を始めるよ
GM:基本ルールブックP71を御覧ください
GM:こちらに功績点が貰える条件が色々書いてあるので
GM:それぞれ当てはまったかどうかを確認してみよう
GM:1、流儀の達成
GM:仇敵を倒した人?もしくは使命の妨害を達成した人
GM:流儀に関する行動に成功している人!手を上げな
赤月明里:流儀は魔物を殺す、仇敵は隠忍の血統。
及川深風:鞍馬神流に勝ったので達成かな
赤月明里:すなわちどちらも達成できていない! 完敗です。
GM:では及川さんは1点
道明寺七華:『他の流派の「奥義の内容」を集める。』だから……みんな見たから達成でいいのかな?
GM:この流儀ガバガバすぎるだろ
GM:では道明寺さんにも1点
赤月明里:www
花家九門:自分の意志で…戦ったと思う!
及川深風:達成しないほうが難しいだろ
及川深風:クライマックスで爆速死亡するしかない
GM:花家くんは世界忍者連合に所属しているので
GM:そっちの流儀を確認するのだ
GM:自分たちの実力を世に知らしめる、の方だね
花家九門:そうであった
花家九門:知らしめてない!
GM:では二人だけ!
花家九門:ていうか世界ナントカの自覚もない!
GM:次、セッションに最後まで参加した
GM:次からスカウト来るかもね
及川深風:最後まで立っていたぜ
GM:これはクライマックスから脱落しなかった人だけがもらえる
GM:だから及川さんだけだね
GM:3,ロールプレイ
GM:感情や信念を上手くロールできたかな
GM:個人的には皆かなりちゃんとやってた気がする
赤月明里:この上なくやった
道明寺七華:これ自分で宣言すんの!?
及川深風:がんばった
GM:赤月さんはめっちゃしっかりしていたね。信念も言ってたし
花家九門:やったと思う
花家九門:情にほだされまくっていた
道明寺七華:がんばりました(小学生)
GM:では皆1点もらいな!
GM:次にプライズの獲得
GM:4.プライズの獲得
GM:プライズを1度でも獲得してたら1点!
GM:ただし最初から持ってたものは含みません
赤月明里:したぜ~
GM:これは及川さんと赤月さんかな?
及川深風:最後にミクラタナ手に入れたぜ
GM:では1点!
赤月明里:ですね
GM:5.琴線に触れた
GM:これはプレイヤー、GMの他薦によって決定するよ
GM:セッション中で最も琴線に触れたキャラをひとり選んでください。その人に1点功績店が加算されるよ
GM:褒めあいたいむにしたいところもあるが時間が時間なので
及川深風:悩ましいんだよなこれ……
花家九門:悩ましいけど
花家九門:やっぱり赤月先輩で
GM:褒めは雑談の方でやってもらい、表ではキャラクターだけあげてもらいましょう
赤月明里:PC番号でプロットするとかする所もあるけど
GM:へえー
花家九門:エロいのもそうだけど、やっぱり己の道を貫き通す生き様と
花家九門:自負が美しい女でした、最高です。
赤月明里:へへ……ありがとね。
花家九門:早く殺しに来てくれ。
GM:私も赤月さんに1票
赤月明里:スッと行きましょう。私は深風ちゃん。
道明寺七華:マジで散々ひどい目にあわされたけど……これは赤月先輩かな 本当に最悪なことばっかりされたけどロールは最高でした 最高のクソ女
及川深風:赤月先輩に入れたさもだいぶあったのですが 個人的なあれでいくとめちゃくちゃ助けられたりめちゃくちゃやられたりしたので……道明寺先輩に入れます
赤月明里:若干反則技感はあったにせよ"深紅"周りのギミック捌きは非常においしく、よかった。蠱惑系後輩としても可愛かった。
GM:では赤月さん3点、道明寺さん1点、及川さん1点
及川深風:めちゃ・うれしい ありがとうございます
赤月明里:みんなありがとう♡ 1票あたり胸もワンサイズ大きくなるからね。
GM:6.使命の達成
GM:そのセッションで渡された使命、(本物の使命の場合はそっち)に成功している
GM:これは今回及川さんだけのはず
GM:貴女に3点の功績点!
赤月明里:負けたぜ
及川深風:やった~
GM:これで皆合計何点になったかな?
道明寺七華:おめでと~
GM:及川さんはかなり高い気がするな
道明寺七華:3点かな
赤月明里:5!
花家九門:0~
GM:全部失敗しとる!
道明寺七華:0ってことある!?
道明寺七華:1は入ってるはず
花家九門:シノビガミ向いてない
及川深風:8かな
道明寺七華:やば
赤月明里:>3,ロールプレイ
赤月明里:これがあるでしょ!
花家九門:あ、やった~
花家九門:1です
GM:及川さんがやばすぎるな……もう中忍卒業しそう
GM:では今回のセッションはこれで全部終了
GM:皆……お疲れさまでした!
花家九門:お疲れ様でした~~!
GM:当初の予定より長くなったと言うか
GM:当初の予定があまりにも見通し甘すぎたが
花家九門:色々あったけど楽しかったです!
GM:付き合ってくれてありがとうね……!
及川深風:うおお
道明寺七華:お疲れさまでした!
及川深風:お疲れ様でした~
GM:皆さんのおかげで本当に楽しかったです
赤月明里:感情を軸にしたウェットな話運びになったからねぇ
GM:ありがとうござい……ました!
赤月明里:お疲れ様でした! 楽しかったよー
赤月明里:GMありがとう!
及川深風:ハードでエキサイティングでまたとない経験でした めちゃ・楽しかったです
道明寺七華:楽しかったです!!ありがとうございました~
GM:楽しめたなら本当に幸い!
GM:また機械があったら遊んでね~